みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.《ネタバレ》 演出力、画の美しさ、芝居、どれも最高で心を溶かしてくれるような作品。 バレエの舞台稽古の裏側などは本当にリアルで、舞台袖や楽屋前を通行するバレリーナなど、本当にドキュメンタリーかと思うほど。 一つのフレームの中に複数のイベントを起こしてリアリティを作り上げている見事な演出的手腕。 そしてまた本当に牧歌的な北欧の風景。木々にも演出しているかのようにちょうどよく揺らめいて美しい。小舟が頻繁に出て来て、なんだか溝口作品のよう。時期は雨月物語と同じくらいですね。 そして助けてくれる神の不在、神への憎しみ、今の生活にある幸せ、というベルイマンが問いかけ続けているテーマも根底にある。大傑作。私は大好きです。 【大経師】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-01-31 12:42:50) 2.《ネタバレ》 ベルイマンの良さが成りを潜めてしまった感のある凡作。 なんてことのない男女の戯れ、凡庸な映像、そして又、よくあるパターンの主人公の頓死。 内容は薄く、映像面でも特筆すべき点がない以上、本作で秀でた部分を探すのは難しい。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2008-08-28 20:37:34) 1.《ネタバレ》 「初めて何から何まで自分のもの、という感じの映画が撮れた」とベルイマンが言うところの本作は、神の不在だとか性の問題だとかという難しいテーマが一切無い、実に甘酸っぱい悲恋の物語である。回想で綴られるひと夏が瑞々しく描かれ、またその回想が作品の大半を占めるのですが、青春時代のキラキラ感というかその一瞬にしか出せない陽気さというものが見事なまでに再現されています。その中で『歓喜に向って』でも主演したマイ・ブリット・ニルソンが眩しいくらいに青春の陽気を発散する。ベルイマンの多くの作品に見られる鏡を使った演出も、本作が最も意味深く、最も印象深く効果を発揮している。鏡に映ったバレリーナは涙を拭いて新しい自分を見つける。そうやって大人へと成長する。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-03-15 17:13:04)
【点数情報】
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