みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
90.《ネタバレ》 石段を一緒に転がり落ちたのがきっかけで、中学生男女の心と体がお互いに入れ替わってしまう、ドタバタ青春ドラマです。中身が入れ替わる男女の役を、尾美としのりと小林聡美が演じています。二人とも当時は17才くらいですが、尾美としのりはあどけなさが残っていて可愛いですね。一方、小林聡美は今の方が可愛いくらいです。当時は日に焼けていて、松崎しげるみたいな顔をしています。お世辞にも可愛いとは言えません。当時は男女が入れ替わるというアイディアは、奇抜で、破廉恥で、新規性があったのでしょうが、今からすると、アイディア一本勝負でひねりがなく、話の展開も想像の範囲内で意外性がないのですよね。入れ替わった後の演技をわかりやすく、かつ、演じやすくするために、作者の世代が考えるところのステレオタイプな男子像、女子像を演じさせ、また、作者自身のノスタルジーも反映させたのでしょう。セリフ回しも古臭く、不自然な印象を持ちました。入れ替わる前はそうでもなかったので、違和感が大きくなりました。二人の両親役の佐藤允、樹木希林、宍戸錠、入江若葉らが、貫禄の演技を魅せる中で、不自然さが目立ちました。こういう細かいところに気持ちが行ってしまうのも、作品の肝の部分を面白いと思えなかったためでしょう。その後のこの分野の発展故に、アイディア自体に新味がなくなったこともありますが、定型的な笑いがメインで、不意打ちがなく一本調子で、リズムも良くない気がしました。でも、劇場では、思った以上に、笑い声が聞こえたので、いい意味でのマンネリに対する需要があるのかも知れませんし、一回りして新鮮味があるのかも知れませんね。 【camuson】さん [映画館(字幕)] 4点(2024-08-05 17:19:36) 89.《ネタバレ》 大林監督作品は基本苦手なのだが、本作は例外的に良かった。 昭和ムード満載で懐かしさも感じた。 尾道には行った事はないのに、どこか故郷のような感じもした。 ストーリーとは関係ないが、志穂美悦子がスタイル抜群で、とても綺麗だった! 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-09-04 10:39:12) 88.《ネタバレ》 ジュブナイル・SF入れ替わりコメディ。だが、入れ替わって以降はひたすらドタバタしているだけという(何故か元に戻る方法を探したりもしないという)極めつけにシンプルなお話。加えて、そのコメディ要素にはちょいエロなものも多く(例え裸を隠したとしても)今だと確実にひと悶着ある系統のヤツだし、主演の子役2人の負担の大きさを考えても、これも今だと心の底から笑えるという人ばかりでもないよーにも思われる(人でなしの私は爆笑してますケド)。 しかし、それを差し引いても主演2人の頑張りは凄い。特に小林聡美はヤンチャでおバカな中坊ぶりが実に見事だったし、サービスカットだらけなのも含めてここには満点の評価を差し上げたい。尾美としのりも、この年頃の役者にとって一番やりたくないだろう演技をやり切っているサマには終盤は不覚にも少しホロリとしてしまいました。+1点しておきます。 【Yuki2Invy】さん [DVD(邦画)] 7点(2020-11-22 22:14:46) 87.《ネタバレ》 大林宣彦監督の訃報を聞いて、改めて書き直す。大林宣彦監督が好きになったきっかけとでも言うべき記念の作品。モノクロ、セピア色の美しい映像と共に忘れる事の出来ない音楽、そして男から女、女から男へと入れ替わる主役の二人の演技といい全てが良い。物語の舞台となっている尾道の美しい風景も何度見てもまた観たくなるぐらい素晴らしい。入れ替わった二人が元の自分に戻った後に「俺、立ちションする。」と男に戻った事が嬉しそうな顔で立ちションする一夫、それに対して 「見せて、見せて、私、見ててあげる。」と一夫の立ちションを見ている一美、これがもしも逆の立場だとしたらそれはまずいだろ!と思ってしまうし、同じく最後の別れのシーンも「さよなら俺」「さよなら私」だから良いのであって反対の場合だとこの映画は成立しないと思う。一夫の乗るトラックを追いかける一美、この別れのラストシーンの一夫の寂しそうな表情とは裏腹に振り返り、スキップする一美、これを見ると男よりも女の方が強く感じて、色んな意味で切なくなります。若い二人だからこその切なくてほろ苦い物語に自分が次第に歳を重ねるに連れ、この二人の様な青春はもう感じる事が出来ないのかな?と思ってしまうぐらいこの映画は青春の全てが詰まってます。最後にもう少しだけ、この映画をリスペクトした映画がその後、沢山、撮られている。大ヒットアニメ、君の名は正しくこの映画をリスペクトした映画だ。大林宣彦監督の残した、素晴らしい映画を私は一生、忘れません。今まで沢山の素晴らしい映画をありがとうございました。どうか安らかにお眠りください。2020年4月11日訂正 【青観】さん [DVD(字幕)] 10点(2020-04-11 18:20:39)(良:1票) 86.面白いです。感覚的には大林監督作品はこの作品のリバイスっぽいのが多い印象ですが、これが一番いいと思います。小林聡美、尾美としのり共にとても良かったと思います。特に小林聡美は男っぽく快活にしてる時と、二人で因島に渡った時の物憂げな表情等セリフのない時の所作との対比が素晴らしかったです。 尾道のノスタルジックな風景も美しく、夕日や海、蝉時雨がひと夏の青春の舞台として完璧です。 【クリプトポネ】さん [DVD(邦画)] 9点(2019-08-03 23:46:27) 85.大林作品で一番良いのではないか。小林聡美のうまさ(おっぱいポロリ有り)そして、切ないラストシーン。 アニメ「君の名は」の元ネタ?(でも、こちらにはポロリなし。大林監督は、やさしい口調で女優を脱がしているのだ。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2018-12-18 17:30:31) 84.《ネタバレ》 放送されるたびに観ているのですが、改めてレビューします。初めて観たのはTV初放送のときでしょうか。小学校低学年だったので「なんか面白い男女だなぁ」くらいしか思っていなかったのですが、改めて観ると何ともノスタルジックかつロマンチストないい映画です。というのも私は尾道出身なので、普通の人の10倍はノスタルジック度が高いと思います。尾道の坂、駅前から出る連絡船、商店街、まだ一つだけの尾道大橋等数えたらきりが無いです。どうしても昔懐かしの気分が先行して純粋な評価が難しいですが、あえてひとつの映画として評価した場合でもこの点数です。主演二人の演技がなんとも飾り気がなく非常に素敵です。お互い違う立場・視線で物事を見るうちに、自分が今まで気づかなかったものが見えてくる。それが思いやりであったり、勇気であったり、親切心であったりと。この映画を観たあとなぜかチャップリンの映画を観たあとのような「やさしさ」を心に与えられたように感じました。また時が経って、思い出したようにこの映画を観たいです。余談ですが、駅前から出ていた因島行きの水中翼船の待合室の受付が小さなおもちゃ屋さんになっていて、ガラスショーケースにミニカーがびっしり置いてあったのを覚えています。死ぬほど欲しかった。いい思い出です。 【金田一耕助】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2018-01-19 21:17:00)(良:1票) 83.《ネタバレ》 面白い。ホントにこのような入れ替わりがあったとしたら(ないけど)、男子の体に入った女の子の方がうまく状況対応するだろう、と思いましたが。しかし、女子の体に入った男の子を演じる女の子(ややこしい)である小林聡美の弾けるようなすばらしさが本作の大きな魅力なワケで。引き立て役の尾美としのりは、どうしても、公開当時としても少数派であった「お嬢ちゃん」にならざるを得なかったのだと思う。この度20数年ぶりに再見。忘れもしない鮮烈なラストシーンは言わずもがな。こんなにもコクのある作品だったとは思いませんでした。見直して、よかった。 【なたね】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2017-06-13 22:17:45) 82.オンナの子の日常って、なかなかタイヘンだなあ。。。。。 【火蛾】さん [映画館(邦画)] 10点(2015-08-09 09:11:08) 81.《ネタバレ》 ○まあ良く出来た話なんだが、思春期まっただ中の主役二人が魅力的で楽しめる。その点翌年の大林作品は役者がダメだったから役者の魅力は大切だと実感。○当時の少女が胸を露わにするシーンがあることに大きな驚きと時代を感じつつ、ある意味歴史的映像だなと感じた。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-05-17 18:12:29) 80.《ネタバレ》 なかなかの良作。 こんな経験しようがない男と女の友情物語ったらないと思う。 そして、これだけチンポコだの淫語を言ってるのに爽やかな映画もなかなかない。 兎にも角にも主演2人の演技が素晴らしい。特に小林聡美の体当たり演技は称賛されて然るべきだ。 『さよなら、ワタシ・・・』『さよなら、オレ・・・』、なんて素敵なセリフなんだろう・・・彼等と同じ思春期に戻ったようにキュンとしちゃいました。 そして、この映画を観て個人的に思ったのは、女の裸を見るのはメチャ好きな筈なのに、自分の身体が女になるのは嫌だな・・・と。 んだから変な話、性同一性障害の人の心と身体の違いの違和感って、本当に深刻な悩みなんだろうなと改めて思った。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2013-11-15 14:04:45) 79.大好き。日本の入れ替わりもののパイオニア的映画。あえてモノラルなのがいい。原作「おれがあいつであいつがおれで」は友人が持っていて既読でしたが、設定がまるで違うので新鮮でした。ロケ先にも旅行で行きました。ちなみに尾美さんはずっとこの映画のイメージが離れませんw ドラマ版の観月ありさ&石田一成のもなかなか良かった記憶が。 【movie海馬】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-09-26 16:38:02) 78.一美は冒頭では快活な感じだったのに、入れ替わった後はなぜかなよなよした弱々しいキャラに豹変している。 こういうキャラのブレは基本的なことだけにすごく気になってしまう。 尾美としのりのオカマ口調も作り手のあざとさが強く感じられて違和感がある。 小林聡美はとても良かったし、男女入れ替わりものの元祖という価値もあるのだけれど。 大林監督とはどうも相性が悪いようだ。 【飛鳥】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-06-26 00:04:43) 77.《ネタバレ》 楽しくて、最後に切なくなる名作。 男女の違いがかなり大袈裟すぎるくらいに展開されるのだが、これを見ると女の子(男の子)の気分になれちゃうのは、それだけ脚本や主人公二人の演技が違和感がないからであろう。 それにカブトガニを暴走族に見たてたシーンのように笑えてホッとする場面が随所にあるから深刻にならなくて良い。 主人公二人は、難しい役を好演。「さよなら、オレ。さよなら、ワタシ」最後に別れるシーンは、べタだけれどシンプルさが心地よい。 やや大袈裟な音楽は微妙だが、大林ファンでなくとも一度は見ておきたい。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-11-30 17:39:19) 76.《ネタバレ》 これは面白い! フツーの中学生の男の子と転校してきた女の子が入れ替わっちゃう、たったそれだけの(っていっちゃあ大ごとですけど)事で、これだけ面白く、切なく、悲しくなっちゃうなんて。男と女はやっぱり全く違う生き物なんですよね。 それでもこのふたり、入れ替わったことをきっかけに、お互いを理解し友情というか恋心というか何とも言えない絆が出来上がります。それはココロとカラダが入れ替わったからだけじゃなく、お互いを思うやさしさがあったからこそで、そこが実にいいんですよね。 なにしろ多感な時期ですし、性的な描写もままあるのですが、それも爽やかに軽やかに取り扱われており、ここらへんのサジ加減はお見事でした。 小林聡美さん、尾身としのりさんの尽力は言わずもがな、尾道の魅力もあいまって素晴らしい作品でした。 ところでこれが100歳のおじいちゃんとおばあちゃんが入れ替わっちゃうハナシだったら、何も起らないんだろうなぁ、若いって素敵です。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-10-31 14:08:03) 75.やはり、B級映画の中では、名作と言っていいでしょう~ 映画ファンなら観ておくべき、邦画の一本です!..最近、二十数年ぶりにBSで観ることに..以前観たのは民放だったので、カットされていたのでしょうか..思ってたより、かなり稚拙で下品なシーンがちらほら..中高生を意識した監督の演出なんでしょうけど..しかしながら、主演の小林聡美の体当たり演技は、すごい!本当に入れ替わってるようにしか見えない..作品に引き込まれてしまいます..そのせいか、小林聡美がTVに出ていると 「あ、転校生の..」 って、今でも思ってしまう私です... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-18 17:24:44) 74.《ネタバレ》 突飛な設定でありながら、案外その後は大事件やハプニングの類は起こらず、どこまでも少年少女の地道な日常生活に立脚しているのが素晴らしい。だから、体の入れ替わりという前提も、自然さとリアリティを伴って迫ってくるし、ラストも美しく結実している。制作者が安直に設定に寄りかからず、作品の内面を大切にしていることがよく分かる。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-03 04:10:15) 73.《ネタバレ》 面白いのだけど、かなり早い段階で入れ替わってしまったためか、中盤からマンネリ気味に感じた。同じ事をしたら(この場合、もう一回階段から転げ落ちたら)元に戻るかも?って発想は当時は無かったのかな? いや、この映画の原作発で広まった発想? だとしたら凄い。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-06-28 22:41:37) 72.小林聡美の演技が素晴らしい。寧ろ男の子にしか見えない。 【もんでんどん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-06-28 15:16:01) 71.原作「おれがあいつであいつがおれで」の連載は小学生新聞だったかなと思ってたんだけど調べてみたら「小六時代」だった(懐かしい!)。当時、大の読書嫌いだった私がこれを読んでた理由はあきらかだ。女の子の体に興味があったから。全然かわいくない挿絵が想像力を妨害していたことをよく覚えている。さて映画。映画は挿絵どころではない。生身の人間がそのまま目に飛び込んでくるのだから。これでは到底映画はこの原作に勝てない。しかし、お話はどうあれこの映画は「性」への想像力を奮起させるようなものにしていない。商業映画としてのブレーキがかかったというよりも、キャスティングからして狙い通りのさわやか青春ストーリーに仕上がっているのではないか。そのかわり尾道の生活上の風景をしっかりと映すことで脇も含めた登場人物たちのこれまでの生活を想像させてくれている。ということでけして負けてはいない。映画の強みをしっかりと出している。芝居じみた演技が気になる大林演出も男女の入れ替わりによる過剰表現ということで許容範囲。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-12-05 16:14:47)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS