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愛と希望の街(1959)

1959年【日】 上映時間:62分
ドラマモノクロ映画犯罪もの青春もの動物もの
[アイトキボウノマチ]
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タイトル情報更新(2024-10-14)【イニシャルK】さん


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監督大島渚
助監督田村孟
キャスト望月優子(女優)くに子
渡辺文雄(男優)勇次
須賀不二男(男優)久原
千之赫子(女優)秋山
谷よしの(女優)
脚本大島渚
音楽真鍋理一郎
撮影楠田浩之
配給松竹
美術宇野耕司
編集杉原よ志
録音栗田周十郎
照明飯島博
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【クチコミ・感想】

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8.《ネタバレ》 大島監督の初期作。時間も短いし、大上段からテーマをいってくることもなく、それゆえ観念的でもないが、意外と心に響く映画。映画の中は、愛も希望もありません。 にけさん [映画館(邦画)] 7点(2019-01-24 16:19:35)

7.大島映画としては内容もシンプルで上映時間も短く見やすい映画です。
「ブルジョワ」とか当時を感じさせるキーワードも出てくるが
政治色は強くなくホームドラマとして普通に見れます。
傑作、問題作などという大上段にかまえる映画ではないが、
かえって時代に取り残されずに今でもシンプルなメッセージが伝わってくる。
もちろん物足りないと感じる人もいるだろうが、
実験的、先進的といわれた映画が時代がたつと嘘みたいに魅力がなくなったりするなか、
このような小品にかえって「普遍」を感じて妙に関心したのでした。
仏向さん [地上波(邦画)] 8点(2014-01-11 11:00:06)(良:1票)

6.《ネタバレ》 後半、観客を次第に苛立たせていくあたり、もう「大島」である。この苛立ちが社会に対する新しい発見なわけ。階級のどうしようもない差を、小さな犯罪を通して、またそれを巡る倫理観の違いを通して認識させてくれる。少年のほうも、鳩を逃がしたほうが悪いんだ、と自分に言い聞かせなけばならない疚しさを持っていた。渡辺文雄も疚しさを持っている。「親父の家でごろごろしているのが、今から考えるとおかしいんですが、何か罪悪のような気がしましてね」。この「今から考えると…」ってところが重要だろう。社会の構造に対する疑問は階級の差を越えて誰もが意識するときがある。がブルジョワに属しているものにとっては頭の中だけのことになりがちで、その構造の秩序に則った考えが「普段」になっていく。そしてわずかに残る疚しさが「今から考えると…」と言わせているのだ。どうして好意を素直に受け取れないのかしら、という少女の側の無邪気さも、けっして嫌味になっていない。それだからこそラストの鳩撃ちがいっそう悲痛なのだ。悪人らしき悪人が一人もいないのに、不幸や苦痛は充満しており、人々の間の相互理解は阻まれ続ける。お前はブルジョワじゃないのか、と問い返されて娘が「正義の味方月光仮面」と逃げて答えているのは、『少年』での宇宙人に対する願望を予告しているよう。ブルジョワの枠の中での正義は同情以上のものではありえない、そういう構造外の正義を、この月光仮面に期待しているのだろう。当時であれば、それは「革命」ってことで分かりやすい結論だったが、今現在はもっと深く問い詰めていかなければならないはずだ。 なんのかんのさん [映画館(邦画)] 7点(2012-05-02 12:23:26)

5.時代がそうさせたのかもしれないが、ひたすら暗くて救いのない作品だった。
時間が短いのでまだ良かったが、見終わっても元気が出ない。
実話ならまだ分かるが、わざわざ不幸を題材にした映画を作ることはないのでは?と感じさせられた。 mhiroさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2011-02-28 21:58:33)

4.とても大島渚監督の作品とは思えない作風で、ストレートなテーマの訴えかけに驚きながら鑑賞した。
タイトルの『愛と希望の街』とは、およそかけ離れた内容。
貧富の格差が生み出す、社会の不条理を、とても分かりやすく描いており、すんなりとは観られる。
ただ、安易なキャラクター設定の出演陣に魅力を見出せず、又、暗いというより、ただ単に血の通っていない冷たい内容に、感情移入することができなかった。
しかしながら、感情移入ができないというより、むしろ感情移入させることを敢えて拒んでいるかの様な硬質な作りに、早くも大島渚監督の反骨的な精神を垣間見た気もした。 にじばぶさん [DVD(邦画)] 5点(2010-01-29 00:50:10)

3.《ネタバレ》 へったくそな演技に辟易しながら観ていたのだが、採用試験に落ち、母が鳩を売らせたことを泣きながら謝ったときに「また鳩を売ろう」と少年が言う、その哀しい展開に惹き込まれてしまった。ラスト数分は壮絶ともいえる画が連なる。タイトルにある「愛と希望」をすっかり消し去る少年の確固たる目が印象的で、その後、鳩を撃つシーン、工場で働く少年の背中という具合に強烈に印象に残る画が押し寄せる。けして間違ってはいない富裕層の倫理観が貧困層を無視した倫理観でしかない社会の実像を炙り出す。女子高生の兄と教師の会話は、格差社会の問題点をわかりやすく説明しており、その説明過多な会話には残念至極なのだが、問題の根底をさらけ出したいゆえの説明は大島らしいともいえる。そしてやっぱりラスト数分が凄すぎる。 R&Aさん [映画館(邦画)] 7点(2007-10-01 13:55:57)

2.《ネタバレ》 貧富の差のある二組のカップルが厚い壁を乗り越えられずに離れていく。昔はこういう話が受けたなあと懐かしく見ました。今ならコメディになってしまうストーリーですが悲劇仕立てです。時代が変わると受け取り方も変わるものだなあと感じさせてくれました。靴磨きや伝書鳩、いろいろな当時の風俗が面白かったです。 omutさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-06-09 08:12:08)

1.《ネタバレ》 先ず、何と言っても京子役の富永ユキがとても女子高生とは思えないオバサン顔で吃驚(ビクーリ)。おまけに凄い大根だし。テーマも「ブルジョワの偽善を断固糾弾する!」的な学生運動っぽい図式が余りに露骨ってか陳腐に過ぎて些かハナにつく。千之赫子の女教師もナァ…教え子の就職斡旋と恋愛を公私混同して渡辺文雄を振ってしまうくだりは逆ギレもとい逆恨みにしか見えず、全く同情できない。あと、真鍋理一郎の音楽は何だか特撮怪獣モノみたいな“おどろおどろしさ”で、能天気な邦題ともども凄まじくミスマッチ!!いろんな意味で「フッ若いな、大島…」と思わせずにはいられない大島渚のホロ苦いデビュー作に‥6点。ま、御本人も松竹の仕打ちには納得してないらしいし、こんなモンでしょ?悪いけど。 へちょちょさん 6点(2004-11-30 01:54:45)

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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.12点
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