みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
15.《ネタバレ》 オムニバス形式で綴られる、様々な人の人生。 ここで描かれている人生は、ハッピーなものはほとんどなく、辛いことがほとんど。 確かに人生は、楽しいことより辛いことの方が多いかもしれない。 でもそこをメインに延々と描かれると、ただ観ていて疲れが増すばかり。 もちろん、共感はできる部分は多いのだが、人生の辛いことばかりが羅列されるので、疲労感しか残らない。 人はそれぞれ様々なものを背負って、苦しみもだえながら生きているんだ。 そういったメッセージはよく伝わってはくるが、そこには悲壮感しかない。 描こうとしていることは明確だし、実に奥深いテーマを扱っているが、感想としては「疲労感が増す」。 この一言に尽きる。 静謐さの中に描かれる人間模様。 そこには一種の人間賛歌ともとれるメッセージ性がある。 よく言えばこんな感じの作品。 次に観る映画は、明日への活力を見いだせる作品を選びたい。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-01-11 02:22:30) 14.作者の意図するものとは違うかもしれませんが、それぞれのドラマから伝わってくるものはあります。あまり共感できずにちょっと退屈でしたが。 【ProPace】さん [地上波(字幕)] 4点(2015-02-01 18:47:47) 13.一途な心を持ちながら、どこか哀しい環境の中で生きている、そういった女性たちの物語。 引きつけられる作品ではあるが、9人は多いかもしれない。人を減らしてもう少し深くしてもいいと思う。もちろん、それは個々人の趣味の問題かもしれないけど。 【simple】さん [地上波(字幕)] 5点(2015-01-16 23:54:41) 12.《ネタバレ》 罪を犯し、刑務所に服役中の37歳の女性サンドラは、幼い娘との面会だけを希望に生きていた。夫と共にこれから幸せになろうという妊娠中の人妻ダイアナは、ある日の買い物中に偶然かつての恋人と再会する。父との深い確執を抱える黒人女性ホリーは、そんな父親と決着をつけるために意を決して実家へと帰ってくる。自己中心的な夫と一緒に金持ちの友人宅を訪れたソニアは、その日も案の定大喧嘩となってしまう。愛が冷め切った両親と暮らすティーンエイジャー・サマンサは、自分の将来について悩みを抱えていた。元夫の新たな妻が自殺してしまったローナは、色々と葛藤を抱えながらも葬儀会場を訪れる。不倫相手と共に小さなモーテルの一室へとやって来た中年女性ルースは、隣室の女性が警察に逮捕されるのを目撃してしまう。乳癌を患い、今まさに乳房の切除手術を受けようとしているカミールは、押しよせる不安に押し潰されそうになっていた。そして、祖母と共に死んだ母親のお墓参りにやって来た幼い少女マギー、彼女は人の生と死というものを少しずつ理解しようとしていく――。9人の様々な女性たちのそんな苦悩に満ちた十数分のドラマを美しい映像でもって切り取ったオムニバス作品。なかなか豪華な役者陣を揃え、そんな短い作品を全て編集なしのワンカットで撮るという、カメラ畑出身のこの監督らしい意欲作でありました。確かに緻密に考え抜かれたであろう流れるようなカメラワークはとても素晴らしかったです!若干パンチに欠けるとはいえ、それぞれのお話も人生の悲哀と喜びを瑞々しく切り取っていて素直に良かったと思います。ただ、個人的にあまり好きになれないお話が何個かあって(特に、妻の葬儀会場なのに再会した元嫁に縒りを戻してと縋りついちゃうウザいヘタレ男の話!)、そこがちょっとマイナスでした。それに、アマンダ・セイフライトの胸の谷間を強調したカメラアングルは、男としてはもちろん嬉しいのだけど、今作のテーマには完全にそぐわなかったですね。総じて、映像が美しい映画ではあったけれど、いまいち共感出来る部分が少ないオムニバス作品でありました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-12-08 22:09:55) 11.《ネタバレ》 バラバラに見えて、ところどころ話がつながっているところがあるので、最後にはひとつにまとまるのかと思ったら、そうではありませんでした。すべてワンカットで撮られていましたが、無理やりっぽいところもあり、見苦しく思える点もありました。おそらく、この映画が面白くないのではなくて、自分がこの映画の面白さを理解する感性が欠如していた、ということらしいです。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-08-18 19:08:43) 10.9つの短編全てがワンカットで撮られています。主人公の女性たちの周囲をカメラがゆっくりと追いかけてゆくだけで、詳しい背景説明もありません。どれもありふれた日常の風景であり、今この瞬間、自分のいないどこかでこのような出来事が起こっているのではないかという想像力が膨らむような場面が続きます。わずかに重なり合っている短編の合間から、世界は自分の意志とは無関係に存在していて、ただ今ここにいる人物の視点の数だけドラマが生まれるということを強く感じさせてくれます。当時働いていた岐阜では公開館がなく、伊勢の進富座まで観に行ったことも良い思い出です。 【さめがい】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-03-13 15:06:10) 9.雰囲気やセリフなど、好みではあります。ただちょっとインパクトに欠ける感じ。あまり幸せな気持ちにはなりません。 【noji】さん [地上波(字幕)] 4点(2010-02-08 00:40:18) 8.9つの人生とかけて「Nine Lives: しぶとい人」の意もある原題なので、この邦題はどうかと思う。女性9人のオムニバス、ドキュメンタリータッチでそれぞれが印象に残る。つながっているようでつながっていなかったり。。。印象深い映画の一つです。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-10-22 12:43:10) 7.《ネタバレ》 オムニバスって乗り合いバスって意味があるようなんですが、通りすがりにバスから9人の人生をほんの少しかいま見た、そんな感じ。9人のほんの少ししか観ていないからコメント出来ないけど、最後にグレン・クローズを持ってきたあたりが良いですね。清浄で善美かと。 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-05-06 10:29:12) 6.《ネタバレ》 この作品には一貫性がある。どの章も女性の孤独が描かれている。1章は服役中の母と、面会に来た娘。娘に恋人のような存在ができ、しだいに自分の手から遠ざかっていく様子を何にもできずに静観するしかない母親の焦燥感といらだちが表現されている。2章は妊婦の女と、女の元恋人が偶然出会う。幸せな結婚生活をおくる女の前にかつて結婚を誓い合った男が現れる。女は過去に男の赤ん坊を身ごもって流産していた。3章は父に会いに来た家出娘。体が弱くて美しい妹のみが父親から溺愛され、姉は父から愛情を受けずに育った。嫌われ松子を彷彿とさせる。4章は愛する女と愛されるクソ男。子供の頃に両親が離婚した経験を持つ女性は、自分は安定した生活を送りたいと願うが、彼女が愛する男はいつも甲斐性がない。母のようになりたくないと思いつつ、母に近づいていく女の静かな怒りが伝わってくる。5章は離婚寸前の両親をもつ娘。子供という生き物は親に迷惑をかけるものだ。ただしそれは親がしっかりしている場合に限る。もし親がどうしようもないクズだと子供は自分がしっかりしなくてはいけないという意識が芽生える。その典型がこの娘。しかし愚かな両親の愛想劇に、娘の神経はずたずたになっていく。6章は聾唖の男とその男の元妻の物語。聾唖の男の後妻が自殺したあとの葬儀で元妻と出会い性欲を訴えるという話。聾唖は無垢の象徴。元妻は母性の象徴だと思われる。7章は不倫する女。特に感想はない。8章は乳がんになった女とその夫。手術前。女が女でなくなることに対する心理描写が秀逸。そんな女を見守る夫は置物状態。女はその置物に安らぎを覚える。9章は祖父と孫の墓参り、もしくは母と娘の関係。取り残された女性2人の将来に対する漠然とした不安心理を自然に表現している。全体評価としては、人間関係や女主人公が置かれている現在の状況を理解するのにはじまりから2分はかかる。1章あたり10分程なので少し気を抜いてしまうと「おまえら誰やねん」という登場人物が必ずでてくる。従ってこの作品は平凡でありながら息の抜けない物語である。短編なので説明不足になるのは否めないがその分、想像力で補う余地はある。ちなみに私が説明した1~9章の感想は正しいと思わないで欲しい。しかし間違いだとも思わないで欲しい。良作は「真実」が監督の考えからはみだして、観客の想像力に委ねられているものをいう。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-03-28 20:10:57) 5.一見すると9人すべての女性が不幸そうな印象を受けます でも、不幸な中でも一生懸命に生きていて美しいのではないでしょうか 個人的には7話の「家族がいることの歓びを知る人」というのが好きでした 独立した話ではありますが、主人公だった人が他の話では脇役として出てくるといった小技も効いていてよかったと思います 【キャラメルりんご】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-28 13:50:43) 4.《ネタバレ》 常連の俳優を多く使った、いつものガルシア節である。 本作では、それぞれ「何か」に囚われている女性、「何か」を飼い馴らすことに手を焼いている女性ばかりが登場する。私の解釈では、それは登場順に「怒り」「過去」「父親(幼児の性的虐待)」「ダメな男」「未来(ありあまる可能性)」「己の性的魅力(名器)」「老い」「病気」「愛する人との死別」となる。 それぞれの話には、ガルシア節特有の語られない行間があり、観客は登場人物の会話を注意深く聞くことによって、それを感じ取っていく。そういった見せ方には相変わらずのうまさは感じる。 特に、性的なセリフが一切無いにもかかわらず、「性的虐待を受けた過去」を演じきったホリー役の女優さんの熱演が光る。 個人的には、全体として、「彼女を見ればわかること」ほどのインパクトが感じられなかった。 何が違うのかといったら、「彼女」でのメッセージとして存在していた「明日を信じること」「人間性への信頼」あとは、「芸術性」において、本作は「手詰まり感」を示すのみで、「みんなそれぞれ苦戦しているんだね」以上のものを観客に示していないということだ。「彼女」を見終わった時、知らずに胸に湧いてきた、「もしかして、この先何かいいことがあるかもしれない。」「もう少し、前向きに生きてみてもいいかもしれない」という気持ちが、全く浮かんでこない。 「彼女」を改めて評価したい気持ちと同時に、やはり本作への失望を感じた。 何がいけないのだろうか。イニャリトウは排除したほうがいいのではないか?優秀な女性スタッフが足りないのではないか? あと、サマンサの項は完全に趣味に走っていて、男性の作り手の勝手さに腹が立つ。あのブリブリした胸の谷間をこれでもかとアップで撮り続ける品の無さはどうしたものか。やっぱり女性スタッフの力が生かされていないと感じる。同じ豊満ボディを撮るにしたって、女性スタッフに発言権があるならば、こんなことにはならないはず。あれは女性の観客には不快感しか与えない。 ガルシアよ、「オレは女性を描かせたら世界一」などと慢心して男ばっかでつるむのはやめよ。ロクなものはできんぞ。 なんたってあんた自身は〝男〟でしかないんだから。女の目はごまかせないぞ。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-06-14 14:57:14)(良:2票) 3.この監督の十八番、日常を切り取ってパズルみたいに組み合わせた映画。悲哀の色が強い作品だった。「起承転結」の「起」のあたりが羅列されているのでなかなか面白いけれど、不満も残る。こんなに沢山ネタがあるのなら、この方法からはそろそろ脱却して、ひとつの物語にじっくり向き合える作品を作ってみればいいのに。フィクナーもちょっと物足りない印象だった。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-11-20 16:03:33) 2.二時間弱に九つもの話を入れてしまったので、それぞれの状況や感情を理解するところまで至らない。泣く人が多いが、なぜ泣いているのかわからない。一話目とか、サマンサとその母親の所はわかりやすかったが。それぞれの人の関係や職業が次の話でわかったりはするが、話は繋がっていない。そのうち話も繋がってくるのかと思って期待してしまった。 【にゃ~】さん [映画館(字幕)] 4点(2006-10-11 23:27:51) 1.9人の女性のある事情・状況に焦点を当てた短編を繋いだ作品です。1つのストーリーが十数分なので余分な説明がないのですが(大体察しはつきますが)、そこまでに至った経緯やこれからどうなるのかというのは推測するしかなく、それぞれをもっと観たいと思わせる手法がすごいです。原題は「9 Lives」。 9人それぞれの「人生」、「生」の一部を隙間から除いているような気になりました。色々な感情に触れる事が出来、また女性なら9人の中の誰かに自分を見てしまうと思います。1話1話独立した話ではありますが、それぞれのストーリーの中に別の話の誰かが登場するのも「人生」の側面、人は人と繋がっているというメッセージをわかりやすく伝えており、またその場面は重いシーンを緩和したり、主人公に何かを喚起させたりと上手く作られています。個人的にはいくつか好きな話はありましたが、9話目が1番好きでした。グレン・クローズ、さすがです。 【プリシラ3103号】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-09-17 23:49:02)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS