みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.日本舞踊界版「イヴの総て」。やけに緩急の付け所のない「女の半生」映画だなあと思い、終了後上映時間を確認したら121分。たいした長さでもなかったけれど、通俗長編小説のダイジェスト版という印象が残りました。あ、でもこれって新藤兼人のオリジナル脚本なのか・・・。並み居る手強い女優陣、細川ちか子(「晩菊」)、関西女のド迫力!彼女が暴れ回るシーンは一見の価値有り!浪花千栄子(「彼岸花」)そしてそして、後半から牙を剥き襲い掛かってくる、あどけないお顔しつつもしたたかな若尾文子と、貫禄もボリュームも満点の京マチ子にとって相手に不足なしと言った様相のドロドロ対決が画面狭しと繰り広げられるわけですが・・・。やはり流麗なはずの吉村演出にここでは若干メリハリが足りないのが難。「夜の素顔」というタイトルは、瀕死の重病時病院のベッドの上ですら、決してメイクを落とさなかったヒロインに当てつけたものなんでしょうか?(笑)(「池袋文芸座「京マチ子特集」にて→) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-06-27 10:09:40) 2.京マチ子の「当たり役」と思えるほど彼女の演技も良かったし、役も合っていますね。 彼女は若年時に親に死なれ・売られ転々としながら育った過酷な環境を経験しており、「成功」のためにはあらゆる手段をもいとまない女性。新藤さんの脚本はこういう作品が多いのですが、今回は悲劇調ではなく、「一人の女性」として描ききっている所に好感が持てた。彼女は常に向上心を持ち、前を向いている。そこには昔味わった「無一文の地獄」を二度と味わいたくないという背景があるのですが、それだけに【エゴ】が美しくも醜くも剥き出しとなります。 そういう、彼女の人生も「しっぺ返し」をくらいます。朱美の一番弟子である若尾文子の「したたかさ」は、まさに朱美に近い人物像で、同じく貧しい過去を持ち、トップに上がるためには手段を講じないのです(京マチ子よりは上品差がある人間に設定)。 その二人の衝突を観るだけでも面白い。ここは役者を信頼しての脚本なんだと思います。 そして、関西最強オバサン・浪花千栄子に驚愕させられました。 (池袋・新文芸座) 【サーファローザ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-08-30 14:44:51) 1.前見たときにおもしろいって印象はなかったけどあえてもう一回見てみた。戦後日本舞踊でのし上がっていく京マチ子の闘いの映画。師匠を裏切ったりパトロンを誘ったりするが最後には一番弟子若尾文子に自分のやったことと同じように裏切られるといった感じ。最初はちゃんと舞踊っぽいが盆踊りとかどんどん崩れていって最後の舞台は・・・。若尾文子再確認のため見たけどやっぱかわいい。京マチ子に水ぶっかけられるシーンがいい。ヤマトタケル?コスプレも見れる。 【バカ王子】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-12 22:31:15)
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