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【クチコミ・感想】
2.島津保次郎監督作品の旅、二本目。上映前の解説において「小津監督とFirst Nameがかぶっておりますが、一切関係ございません。」という説明を受けると、おお英語話者にとってはそういうことになるわけかと改めて気付かされた次第。
主演、岡譲二についてはどこかで観たような…の域を超えなかったというのが実情であったが、実のところ自身にとっては小津監督サイレント作品、「非常線の女」(1933) がその理由であったということを後追いで知ると、ああ、しゃべるから分からなかったのだと無理矢理に結論付けてみたりもした。水谷八重子については当時の「新派女優」という言葉の意味を感じ取るのに最適な女優さんであったと感慨ひとしお。彼女がマッチ棒にて化粧直しをするさまは、永遠に脳のヒダに焦げ付くことになるであろうことは容易に想像がつく。
他にも江川宇礼雄、斉藤達雄、吉川満子、そして飯田蝶子といった今となっては自分にとって「定番」となった役者陣が並ぶと、その安心感は数百倍にも膨らむ。
元ネタ、The Docks of New York (1928) についてはこの街に住むうちに鑑賞機会を探るべきかな…なんてことも頭をよぎる。 【kei】さん [映画館(邦画)] 6点(2015-06-12 12:46:41)
1.島津保次郎監督第1回トーキー作品ということで、「トーキー上陸第一歩」ともいえるこの作品、初代水谷八重子の若き日の芝居を見ることができること、フォン・スタンバーグの「紐育の波止場」の翻案であること、などとも相成り、興味深く見させていただきました。まずは音ですが、汽笛、鉄道音、口笛、ピアノ音、工事音、酒場のダンスシーンでのレコード、乱闘シーンでの窓ガラスやビール瓶の割れる音、などなど楽しそうに取り入れております。終始和服の水谷さんとエキゾチックな雰囲気のある岡譲二さんとのコントラストは、磁石のSとNのようでいてなかなか楽しいです。二人ともかなり舞台調のオーバーアクトな台詞回しをするのが、2年後の「隣りの八重ちゃん」で日常的台詞回しの小市民映画を完成させる島津さんを思うと、これまたなかなか楽しいです。カメラ音の防止にボックスの中に入っていたため撮影中の火災により焼け死にそうになったという水谷至宏さんのエピソードもあるそうで、日本映画トーキー黎明期の労苦が忍ばれます。島津さんのサイレント作品も是非見てみたいですね~。 【彦馬】さん 8点(2004-12-13 23:14:02)(良:1票)
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【点数情報】
Review人数 |
2人 |
平均点数 |
7.00点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 1 | 50.00% |
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7 | 0 | 0.00% |
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8 | 1 | 50.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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