みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.日本を代表するほどの有名な役者が多数出ていて、その上監督も二人の名匠とあって、もうそれだけで、もう大満足!! とても楽しいいい映画でした。 【白い男】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-10-19 13:48:20) 4.《ネタバレ》 最初の興味は、私の好きな監督である成瀬巳喜男と川島雄三が共同監督である作品だということだった。 しかし、その興味は司葉子のまばゆいばかりの美しさの前にあっという間に消し去られてしまった。 司葉子の美しさは、撮る監督によって大きく上下に振れる。 その中にあって、成瀬巳喜男がその遺作である『乱れ雲』で、司葉子の美しさを完膚なきまでに映し出した様に、やはり成瀬巳喜男が司葉子の美しさを最もうまく引き出すことのできる監督だと思われる。 司葉子の美白、特に首元から鎖骨にかけて、そしてスカートから伸びるほっそりとしたふらくはぎ。 もう、これは観ているだけでため息のでる芸術品。 その芸術品を観ることができるだけでも本作は十分な価値があった。 話としては、男女の醜いまでの惚れた腫れたを、しつこいくらいに描いている。 無理心中をはかる情けない中年(北村和夫)、金で芸者をものにしようとするが、無理と分かった途端、情け容赦なく金で一切の関係を清算する初老の男(志村喬)、戦争の傷を言い訳にして年上の女を翻弄した挙句に面倒になって逃げる去る板前(三橋達也)、その板前に逃げられ包丁で男を刺し殺そうと狂う中年女(山田五十鈴)、芸者たちに酒を飲ませ車で乱暴をはたらこうとするボンボン学生達、男にふられて自殺未遂を何度も起こす女(市原悦子)、などなど、まるで「男女泥沼の群像大河メロドラマ」の様相だ。 そのしつこさとジメジメとしたストーリー展開は、決して心地の良い類いのものではなく、観た後の気分は鬱々としたものになった。 そういう意味では決して好みの作品ではないが、男女の泥沼的で汚らしい愛憎劇を徹底的に描ききった部分は評価したいし、何より司葉子が最も美しく撮られた作品の一つとしては高く評価したい。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-24 21:18:56)(良:1票) 3.川島雄三監督といえばエネルギッシュで勢いがよく、パワーにあふれている特異な映画が多いという印象が強い。一方、成瀬巳喜男監督といえば派手な動きはあまりない静かな映画が多いという印象。そんな作風の違う二人の共同監督作で、オムニバスではなく一本の長編映画である。果たしてどういう出来の映画なのかと思っていたが、司葉子、山田五十鈴親子と三橋達也の三角関係と元夫(北村和夫)にストーカーされる草笛光子など話の焦点がイマイチ定まっていない部分もあり、全体としては傑作ではないが、駄作でもないという感じ。二人の監督がそれぞれどのシーンを撮影したのかはよく分からないが、とにかく司葉子の魅力が際立っていて、今まであまり意識して司葉子を見たことがなかった(主演作見るのもこれが初めて。)のだが、こんなにきれいな女優だったとは今まで気がつかなかった。山田五十鈴が包丁を握り三橋達也に心中を迫るシーンはいかに山田五十鈴が三橋達也のことを愛しているかが伝わってきて印象に残る。やはりこの二人の監督の共通点は女性を描くのも女優を美しく撮るのもうまい監督であることだとあらためて感じた。司葉子の出演作(とくに主演作)ももっと見てみたいと思った。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-08-23 20:10:00) 2.大好きな川島雄三監督と成瀬巳喜男監督による共同作品で司葉子も出ている。前に一度、見たたけですが、両監督の持ち味という意味ではまずまずの出来である。相変わらず女を美しく撮ることに関して上手い二人の監督、司葉子のまぶしいほどの水着姿、それを堪能する。それほど特別面白味のある話ではないが、古き日本文化の香りと女優陣の華やかさ、美しさに眼を奪われることだけは間違いなく、もう一度、見れば7点になるかもしれない。そんな気がしてまいりました。 【青観】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-08-22 22:17:09) 1.川島監督作品は「しとやかな獣」しか知らないんですが、斬新で前衛的なんだけどえらく面白い映画を作った人だったんだなあって印象。あくまで正統派の成瀬監督とのコラボレーション、一体どんな映画に仕上がってるんだ?っていうのが一番の興味でした。まずこれはおそらく司葉子が最も美しい時期に撮られた映画だと思います。ファーストシーンの水着(!)からラストの芸者姿でのお披露目まで、当時の最先端の衣装をとっかえひっかえしての登場は、ファンならずともその稀有なる美貌に目を奪われる事間違いなし!しかもカラーの鮮度が損なわれていないのには感動モンです。演技的には婀娜っぽい色香を残した母親役の山田五十鈴や草笛光子、彼女につきまとう別れた夫役の北村和夫のイヤらしさがすこぶる印象的。全体的に川島監督が成瀬監督のタッチに追従しているのかなって感じです。内容的にそれほど深いものを扱っている訳ではないけど、当時の邦画っていうのは、この手のメロドラマ的娯楽作品でさえも、大人の観客相手の水準を保っていたんだなあって羨ましく思いました。(→フィルムセンターの成瀬監督特集にて) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-03 12:22:17)
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