みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
169.《ネタバレ》 『荒野の七人』の合成映像だけは唯一笑えるが、流石に映像の切り貼りばかりで退屈。ムーア本人の脚で行動するシーンが少ないのも不満。当時の現職大統領を批判するセンセーショナルな題材だが、ブッシュ元大統領の再選により、ネタの鮮度的にも作品的にも価値は低い。当時としては際どい題材で挑んだチャップリンの『独裁者』やキューブリックの『博士の異常な愛情』と比べても、普遍的な部分で浅すぎるとしか言いようがない。これがパルム・ドールかぁ・・・ 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 4点(2015-09-01 19:36:33) 168.「マイケルムーアじゃねえよっ!」が、頭から離れないもんで、マイケルムーアの映画を初めて観た。観てみるとその内容に、「マイケルムーアじゃねえよっ!」が成り立つのがすごいな!と感心した。逆にいうと、この映画が市民権を得るほど、米国はひどい状況なのかと驚いた。 日本はなにも起きない。平和でよかった。 これまで、お米の国に踏みにじられる日本は悲しい国だと思っていたけど、米国の方がずっと大変そうだ。 マイケルムーア、他の作品も観たくなった。 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-26 23:45:22) 167.退屈だった。 好みじゃない。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-09-05 01:10:57) 166.この人のトーン何かみたいなんだが、と思って記憶を探ってたら内田裕也の『コミック雑誌なんかいらない!』が浮かんだ。表層を表層として生き生き掬っていく手つき。暴露ものとしては証明が弱いけど、つまり週刊誌的なイキのよさが身上なのね。今回はプロパガンダに徹したことで、限界もハッキリしたが、こっちの見る気分も定まって、これはこれで楽しめた。ブッシュへのからかいはどうにも底が浅かったが。寂れた町から兵隊を募っていくあとで、軍需企業のパーティの場につながていくなど、プロパガンダの面目躍如。でもまた締めを涙でやって弱くしちゃってる。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-02-23 12:15:12) 165.《ネタバレ》 普段ニュースや報道では語られない、アメリカ政治の一部が描かれている。平和や自由、そんなことをプレゼンしようとも、アメリカ政府の行動自体が真実を露呈している。 ベトナム戦争でのソンミ村の非武装一般民虐殺、石油利権を求めてのイラク戦争、そして鉱物利権獲得疑惑のあるアフガン駐留。この映画の中では過去の戦争の際、友軍だった組織に後々手を噛まれるという失敗を繰り返すアメリカ政府も紹介されている。 加えて、いくら演説で美談を語ったところで【やはり2世議員は一般国民の苦労なんて知らないんだな】という、ゆるま湯っぷりもよくわかるし、選挙に勝つことや富 / 名誉が目的に何でもやったもん勝ちなんだな、という政治の裏の意地汚さもよくわかる。 【シバラク・オバマ】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-11-23 16:20:40) 164.よくまあこれだけ上手いこと情報を集めたものだと感心すると同時に、あまりにも都合の良い一方的な情報の継ぎ足しだらけで引くという相反する思いで観た。見るに偲びないシーンも多くて点数が付けづらいのだが、普段なかなか報道されない闇の部分を知ることができたことは大きい。 【mhiro】さん [DVD(吹替)] 5点(2012-07-01 09:53:39) 163.《ネタバレ》 ○議員息子のイラク派遣の話が一番印象的であった。○他のムーア作品と比べると1つに対する考察が映画を見る限りでは浅く感じてしまった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-17 12:20:57) 162.《ネタバレ》 好きなシーンは、「読んで聞かせよう!」と「(議員の)お子さんをイラクへ」。ムーア監督自ら、観客が思いもかけない行動をするときが真骨頂なワケです。9.11の飛行機のビルへの突撃シーンを暗転させ、音声だけで流す演出も好印象。だから、本作中には、結構観るにしのびないシーンもあるのですが、この監督さんなら、こんなにも直接的ではない表現ができたのではないかと思い、そこが少し残念。とはいえ、真っ当なメッセージを、観せる形にする技術と情熱はさすがです。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-31 07:28:37) 161.《ネタバレ》 これは公開当時かなり話題になりましたね いまさらではありますが鑑賞致しました ん~これはスゴイゎ へぇ~~ということがいっぱいあって興味深い内容でありました でも思っていたほど「アポ無し・突撃取材!」的なところが少なく…議員の子をイラクへは面白い …ちょっと物足りない印象 でもあれだね、こんだけ現職大統領(当時)を批判するものが出せてしまうアメリカがすごいし 「叩けば埃」的なブッシュもある意味スゴイ まぁ政治家なんて結局のところそんなもんでアルノデショウガ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-05-17 08:21:38) 160.こういう表現はあってしかるべきだし直球なので面白いんだけど、これを見て偏った考えを持ってしまう人が少なからずいるんだろうなと思うと複雑ですね。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-03-21 23:32:59) 159.ドキュメンタリー映画としては構成の上手さが際立っているとおもう。但し、前作の「ボウリング・フォー・コロンバイン」と比べると、どうもブッシュ叩きの為に急いで作ったのか、あまり深い掘り下げが無く、この映画が公開される前に色々と情報が伝えられたあたしには物足りなさが残りました。多分、アメリカ人向けとして考えれば、これで十分なのかもしれないけどね。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-06 18:03:22)(良:1票) 158.《ネタバレ》 『ボーリング・・・』それなりに良かったと思いつつも「ムーアのドキュメンタリーはもういいや」と食指が伸びることなく時が過ぎ、この度ようやく鑑賞。ブラックなユーモアにイヒヒと笑いながら観ていたけれど、兵器を扱う爽快感を述べる若い兵士たちの姿が紹介されてから、その恐ろしく哀れな馬鹿さ加減に涙が込み上げてきた。それから、一般民も兵士も含め戦争の犠牲になった人々やその家族が取り上げられていき、また胸がつまった。僕は政治のことや世論などにあまり関心がない。新聞もTV(NHK含む)も常に真実を伝えているわけじゃないことを、直接的に関わった自分自身の経験から知っているし、メディアが真実を曲げた(あるいは編集した)時の影響の怖さも知っている。そんなメディアからの情報でしか把握しようのない政治や世論や流行や人気に、全く興味が持てない。つまるところ、この『華氏911』という作品も「メディア」であって「真実」が語られているかどうかについては「?」がつきまとってしまうというのが困ったところ。とくに、この作品がある方向へ向かってメッセージ性を持とうとする意図がある以上、善かれ悪しかれ「情報の与え方は絶対に作られている」のだから。でも、どっちにしたって僕ら一般民に『正真正銘の事実』なんて知りようも確かめようもない。で、この作品を見て「偏っている」とか思ったりするのも簡単なんだけど、ではそう思う人の全てが、普段の生活で目や耳にする新聞やTVのニュースに対して同じように思うかって言うと、そこが疑問でコワイ。この映画みたいな形態だと「作者の主張」あって然りなだけに、その主張の方向へ偏ることは疑われやすいけど、NHKで流れるニュースだとかには「作者の主張」なんてないから「単なる事実を伝えているだけ」と思われがち。けれど、そういうふうに淡々と事実報道をしているだけに見えるニュースだって、「あれは流すけど、これは流さない」といった『思惑』は盛れるのだから。そう、日本国内のニュースを見たって知りようのないことが、この映画の中に見られたことは確か!! 僕に真実なんかは分からなくても、この作品の主張する方向には共感するし、力強い。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 9点(2010-12-12 06:06:18) 157.この世界に生きる人間にとっての最大の恐怖は「無知」なんだと思う。 当たり前であるが、この世界は様々な人間の様々な感情や思惑に溢れているわけで、そのすべてを知り得るということは間違いなく不可能である。 しかしそれでも、知らなければならないことは物凄く沢山あり、そしてその一部は少数の明確な意思によって誤魔化されている。 そういう多くの事実を「知らない」で生きていくことは、非常に恐ろしい。 この映画自体、マイケル・ムーアという一人のアメリカ人の意思で作られている以上、これのみをもって単純に鵜呑みにすることは至極危険であろう。 それは製作者であるムーア自身がもっとも良く分かっていることであり、決して彼はこの映画の意思を大衆に押し付けようとはしていない。 しかし、事実による彼の明確な意思は理解できるし、ベースとなるこの現実を世界の人々は知らなければならない。 人間として「恐怖」におののくことは実に自然なことだ。 必要なのは、今自分を取り巻く恐怖の真意を知ることだ。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-16 23:47:53)(良:6票) 156.思ったほど、辛口ではなかったですね~ アメリカ人にとっては皆が知ってる常識の範囲ではないでしょうか.. この映画はアメリカ人のため、と言うより、アメリカ人以外の人が見るべき、作品でしょう... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-21 17:22:54) 155.《ネタバレ》 こういう作品を作る限り、製作者の主観で作られるのは当たり前なため、内容を元にブッシュ政権を擁護・批判するのは正しくないと思うが、エンターテイメントとして見た場合にもどうも面白みに欠ける感じがした。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-06-18 09:33:49) 154.《ネタバレ》 前作「ボウリング・フォー・コロンバイン」に比べて、もう一息という感じがした。それでも監督の言いたいことにはある程度共感できた。ブッシュ大統領を2選させないために作ったというだけあって、すばらしい攻撃っぷり。それでもいいが、後半のイラク戦争への批判を全編通してやった方がよかったのではと思う。レイ・ブラッドベリの小説「華氏451」(華氏451度は紙が燃える温度)に引っかけて「華氏911 - それは自由が燃える温度」としたタイトルおよびキャッチプレーズは良かった。 【MASS】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-01-11 02:21:17) 153.戦争反対を謳うことはたやすいがそう言っているだけでは現実は何も変えられない。戦争を遂行しているのが生身の人間である以上、はっきりと下手人を特定してそいつを排除しなければいけないのではないか。その点においてマイケル・ムーア氏の方法論は全面的に正しいと思う。できれば盟友気取りのコイズミソーリも一瞬でいいから一緒に並べて晒して欲しかった。バカ面コンビとしていい絵になったとおもうのだが。 【皮マン】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-14 13:30:18) 152.最初に書いておかねばなりますまい。私はブッシュが嫌いです。さて、私にはこの映画、世間での「良くも悪くもブッシュをひたすらコキ下ろしたシロモノ」という評価とはちょっと違うように感じました。ムーアの著書もそうなのですが、看板と中身に実は差がある感じ。メディア戦略によって操作されて伝えられる情報、その情報にコントロールされてしまう民衆、その危うさを、ムーアは自らこの映画で具象化してみせたのでは?と。編集や音楽によって意図的に操作されまくっている映画なのですが、実のところ政治の場もこういう事でしょ?って。タイトル部分で本番前の準備をしている政治家達の姿が映し出されていますが、それは政治もまた国民に伝えられるのは真実とは別の、加工されたモノなのですよ、と認識させようとしているのではないかと思います。メディアは物事を非常に短絡的に、二元論化して判りやすくコントロールしているのではないでしょうか。白でなければ黒、善でなければ悪。真理は決してその極にはない、そんなに単純なモノではないのに。共和党と民主党の二大政党状態が、端的に二元論化でコントロールされている状態を表しているような気がしてなりません。もっとも、その傾向はアメリカだけに言える事ではありません。民衆の中に敵を作り出し、議員が特定の市民を「反日的分子」と言い放ってしまうどっかの国もまた、安易な二元論へ堕している傾向が顕著です。某巨大掲示板に見られる、信者でなければアンチ、右翼でなければ左翼、という極論に走ってしまう原因って、一体どこにあるのでしょうね? そうそう、その国の総理も、平然と犯罪者でもない市民を非難したりしてましたけど、ひとつ言いたいのは、芸術を愛するフリするならば、見てもいない映画をケナすのはイカンのではないの? 最後に、あの無惨な被害者や死体の映像にまで真実がない、なんて言う事はできないですよね。そして、あれは、明日の自分の姿なのかも・・・。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-22 23:39:33)(良:5票) 151.《ネタバレ》 他のマイケルムーアの作品に比べてまとまりがないような気がする。ただ事実や疑惑を羅列しただけという感じです。話に出てくる数々の政治家や資産家?の方々の名前もたくさんでてきて、こちとらアメリカ人じゃないんで混乱してくる。ただ最後の戦争の目的は勝利ではなくその継続にあるって言葉にはしびれました。 【しっぽり】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-03-02 16:16:25) 150.何でもこの映画、カンヌ映画祭に出品されて「なかなかよく調べたで賞」を受賞したらしい。正直、この映画の内容については、どう考えていいのか、あるいはどう感じていいのかすら、よくわからないところがある。いわゆる軍産複合体などのお馴染みのネタについての、ドキュメンタリーという体裁ではあるけど、その中には“破線のマリス”が充満している。そんなこんなの結果、民主党小浜氏の勝利により、問題続出のブッシュ政権は、世界恐慌というあまりにもクサい最後っ屁を残して、今、ついに終わろうとしている。では今後状況な今よりマシになるのか?それはわからない。アメリカという国の歴史は、他国を蹂躙し不平等条約を押しつけ遮二無二覇権を目指してきた歴史であろう。それは手を変え品を変え、今でも続いている(もちろん自国に有利なように働きかけるのは、どこの国でも同じだけど……それ「自体」を商売にしてしまっているのが、アメリカではないか)。そういう観点からすれば、所詮この映画で主張されてることって、我々から見れば、正義vs悪の対立でも何でもなく、ただの「対岸の国の中での、ケンカ」に過ぎない。アメリカはいつまで経ってもアメリカだ。……ただし、ただし。やっぱりこの映画、面白いんだ。これだけ見事に「ブッシュ=悪人」というテーマで映像作品を作っちゃう手腕は大したもの、ホトボリの冷めた100年後くらいにこの映画を観た人の中には、「このブッシュって人、オモシロイねえ」とブッシュ・ファンになっちゃう人も続出するのではないだろうか(笑)。そしてまた、この映画は、前半は全速力でブッシュをボロクソけなしつつも、後半は、戦争というものの持つ問題に(意図してか、意図せずにか)踏み込んでいく。だから、観てて、ツライ。本当にツライ。いや、戦争に限ったことではなく、人が人を殺めるという、人間の歴史、人間の将来、そういったものが、重くのしかかってくる。考えすぎか?そうかも知れない。でもやっぱり時々は考えざるを得ない、今この瞬間にも、誰かのもとに何らかの不幸が訪れ続けているのだ。何か手はあるのか?我々に救いはあるのか? 少なくとも、ブッシュの退陣が、その解決には、ならないだろう。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-11-30 16:27:11)
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