みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
254.まあ要するに男の友情物語ということで。一連の犯罪も、逃亡劇も、ヒロインさえも、その引き立て役という感じ。実はお互いの素性をよく知らないけれど、相性が合って信頼できる運命共同体。しかしけっして同性愛とかではなく、妙にサバサバしている。こういう関係性が、ある意味で新鮮というか羨望の的というか。今から見ると、それでけっこうヒットしたのかなという気がします。 結局のところ、個人的にもっとも印象に残っているシーンは、前半の「雨にぬれても」とともに自転車で遊ぶシーンだったりします。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-01-10 01:05:39) 253.《ネタバレ》 最初はいい。最後もいい。ただ中盤の追いかけっこがねぇ・・・。ずーっと逃げてばかりでいかんせん退屈。 「まいたか。」「いや、まだだ」「もう大丈夫だろう」「いや、まだだ」の繰り返し。台詞もシチュエーションもほとんど変わり映えしないので、いい加減飽きます。 早撃ちキッドの登場シーンこそしびれるものがありましたが、結局その才能を活かすエピソードはなし。 『明日の向って撃て!』なんて希望を感じさせるタイトルですが、やっていることは強盗。当然未来なんてないわけです。案の定バッドエンドだし。それだったら『俺たちに明日はない』と、自分達の立場をわきまえているほうがまだ良いです。 女教師もあのタイミングで退場させるのだったら、なぜ連れてきたのか。せめて別れのシーンぐらい入れてほしいものです。 ブッチもサンダンスも飄々としていて、そのキャラのおかげで明るい雰囲気づくりには成功している。でも飄々としすぎて、人物が描けていないという見方もできます。主要キャラの感情があまり伝わってこないので、感情移入しづらいです。 途中で足を洗おうとするけれど、護衛任務に失敗して、すぐ断念。山賊の真似事でもしてみようなんて、なんとも中途半端な描き方。刹那的で無計画。これだったら「生涯銀行強盗!」みたいに初志貫徹しているあちらのほうがまだ好みです。 ・・・ところでこんだけ銀行強盗やれば、お金はあるんじゃないの?無理して働かなくてもさぁ。盗ったお金はどこにいったのでしょう? こーゆー映画を見ると、昔の映画って過大評価されているきらいがあるなぁと思います。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-09-15 13:41:20) 252.《ネタバレ》 “Butch Cassidy and the Sundance Kid”『ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド』。どうしても『俺たちに明日はない』と比較してしまうし、邦題も意識して付けたと思われる。 観終わった後スカッとするでなく、ズウ~んと重たくなってしまうアメリカン・ニュー・シネマ。ベトナム戦争で世の中が暗くなってるから創られたというより、まだ全体的に明るい世の中に『一部暗い影も落ちてるんだよ。』って気付かせる目的の作品。言い換えればまだ世の中に“打たれ強さ”があるから創れた作品だったんだと思う。打ちのめされてたら、暗い結末の作品は敬遠するものね。 その日暮らしの強盗ブッチとサンダンス。どっちつかずなエッタとの関係。流行り物の自転車。将来に夢を抱けないアメリカの若者のような2人。追いかけるピンカートン探偵社。逃げても逃げても追ってくる彼らは、さしずめ当時の若者の、不安な未来の象徴だろうか。 夢のゴールドラッシュに湧くボリビア…とその前に最先端のニューヨークで遊ぶ3人を写真で見せる演出が見事。そして好き勝手やってきた若者が、現実から逃げて辿り着く先に相応しい極貧のボリビア。 結局はケチな強盗に逆戻りしてしまい、エッタも呆れて変える始末。より悪くなった状況に追い打ちをかけるような包囲網。こんな状況でも夢を語る2人に、当時どれだけの人が共感しただろうか?なんかこの2人から漂う「明日から本気出す」オーラが強い。 地元警察を相手に「レフォーズ保安官じゃないなら勝てる」「今度はオーストラリアに行こう」でも警察は軍隊を呼んでいた。飛び出した2人の静止画に、響き渡る多数の銃声。 容赦ない最後の姿を観せた『俺たちに…』に対し、観せなかった本作。まるで世間を知らない半人前(泳げなかったり、人を撃ったことがなかったり)の若者が、突っ走った挙げ句の最後、「カッコ悪い死に様だけは観ないでくれ」って叫びにも思えた。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2023-09-02 18:01:25) 251.《ネタバレ》 破滅の美学。 途中、しつこく追われる場面は緊張感があって面白かったものの、最後の方は伸び悩んだ印象。 女にも見放されて、最後は実に虚しさがあふれる。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2022-12-17 17:48:16) 250.小学生だった私に三人はカッコ良くてキラキラ輝いて眩しかった。40年以上の時間を経た今の私に三人は瑞々しい若さでキラキラ輝いていて眩しかった。罪と罰を見せつけるラストショットは昔も今も物悲しい。 2022.11.3追記 劇場鑑賞が叶い感慨無量の一時を過ごさせて貰えました。 【The Grey Heron】さん [映画館(字幕)] 8点(2022-11-03 23:55:57)(良:1票) 249.《ネタバレ》 映画には時を経ても楽しめる作品と、公開当時に観ることで楽しめる作品とがあるのかな。評価の割には楽しめなかったです。西部劇の世界がカッコよく、軽快な音楽が印象的です。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-05-16 23:48:32) 248.《ネタバレ》 凶悪な強盗団を、社会に上手く適応できない若者たちの青春物語に換骨奪胎したアメリカン・ニューシネマらしい作品。遠方から静かに迫る追手の描写といい、男二人女一人の三角関係といい、「もうどうだっていいや」という刹那的な生き方が'60年代末期のアメリカを象徴していて、作品に大きく影を落としている。いつまでもワガママなままではいられない。でも、自分を変えることができない諦観がそこにあって、だからこそ"明るい最期"を迎えたかったのかもしれない。前半をある程度切って、少しでも良いからボリビアまでの旅路を描いて欲しかった気がする。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 6点(2022-03-17 22:03:51) 247.主役の役者二人の魅力がそのまま映画の魅力になっているかのようだ。それだけに、二人が魅力を失う所が寂しかった。一度の失敗で更生を諦めて畑も牧場も拒否する姿は、社会に出るのを嫌がって駄々をこねる不良高校生のように情けなく見えてしまった。 ストーリーの大筋はともかく、脚本や演出は良く出来ていたように思う。 【alian】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-07-24 17:43:12) 246.《ネタバレ》 今の時代に見るとそれほど感動しないかもしれないが、40年ほど前に封切映画を見たときは若い私には衝撃で心から感動しました。新時代の訪れを予兆する自転車の場面で挿入される歌も大ヒットしました。とにかく、紳士的なポールニューマンがクールで、いたずらっ子的なレッドフォードも恰好よく、二人の共演の成功は次作のスティングで見事に発揮されましたね。最後の確実に死が待っているのに生を夢見て二人が飛び出すところで静止した場面で、場内が息をのんだようにシーンと静まり返り、すぐに席から立ち上がるお客さんたちがいなかったのが思い出されます。類似作?俺たちに明日はないとも甲乙つけがたく両方とも10点を差し上げたいと思います。 【黒部の太陽】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2021-02-09 10:47:47)(良:1票) 245.中学生の頃に憧れた超有名作品。 自分より少し上の大人が、この作品の魅力を熱く語っていた。 今さらになって初めて見たんだけど、残念ながらダメだった。 こりゃあ学生のときに見なきゃダメだなあ。 会社員生活30年以上なんて自分が見ても、主人公が犯罪者じゃ共感できない。 「ボリビアなんて、今でも悪人が稼ぎに行く国じゃないのに、50年前にあるわけない」とか、どうでもいいことが気になるし。 ところで自分、「俺たちに明日はない」のあらすじだけ知ってるんだけど、これ、ソックリだね。 おまけに原題もソックリで、邦題もなぞっている。 にもかかわらず、こちらは二番煎じ扱いされず、むしろ傑作扱い。 ベトナム戦争とか、当時の空気感を知らないと理解できないのかなあ。 つまらなかったわけじゃないけど、感想は「見なきゃよかった」。 憧れの作品は、憧れのままでいてほしかった。 【まかだ】さん [地上波(吹替)] 5点(2020-09-23 00:49:00) 244.20年ぶりくらいの鑑賞。この2人は何さしてもカッコいいですよね。女もどっちでもいい感があって、ある意味納得してしまって笑える。エッタ役のキャサリンロスもこの2人に入って、馬にまたがってるとこなんかカッコいいです。この作品は内容はどうであれ、とにかくカッコいいシーンが多いのでファンにはオススメ。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-04-28 11:53:30) 243.久々の鑑賞。アホなのか、能天気なのか、ヤケクソなのか、窮地に陥っても余裕をかます二人組の軽くて薄い雰囲気が何とも言えないです。当時の西部劇としては極悪人を善人キャラに仕立てた規格外の人間臭い映画だと思います。どう考えても「俺たちに明日はない」的生き方にみえますが、タイトルは先を越されちゃったからしゃあないですか。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-04-26 20:28:50) 242. 新感覚の西部劇ではある。映像の逆光と主人公たちの時代遅れの「逆行」。ブッチとサンダンスの友情を描きつつ真面目にバカやることの意義を見せつける。 振り返って蛇を撃つシーンの新鮮なこと。そして自転車は自由の象徴。 最後の2人の会話はいい。この軽さが長所であり短所でもある。ラストのストップモーションは余韻が残るものの、特に名場面とは思わず。 男女3人の物語としては「冒険者たち」の方が好きだな。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-02-26 13:44:07) 241.《ネタバレ》 キッドとブッチの友情を超えた友情が良い。ピンカートン探偵社の追跡を逃れ、エッタのもとに帰ってきた2人。キッドとエッタが抱き合う姿を窓ガラス越しに見るブッチのその表情がたまらない。キッドとブッチのの関係は明らか。エッタは2人の間に入り込むことができない存在だ。実際、エッタとキッドの本番は描かれないし、ギャング家業を捨てきれない2人を見捨てて帰国してしまう。ラストシーンの妄想会話にエッタは登場しない。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 6点(2016-12-11 04:02:36) 240.《ネタバレ》 何度か観たが、やはり最後のシーンが強烈にいい映画。 あの有名な曲が使われるシーンがのどかで印象に残りにくいのが多少不満かも。 この生き方は未来に希望は無いが、それでも時代を表す雰囲気が漂っている。現代に作られたらそれ程でも無いが、時代として評価できる作品。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-10-09 22:08:15) 239.《ネタバレ》 ファーストシーン、ガンファイト、人間ドラマ。全部揃っているのに西部劇らしくない西部劇。だが実に映画らしい映画だ。ジョージ・ロイ・ヒルは「スティング」も面白かったけど、俺はコッチの方が好きだ(女の子もこの映画の方が可愛くて魅力的だ)。 冒頭からエドウィン・S・ポーターの「大列車強盗」を彷彿とさせる列車の襲撃→駆けつけた騎馬隊から逃げ去るスタートダッシュ。 酒場でのポーカーから振り向き様のガンファイア、見ず知らずの美女を強姦するゲス野郎なのかと思いきや、実は馴染みの女性に対するちょっとした挨拶(イタズラ)だったという。「やーね脅かさないでよ」と笑って済ませてくれる仲の良さ。ちょっとした三角関係も“さわり”で終わるぐらい絆が深いともいえる。 仲良く逃避行、断崖ダイブ、強盗、銃を持った者が避けられぬ殺し合いの連鎖。 犯罪に生き急いでしまった者たちの束の間の安らぎ、叶わぬ願い、結局は元の殺し合いの世界に戻ってしまう虚しさ・・・それを独特の静寂が包み込む。その何とも言えない雰囲気を好きになってしまった。 サイレント映画の「アクション」で魅せる事にこだわった造り込みと呼吸、音のない静けさの中からいかに“音が聞こえてくる”ような映像を撮るか。 まるで古いアルバムをめくるような・・・。そういう心意気に溢れた映画だ。アメリカン・ニューシネマ特有のアクの強さは余り無いけども、抜き撃ちや幻想的とも言える映像は見応えがある。 機関砲といった武器ではなく、自転車で時代の波に追われるガンマンたちを表現するのが良い。 殺伐した世界の中で、一瞬の平和なひと時に流れる「雨にぬれても」は印象的。 サム・ペキンパーが“動”のワイルドバンチなら、この映画は“静”のワイルドバンチ。 ラストの「奴らは死んだのか生き残ったのか!?」というテンションが上がったまま終わるクライマックスも最高。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-10-21 22:55:49)(良:2票) 238.かっこ悪いのに、かっこいい男たちの話。 【ネフェルタリ】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-04-19 23:09:22) 237.ベータのデッキで、テープが擦り切れるほど観た、僕にとって「2001」「サイコ」と並ぶ映画の原点。どれほどこの作中の世界に憧れを抱いたことか。ブッチの皮シャツが欲しくて欲しくて、かれこれ30年、海外に出るたびにいろいろな店を見て回るけどいまだに手に入りません(泣) 自分たちを追う保安官の演説をテラスで眺めながら生ぬるそうなビールを飲む場面もさんざん真似したなあ。「雨に濡れても」をバックに自転車の曲乗り・・・は、さすがに無謀でした。あれ本人だよね。凄すぎ。「スティング」とともに、映画の面白さを万人に感じさせてくれる佳作。 【km】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2015-03-03 22:51:03) 236.中学2年生の頃(37年前)、名画座で観た「駅馬車」にはまって西部劇ファンになった。コテコテのアメリカンクラッシクフィルム。 その頃はテレビでも頻繁に西部劇が放映されていたから、名匠ジョン・フォード監督の作品なんかは、それでほとんど見ることができた。NHKの教育テレビなんて、白黒映画の宝庫だった。マカロニウエスタンの様な残酷で血みどろの映画も当時流行っていたが、ジョン・ウェインのポスター(雑誌「スクリーン」の付録)を眺めながら、頑なに「西部劇は昔ながらの勧善懲悪ものが良いんだ」なんて、中坊がいっぱしに語っていた。 そんな折、アメリカの西部劇ってジャンルだけで、予備知識無しで観たのが「明日に向かって撃て!」。 おそらく、多くの古典西部劇が好きだった人達が受けたのと同じであろうショックが全身を貫いた。こんなので良いのか、これが西部劇なのかと。 でもそれは、映画の新しい魅力を、世間知らずの中坊に教えてくれた。 この映画の出会いは人生の中でも重要な瞬間だった。目の前が急に開けた、自分にとっての黒船のような映画だった。 新たな試みが時代や習慣を変化させていく。そんなアメリカの過渡期に生まれた傑作。 【こた】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-02-16 07:51:11) 235.ニューマン&レッドフォードは映画史に残る鉄壁のコンビですが、意外なことに本作と『スティング』だけなんですね。やはりその中でもこの映画が最高で、彼らとキャサリン・ロスの三人こそベスト・オブ・三角関係と呼んであげたい(対抗馬は『冒険者たち』でしょうかね)。 この映画はよくニュー・シネマ西部劇と言われますが、ニュータイプのウェスタンかもしれないけど私は決してニューシネマじゃあないと思っています。まあ主人公が最後に死ぬということぐらいがニューシネマらしさで、ときにはコミカルそしてノスタルジックな撮り方はニューシネマという範疇を超えていますし、ジョージ・ロイ・ヒルの映画監督としてのセンスの良さを存分に愉しめます。バート・バカラックのサウンド・トラックも彼の最高傑作で、最初に観たときの感動は今でも忘れられません。 映像も音楽も今観直しても全然色あせていない、珠玉の傑作です。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 10点(2014-08-02 22:52:27)
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