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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
3.これまで様々なトリック映像を見せてきた幻想の魔術師カレル・ゼマンは、晩年まるでアニメーションの本質を悟ったかのように紙芝居的な切り絵アニメーションを世に送る。子供に絵本を読み聞かせる際に、あまりセリフを感情豊かにせずに淡々と読んだほうが、子供の想像力を促して良いというのを聞いたことがあるが、表情や背景に変化の無い切り絵というのはまさに観る者の想像力との共同作業にて作品をより豊かなものへと変えてゆく。この『ホンジークとマジェンカ』は彼の遺作となるが、そのストーリーも実に奇を衒わないシンプルかつストレートなおとぎ話。クロニクル(年代記)は偉大な英雄を語り継ぐが、けしてそこに語られることのない愛の物語は、童話として、おとぎ話として語られなければならず、そしてその物語こそが、真に大切なことを語っている、というゼマンの思想を感じることができる。子供たちのために視覚からくる情報量をなるべく減らす。実写映画にも当てはまる映画の真理です。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-20 12:04:59)(良:1票)
2.ありがちなおとぎ話、と言えばそれまでなんだけど、なんだか心に残る。冒頭に出てくるけど、これは「クロニクルには残らない、普通の人の幸福の物語」なんだな。素敵。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-11-08 20:41:34)
1.《ネタバレ》 泣ける。愛する妖精のために悪魔になった旅人ホンジークと、愛する旅人のために人間になった妖精のマジェンカ。牧歌的で詩情豊かな音楽が心地良い幻想の世界へと誘ってくれる…。それにしてもホンジークって最初はどんなキャラクターなのかよく分かりませんでしたよ。全く喋らないし(これで小人のキャラクターが生きてくるわけだけど)、安々と盗賊の悪事に手を貸しちゃうし「もう二度と見たくない」なんて言って友達を追い払ったり。けっこう薄情な奴なのかとも思いましたが、改めて考えてみると冒頭で羊を狼から守ったシーンで既に彼の心の優しさは物語られていたのですね。そしてマジェンカ、お城に幽閉された時にホンジークに向けて歌を唄うシーンが特に感動的!今でも時々あのメロディを口ずさんでいます。黒小人の「奇跡でも起こらない限り、その姿は元に戻らない」というセリフ、すなわち"愛=奇跡"と使い古されたテーマにも関わらず物語は物凄くエモーショナルでロマンスに満ち溢れています。まさに愛の賛歌を呼ぶに相応しい、ホンジークとマジェンカに幸あれ!! 【かんたーた】さん 10点(2004-10-17 13:05:48)(良:2票)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
3人 |
平均点数 |
8.33点 |
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7 | 1 | 33.33% |
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【その他点数情報】
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