みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 世の中にはパロディAVというジャンルが存在します。 そこでは「アベンジャーズ」や「パイレーツ・オブ・カリビアン」などが元ネタとなっている訳ですが、これは小津安二郎監督の作品を元ネタにした同ジャンルの品である、という印象を受けました。 とにかく予想以上に「絡み」のシーンが多くて、笑えるシーンも極僅かであったのが意外。 当初は「東京物語」単独のパロディかと思っていたのに、他の作品からも色々と拝借している事にも、驚かされましたね。 自分としては、食べ物として「お茶漬け」が登場する場面で(あぁ、パロっているなぁ……)と思わされた後、時間差を置いて再び「お茶漬け」が登場して(またやるのかよ!)とツッコまされた場面が、一番面白かったです。 ただ、正直に告白すると、そこ以外のシーンは退屈だったというか、趣味の合わないAVを早送りせずに延々と見せ付けられたという印象だったりしました。 周防監督の作品は好きだけど、小津監督の作品は今一つピンと来ない……なんて感性の持ち主である自分ではなく、小津監督が好きな人が観賞した方が、より楽しめる一作なのだと思われます。 【ゆき】さん [DVD(邦画)] 3点(2016-05-25 07:52:39) 3.タイトルからもわかる通りファミリー物の作品ですが、決して家族で見てはいけない作品。 たぶんおっぱいを出してない時間より、おっぱいを出してる時間の方が長い。 パロディとしては所々笑えるシーンもあったけど、作品全体として成功してるとは思えない。 もう少し笑わせて欲しかった。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-02-28 21:43:42) 2.誰が言ったか忘れたけど「文化は辺境から生まれる」という言葉がありました。僕はこれを「素晴らしいものは、えてしてメインストリームよりもマイナーな分野、あるいは不当に低い評価をされている分野から生まれる事が多い」と解釈していて、最近だと「クレヨンしんちゃん」の一連の映画作品、あるいはVシネマなどはその好例だと思います。で、かつての日本のポルノ・ピンク映画というのもそうした事例の一つで、後の名優・名監督を輩出しただけでなく、様々な意欲作や実験作を多く生み出しているのです(何しろ、女性の裸・性交場面さえいれれば後は何をしても良いのですから)。で、この作品もまさにその一つといえると思います。話に聞いた所によると全シーンに必ず小津作品の引用が入っているそうですが、残念ながらそれほど小津作品を見ていない僕には分からない引用もありました(きっとヴィム・ヴェンダースとか蓮實重彦とか【まぶぜたろう】さんとか(笑)なら全部分かるのでしょうが・・・)。とはいえ「秋刀魚の味」「晩春」それに「東京物語」を観ていればかなり楽しめます。特に大杉漣の「笠智衆っぷり」は必見(意外と目元がそっくり)!また、監督によるとこれは「続・晩春」のつもりだそうで、後半「晩春」の台詞がそのまま引用されています(ただ、主演の女優が原節子のイメージとは程遠いのですが・・・)。ま、仮に小津作品を全く観た事がなくても、ポルノ映画としてはかなりシュールな作りになっているので、結構笑えると思います。小津生誕100周年の今年(もうすぐ終わっちゃうけど)、こんな映画を観てみるのも宜しいのではないでしょうか。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-12-27 19:29:26)(良:2票) 1.ポルノという形式を借りて作ろうとした、小津監督へのオマージュで、「東京物語」そっくりのシーンの連続。私は愛のこもったパロディーだと思ったけど、「冒涜だ」と怒る人もいるかしら? 周防監督はほんとに小津監督が好きで、これを作るのも「楽しくて仕方なかった」そうですが。「びっくりするほどポルノじゃない」という感想に変わりはありませんが、深夜放送で見たら、案外そうでもなかったです。シツレイ! しかし「Rー15版」とわざわざ書いてありましたから、私が借りたのは、レンタルショップの「一般向け」コーナー用の別バージョンだったのかしら? だけど、私の記憶にあったシーンで、なくなっていたのもあったんですよ。記憶違いかしら? でももし仮にバージョンによって、あちこち違うところが削ったりされてたら、困りますね。基本的にやっぱりフィルムを切る権利は、監督だけのものであってほしーい!(そういう意味では、TV放映されたバージョンというのは本物と区別して考えるべきなんでしょうね、ほんとは。) 【おばちゃん】さん 8点(2003-12-13 16:02:33)
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