みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
11.《ネタバレ》 らせん階段を行ったり来たりしながら物語はテンポよく進む。雷の光と蠟燭の揺らぎがコントラストになって見事。最後に銃弾がらせん階段を一直線に突き抜け悪事が裁かれる。構成は素晴らしいがホラーに徹するわけでなく、そうであれば登場人物の心理的描写がワンフレーズで説明されるだけでは物足りない。 【★★★1/2】さん [DVD(字幕)] 5点(2022-09-19 20:26:36)(良:1票) 10.《ネタバレ》 一応サスペンスの部類になっていますがその演出は紛れもなくホラー。 冒頭の殺人鬼の眼球のアップ映像から、雷鳴轟く屋敷、印象的な螺旋階段、風にゆらめく蝋燭、終盤の暗闇で繰り広げられる殺人描写。 障害を持つものを殺していくというある種タブーのような内容と、その狂気に取り憑かれた犯人心理などは現代のサイコホラーのそれ。 直接的な描写はなくとも十分恐怖を感じられる演出。 題名んあるほどらせん階段がキーになるかといえばそうでもないのですが、穿った見方をすれば、螺旋構造(遺伝子)とかけているのかな、というのは原題的な解釈なのでしょうか。 ともあれ、今見ても十分趣のある、面白い作品でした。 【クリムゾン・キング】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-02-04 20:18:28) 9.《ネタバレ》 陰影深いモノクロ映像の上品な美しさに感じ入りました。犯人に気づいたドロシー・マクガイヤの表情演技が素晴らしい。彼氏不在で勝ち目が無くハラハラした中での意外な決着に感心しきり。監督がナチスの所業を意識したのか知りませんが、犯行動機のお粗末さが何とも惜しい所です。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-07-12 11:56:16) 8.《ネタバレ》 期待して見たのにがっかりだった。おもしろくもないし、怖くもない。第一犯行の動機がきわめて弱い。 スティーブは嵐の中をなぜ散歩したのか、パリー医師は言葉が出ない患者になぜ電話番号を教えたのかなどわからないことだらけ。ああ、なるほどと思わせる伏線もなし。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-04-18 20:53:25) 7.《ネタバレ》 子供の頃にテレビで見て、たいへんな恐怖を覚えた作品です。映画評論家の淀川長治氏が絶賛していました。ぜひ、もう一度見たいと思っていましたが、DVDが発売され、念願が叶いました。まさに不朽の名作です。ハンデキャップを持つ社会的弱者をねらう連続殺人を扱ったとても難しいテーマなのですが、見事に描き切っています。ほどよい上映時間、持続する緊張感、極度に難解ではない犯人捜し、舞台となる屋敷とらせん階段、陰影を巧みに使った映像、それにマッチしたBGM、すべてが非常にうまく調和しています。これらの高いクオリティに対し、最大限の賛辞を送りたいです。古典的ホラー映画に興味のある方は、ぜひ挑戦して欲しいと思います。原作は根強い人気に押され、ハヤカワポケットミステリから復刻再販されました。本作の成功は原作をコンパクトにうまくまとめた素晴らしいシナリオにあると思ます。敬意と共に、満点を捧げます。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 10点(2011-01-31 00:07:28)(良:1票) 6.最後の20分は盛り上がったけど、中盤に山が用意されていないのでちょっと退屈してしまった。主演女優さんの目で恐怖を語る演技は秀逸だと思います。 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-08-04 13:08:20) 5.「らせん」よりは怖いです。この時代のスリラーとしては良くできています。しかし犯人の動機は何だったんだろう。 【きーとん】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-07-27 22:05:13) 4.《ネタバレ》 昔のスリラーってあんまり怖くなくて苦手なんですが、この映画の見せ方は本当にうまいと思った。わずか一日の話なんだけど、この密度の濃さはタダモノじゃない。一癖ありげな登場人物たち、不気味な屋敷、嵐の夜と舞台設定は完璧。犯行時の犯人目線も秀逸だ。「見ろよ。口が映ってない」とのところなんか凄すぎてゾクゾクした。実際、序盤に犯人目線でヒロインが鏡を見るシーンでは口が映ってないんですよね。とても1945年とは思えない先進性で、いわゆる古典スリラーの表現レベルを超えている。ヒッチコックも真っ青だろう。時間が限られているため、家族の愛憎劇が描ききれてはいないが、映画としては許容範囲内だ。 カールトンが活躍しなかったのだけが残念!何かやってくれると思っていたんだが。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-07-03 23:01:31)(良:1票) 3.サスペンスとしての構成は至ってシンプル。おそらくどんでん返しに次ぐどんでん返しサスペンスに慣れた方にはこれでは物足りないとは思います。でもこれはストーリーより、当時のモノクロ映画技術の粋を集めた、光と影とが織り成すスリルを味わう映画。これカラーだったらさほど面白くはないはず。モノクロ映画である事の長所が遺憾なく発揮されてますね。「ガス燈」や「レベッカ」あたりの、雰囲気醸成に秀でたスリラー映画に高い評価を与えている方に特にお勧め。「疑惑の影」のテレサ・ライトしかり、この種のサスペンス映画には護ってあげたくなるような可憐なヒロイン(この映画ではドロシー・マクガイア)の存在が必須という事を改めて痛感させてくれます。クライマックスの「らせん階段」を中心としたシーンの構成には唸りました。しっかし・・・こんなにも登場人物が少ないのにもかかわらず、ラスト10分前まで真犯人を当てられなかった俺って一体・・・(泣) 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-13 12:50:24)(良:1票) 2.オープニング、タンスに掛かった服が揺れ奥に潜む犯人の目が映り、その眼球に被害者となる女性が映り、殺害は被害者の手のみで表現されるのですが、この恐怖の演出は秀逸です。教科書のようですが何も派手な事はせずとも十分に怖さを出せるということを見事に証明していますし、さらに驚くべきはそれが全編に渡って持続しているということです。それぞれのキャラクターも簡潔である上に物語を豊かにしていますし、不安の煽り方もテンポも抜群であり、光と影が際立つ一つ一つの画面もよくよく練られています。雨に濡れ光り輝く外套、開け放たれた窓に、吹き込む風、口の利けない主人公の声にその代わりともいえる音楽、ベッドに沈む老夫人、そしてらせん階段と素晴らしいところを挙げればきりがないくらいで、あらゆるサスペンス・スリラーは〝斯くあるべき〟と思ってしまうような作品です。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-05-02 18:10:54)(良:2票) 1.《ネタバレ》 独ウーファ映画出身のロバート・シオドマクはハリウッドに渡り、可もなく不可もない凡作を連発した中堅カントクである。が、その中で本作は彼が真価を発揮した数少ないスリラーの秀作。ここでの彼が見せる強烈なサスペンス演出はヒッチ先生を凌ぐ感すらある。タイトルとなった螺旋階段を効果的にストーリーに活かす上手さなどはワイラーもタジタジである。殊に殺人鬼の眼球ドUP!から始まる導入部がイイ。ヘイズ・コードの存在もあって直接的残酷殺害描写は当然ないが、拍子抜けなどと言うなかれ。モロに見せるなんぞバカでも出来る。要は見せずに観客のイマジネーションを如何に刺激するか、コレが演出家の腕の見せ所なのだ。仮にヘイズ・コードが無くてもシオドマクは安易なグロ・スプラッタ描写なんぞ絶対にしなかっただろう。役者や舞台装置、陰影を活かしきった撮影を巧みに絡め”ムード”でホラーを醸成する、これこそが本道だと言わんばかりに。ヒロインが犯人(と思い込んだ男)を地下室に閉じ込めた途端に真犯人に襲われるクライマックスでスリルはピークに達するが、兎に角テンポが速い!一切中だるみせず一気呵成に感動のエンディングまで持って行く馬力は相当なもの。エセル・リナ・ホワイトの原作を巧みに脚色したメル・ディネリのシナリオも貢献度大。役者では女優陣に曲者が多く楽しめた。中でもウォーレン老夫人を演じたエセル・バリモアの存在感は凄い。彼女を介護する看護婦役にサラ・オールグッド、家政婦役にエルザ・ランチェスターってのも通好みでたまらない。比して男優陣が些か弱体、これが決定的なマイナス材料である。犯人が男であることは明白なので、出演男優の誰が犯人でもインパクトの点で大きく割り引かざるを得ない。加えてヒロイン・ヘレン役のドロシー・マクガイアが(熱演なんだが)個人的にちょっとゴツ過ぎて今イチなもんで…遺憾ながら2点マイナス。でもオススメ!!さて、コレで記念すべき我が1000番目のレビュー&コメントになったのも感慨深い(「クジョー」でなくて本当に良かった~!)。一年足らずでまさかココまで来れるとは思わなかった。色々ありましたが、管理人のたかさんに深く感謝致します。今後も微力ながら本サイトの充実に協力できればと思います。 【へちょちょ】さん 8点(2003-11-06 16:24:55)(良:4票)
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