みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 華やかな女子校が舞台です。こんなところに足が長くて爽やかな石原裕次郎をポトリと落とせば、そりゃあモテモテでしょう。でも当時の生徒の、顔立ちの幼いこと。中学生か下手したら小学生に観えます。そんな中、江波恵子の目鼻立ちの整い具合が群を抜いています。当時吉永小百合は17歳。 テストの裏に、メンデルやら相合い傘や先生のイラストと共に『愛と憎しみは双生児である』とある。野上弥生子の言葉を引用する辺り、学のある子なのが解る。江波恵子が橋本に提出した歴史の答案。自分が私生児であること、父が誰か解らないこと。『私は母を愛している。それと同じように母を憎んでいる。』と、また聖母マリアを引き合いに出し『神様の父を欲するより、人間の父を欲する』と自分の心情を赤裸々に書いている。 江波恵子には、父親という本来自分に必要な存在が、もともと欠けている自覚があるんだろう。恋愛対象として間崎を求めるとともに、未だ見ぬ父親像までも求めていたんだろう。『先生がどっか行っちゃう、先生どこにも行っちゃイヤだ、私だけの先生でなきゃイヤだ!』泥酔した母親の、女の部分があまりに強烈で恐ろしい。母として恵子と2人で間崎のアパートを訪ねたときとのギャップ。娼婦の母親の生き方を幼少期から見てきた見た恵子が、母を愛し母を憎む理由がこれでもかと伝わる。 若い人は4回も映画化された作品。この'62年版は、間崎が喧嘩に巻き込まれたあとの展開が原作とは異なるようで、マイルドで爽やかな終わり方をしているようだ。清純な吉永小百合のイメージに合わせたのかな?間崎が「橋本先生が好きだ」と言ってからの、恵子の心の変化が急カーブな感じ。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2024-08-27 23:38:01) 8.《ネタバレ》 石原裕次郎さん、吉永小百合さん、浅丘ルリ子さんって豪華なキャストですねぇ。 レトロな雰囲気だけど、十分に楽しめました。 意外とこの頃の映画が性に合ってるのかな。 音楽でいうと、『歌詞が聞き取れる』ってゆーか。 最近の映画は妙に凝ってて、テーマを置き去りにしてる感じがありますもんね。 母親の境遇に思い悩む吉永小百合さん、若き教師の石原裕次郎さん、その同僚の浅丘ルリ子さん。 溌剌とした若さ爆発異次元の可愛らしさをもつんだけど内面がついてきてない感じを演じた小百合さん、とっぽいようで真っ直ぐな、カッコいいけど嫌味など全く無い男を体現した裕次郎さん、そんな二人を一歩引いた感じでみつめる美しい女性にルリ子さんという贅沢な布陣。 どなたもスターの風格がありながらドラマの筋を邪魔しない演技で、脇といっちゃあまりに惜しい共演者たちの好演もあいまって、安心して女心的なテーマに思いを馳せることができました。 ともすれば、なんだかイヤらしい作品にもなりかねないテーマなだけに、そういった影というか陰を踏ませないあたりがスター作品の所以かなと。 あーまだまだ観なきゃいけない作品がたくさんありそうです(^^ゞ 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-10-24 08:51:30) 7.教師と生徒が共に成長していく姿を描いたということで、「若い人」というタイトルは言い得て妙。前半はまあ見られますが、後半人物関係も含めグチャグチャになってしまい、ついていけませんでした。脇役にいい人が多かっただけに残念。 【アングロファイル】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-12-27 17:54:56) 6.石坂洋次郎原作、昭和の香り漂う青春映画。 昭和30年代後半~40年代に作られた青春ドラマを彷彿とさせるような設定とともに、 序盤から中盤にかけてはコミカルなシーンを入れつつ、後半は主役二人の苦悩や葛藤が描かれ、 一応映画っぽい感じには仕上がっています。出演者たちは当然みんな若いんだけど、 浅丘ルリ子と吉永小百合はホントにかわいかった。レトロ感覚に浸るには、ちょうど手頃な作品。 【MAHITO】さん [地上波(邦画)] 4点(2011-08-11 08:39:35) 5.ちょい悪でもなんでもない、まっすぐ育った青竹のような石原裕次郎には驚かない。しかし、溌剌として、健康的で、それでいてしっとりとした和服の似合う美女でもある浅丘ルリ子にはびっくり。和服美女と言えばいまでこそ吉永小百合だが、この作品中の彼女は、小太りで、切れかかった危ない女子高生。タイムカプセルのようなこの作品を一度は鑑賞しておくべきでしょう。・・・それにしても、浅丘ルリ子には参ったなあ・・・(嘆息)。 【ぢいさん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-03-10 19:17:24) 4.昔は裕次郎主演と小百合主演の2本立てが多かったとの事で、実は裕次郎と小百合の共演は珍しく、結構貴重な作品。それだけでも見る価値あり。 <追記>14年ぶりに再見。吉永小百合の瑞々しさと浅丘ルリ子のクールさが対照的。そこに複雑な母娘関係が絡み合って「女」になる事、「女」である事とは何か?を問うている。今風に言うと「毒親」モノと言えなくもないが。そして3人の女性に対峙する青年教師の石原裕次郎も気負いがなく明るく爽やかであり、原作・脚本のよさと配役・演技のよさがマッチしている。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-04-03 11:18:59) 3.「若い人」は戦前の最初の映画化版、豊田四郎監督、市川春代=江波恵子のものが一番の秀作らしいです。それを観る事が出来ないのは原作ファンとしては残念です。当時の顔パンパンではちきれそうな風船顔の吉永小百合よりは、自分には瞳パッチリはかなげ浅丘ルリルリの方が自分には魅力的に映りましたけどねえ。裕次郎の選択にも納得。桜田淳子版リメイクもあるみたいですが、妙にコブシのきいた台詞回しが目に浮かんでくるようです。 【放浪紳士チャーリー】さん [地上波(字幕)] 6点(2006-04-01 13:32:59)(良:1票) 2.調べた限りでも四回はリメイクされてるっぽい作品。裕次郎・ルリ子・小百合の豪華共演...流石にみんな若い! 裕次郎・小百合はほぼ想定内だけど、浅丘ルリ子がちょっと衝撃。「木曜組曲」や「男はつらいよ」でしか見た事なかったのでこれほどかわいいとは...。和服に笑顔がめっちゃかわいいです。中村玉緒もそうだけど昔の女優さんは今からは想像もつかないぐらい綺麗な人多い。内容のほうは普通の青春映画かと思ったら大分イカれた内容…。かなりイカれてる吉永小百合よりもさらにやばい三浦充子。特に後半はホラー映画のような異様な空気です。この映画やばいな~と思ってるうちに「終」。壊れ加減がカサベテス映画のような印象。次の小百合映画は日活オールスター作品「嵐の勇者たち(69)」いってみます。これもちょっと楽しみ。 【バカ王子】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-12 00:06:41) 1.《ネタバレ》 石坂洋次郎原作、3度目の映画化。監督は日活が誇る”ミスター・リメイク”こと西河克己。今回の舞台は九州(の長崎)に変更されているが、そんな差異など問題ではない。今回のリメイクで最大のセールスポイントは何と言っても芳紀17歳のうら若きサユリが魅力全開で恵子を演じているコト!に尽きる。くわぁ~~!!むっちゃ可愛いじゃねえか、コンチクショウ!!と・こ・ろ・が、ナント何と裕次郎扮する新人教師・間崎慎太郎はラストで恵子ではなく、浅丘ルリ子演じる女教師・橋本スミ子の方を恋人に選ぶのであーーーーーる!!!そんなバナナ!いや馬鹿な!!アンビリーバボ!!インクレディボー!!信じられーーん!!!裕次郎、お前はアフォか??眼医者へ逝け~!!まぁ原作がそうだからと云えばそれまでかもしれんが、原作知らずに観る者には説得力皆無な展開としか言いようが無い(浅丘ルリ子ファンの方、御免なさいw)。なもんで、サユリの類稀な”ぷりてぃ”さにも拘らず、4点マイナスじゃ~~~!!!! 【へちょちょ】さん 6点(2005-02-04 00:58:22)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS