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ストライキ

Stachka
1925年【ソ連】
サイレントモノクロ映画政治もの歴史もの
[ストライキ]
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監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン
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【クチコミ・感想】

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5.戦艦ポチョムキンのオデッサの階段がどーのこーの、モンタージュ理論がどーのこーの、セルゲイ・エイゼンシュテインの映画というとそういうお勉強のために見る映画って感じじゃないですか。ソ連共産党の体制下で監督自身も公的なお仕事のために作品を作ってるんだろうなとどうしても堅苦しいイメージを逃れられないんですよね。でも、この長編監督デビュー作には何か違うものを感じるんです。もちろんこの映画が作られた目的が共産主義のプロパガンダであることは事実でしょう。しかしこの映画を見て連想するのはチャールズ・チャップリンのような風刺コメディだったり、バスター・キートンのような体を張ったアクションだったりするのです。とにかくすごいイメージを見せてやろう、あれこれの技法を試してみよう。そういう若き天才監督の熱意と情熱がこの映画には迸っていると思うのです。この映画では具体的な時代や場所が特定された事件が描かれているわけではなく、普遍的な寓話のようでもあります。理論的な編集を志向したがゆえに作為と不自然さが感じられ、史実をベースにしているがゆえに時代に束縛されている印象を受けてしまう後の作品よりも現代において見返す価値がある作品かもしれません。 Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 9点(2023-04-16 21:36:57)

4.《ネタバレ》 果汁を「搾り取る」とか、放水で扇動者を「洗い出す」とかの換喩の面白さ以上に、その画面の迫力に圧倒される。
火災が起こったので放水で鎮火させる、といった因果による作劇ではなく、
炎と煙を画面に展開させたので次はさらに水のスペクタクルを披露しよう、というような発想ではないだろうか。
そう思わせるくらい、経営者側がふかす紫煙や、放水攻撃の激烈さは過剰だ。
ともあれ、ここから始まる怒涛の群衆活劇は圧巻である。
高層建築を舞台に、深い縦の構図によって大乱戦が演出されるが、その高度は赤子に対する容赦ない仕打ちとしても利用される。

前半では人物紹介のモンタージュなどに使われる程度の動物たちも後半はアクションとサスペンスに大きく寄与している。
(ポンプ馬車、馬の足元に置かれた子供、牛の屠殺)
こちらもまた、その含意以上に画面の力そのもので迫ってくる。 ユーカラさん [ビデオ(字幕)] 8点(2016-07-24 20:41:40)

3.《ネタバレ》 ソ連の血みどろの粛清を克明に描く「ストライキ」。
国の革命がもたらした何千何万という流血。
国の政策の犠牲になるのは、いつも下を支える民衆だ。
その一部始終がこの映画に詰まっている。

工場で重労働を課せられる労働者の苦しみ、その波は民衆に波及し、やがて工場は停止する。

我武者羅に働いてきた男たちは、いままでないがしろにしていた家庭の大切さを思い出す。

ある者は家で過ごし、ある者は演説をして民衆を刺激する。

それに手を焼く国の重役たち。
ストライキの鎮圧は軍隊に任せ、自分たちは高みの見物だ。
のんきに酒を酌み交わし、下の気持ちなんざほとんど省みない。

そこに酒を運ぶ召使い。
彼もまた民衆の一部だ。
苦々しい笑みで現状を嘲笑う。
そして人がいなくなれば、彼らは残ったご馳走を食べ尽くす。
ここまで人の上下の差を描いていく。

働き手がいなくなった工場を、一匹の猫が通り過ぎていく。
その生々しさが凄い。

動かなくなった工場はその働き手の首すら締めていく。
働かなくなり金が底をつき、家のシーツや古着を売り金に変える事にも限界が来る。
工場を動かさなければ、働き手も食い詰めるのだ。
政府はそれを待てば良いのだから。

労働者たちは、家族を食わせるために再び工場へと戻っていく。

だが、突然の不幸が襲う。
浮浪者たちがストライキに同調し、何と工場を焼いてしまったのだ。
何という皮肉。

ストライキの面々が反乱したのだと、軍隊は人々に銃を向ける。

男、女、老人、赤子まで、尽く殺していく。

後には大量の死体と血の川だけが残る・・・。

その強烈極まりない映像! すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-16 21:43:22)

2.以前、プドフキンの『母』のレビューで『ストライキ』について触れたことがあるんだけど、モンタージュ理論の差異などは全くわからないんだけど、単純に事象(この場合だとストライキ)を描くためのドラマがある『ストライキ』よりもドラマの背景として事象がある『母』のほうが印象に残った。トーキーだとまた変わってくるんだろうけど。トーキーならば許されざるオーバーアクトもサイレントでは表現方法の一つとして有効ってのもあるかも。とにかく、おそらく物語をモンタージュ武装で語ってゆく前半こそが映画ファンの興味をひく部分なのかもしれないけど私は退屈であった。もうほとんど「実験」と言っていいほどの多彩な試みが成されていてその心意気は買いたいが。しかしクライマックスのストライキから暴動へ発展してゆく怒涛の展開は凄い。俳優ではなく実際の労働者を使っていることが最も活かされた場面かもしれない。火災は本当に火災だし、倒壊は本当に倒壊だし、実際に起こったことを映したドキュメンタリーのような迫力。圧巻です。 R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2010-08-20 11:55:05)

1. ポチョムキン以上の緊迫感。ソ連崩壊の今となっては、このような迫力の結晶も「アカ(悪)の華」に成り下がるのはしょうがない。まして2004年プロ野球の時にも思ったけど、ストライキというものが時代錯誤なのもウソとはしないでおこう。まして、21世紀、これだけ流血が問題になっている時勢に、このような「聖戦」イデオロギーに染められたプロパガンダ映画を褒めること自体、アナクロニズムと嘲笑されるのも感受しようじゃないか。
 しかしはっきり言って、この当時のロシヤ大衆は食えなかったし、官憲は横暴だった。その怒りが、時代を超えて怨念の如くこちらに、これ以上伝わってくることは、もう二度とない。そして返す返す言うのもなんだが、二度とこういう映画が作られる必要も、(我々先進国国民においては)ない。その必要を封じたのは、只単に今僕らが裕福に暮らしていることだけなのだ。
おおしまけんいちさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-10-14 14:52:34)

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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 8.40点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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