みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.主演は美空ひばり。となると、途中に意味も無く歌が入ったりするんでしょ、と思ったらさにあらず。歌を封印し、しっかりと千姫を演じてます。 だったら主演は美空ひばりでなくてもいいやんか、ってなところですが、いや、これが見事にお姫様になりきってます。いかにもな女優さんが演じてない分、新鮮でもあり、妙に迫ってくるものもあります。ホントに、これぞキレちゃったお姫様、という感じ。 冒頭の大坂夏の陣の合戦シーンもダイナミックですが、映画全編を通じ、ロケ撮影の贅沢、スタジオ撮影の贅沢。双方をこれでもかと織り交ぜ、例によってエキストラも大量投入し、1時間半もない作品ながら、大作に引けを取ってません。 平幹二朗演じる出羽守の乱心シーンにおけるロングショットに圧倒され、千姫狂乱シーンにおける移動撮影に圧倒され、クライマックスの緊張感に圧倒され。このクライマックスシーンだって、こんなに大勢の人物を登場させる必要があるんでしょうか。 これぞ、贅沢。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-05-30 22:43:47) 2.《ネタバレ》 主人公と思っていた錦之助の秀頼は、大阪夏の陣で映画が始まって20分で消えてしまう。つまりは徳川の娘であり、豊臣の妻である千姫のその後の物語なのだが、秀頼死後も秀頼と共に生きたということでのタイトルなのだろう。坂崎出羽守の千姫救出から、行列を襲って千姫を強奪する事件は史実に近いが、そのほかは大幅に史実とは違う。家康は大阪夏の陣の翌年には死んでいるし、本多家に嫁いだ千姫の子どもだっているし、数え上げたらきりがないほど。しかしそういった史実を曲げてまでも、豊臣と徳川の板挟みになった千姫をドラマチックに描いている。そしてその千姫を演じた美空ひばりは歌手ではなく本当の女優である。なお終盤で若い健さんが登場するのが見もの。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-11-15 22:11:20) 1.大阪夏の陣から始まる冒頭に荒々しい合戦シーンやかっこいい殺陣を期待したのだが、いつまでたってもそんなシーンはなく、ちょっと拍子抜け。『千姫と秀頼』とあるがあくまで「千姫」の物語であり、昭和の大スター美空ひばりの映画だった。とは言うものの、美空ひばりがこんなにも美しかったのかということにまず驚き、こんなにも演技がうまかったのかということにまた驚いた。最後の、家康と秀忠の前で舞う姿の凛々しいこと。そしてこのシーンの緊張感がまた凄い。テレビで懐かしの映像とかで見る美空ひばりで、こんなに美しくもかっこいい姿を見たことない。これもマキノ演出の賜物なのだろうか。大作感がある反面小気味よさがなく、好みの作品とは言い難いがそれでもじゅうぶん楽しめました。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-01-05 13:23:57)
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