みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 戸塚ヨットスクールに関して、ワタシの最大の疑問は、(問題もあったがしかし)成果も上げていた、というところです。しごきと認容の組み合わせによる飴と鞭、支配者へのゆがんだ好意であるストックホルム症候群、それに加え、風をねじ伏せて、ヨットを自由に操舵できた達成感と自信などから、社会性を獲得していく(なんちゃって)。そんなメカニズムなのかと、予想しながら見てましたが、しかし。基本的に映画の中の出来事は、「ワチャワチャやってる」ようにしか見えない。これで、人格が好転するかなあ。■なにか、もっと決定的な違いがこのスクールにはあったのではないかと思いますので、このヨットスクールについて、調べたくなる一作ではありました。「平成ジレンマ」とか見てみたいなあ。■伊東四朗、よかった。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 6点(2025-02-05 13:24:01) 3.体罰が必要悪かどうかはともかく、この映画の中のそれは体罰ではなく暴力で、それによる絶対服従は洗脳とも言えるような。校長はじめスタッフの中に少なからず愛情を描いていたが、実際そうなんだろうな。もう少しスタッフの背景や考え方などが描かれていると良かった。数百人規模で更生させたということだが、何をもって更正としているのか、そもそも受け入れ時点での医療・治療的な判断基準があまりにも曖昧なのが驚き。凄い時代だったと感じざるを得ない。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-10-17 21:42:11) 2.《ネタバレ》 映画完成直後のスクールにおける死亡事故再発により、作品は上映中止。約30年間この作品は「幻の一本」でした。レンタル解禁を機に、何年かぶりに再見(初見は戸塚氏入所前に開かれた彼の講演会参加時)。戸塚ヨットスクールの日常を描いたルポタージュ的な話を想像していたが、家庭内暴力で入校させられた少年/スクール生の更生に熱心な校長戸塚を中心に描いたホームドラマだったのは正直意外でした。スクールにおいて死亡事故が発生している中で企画されたこの作品、たぶん監督西河やプロデューサー天尾は1. 家庭や教育機関、自治体が扱いきれなかった問題児の「受け皿」にスクールがなっている、という事実。2. スクールが生徒を更生する時に実施する「暴力」の意味=家庭内暴力/世の中には自分の及ばない絶対的な力がある、ということを身体で体感させ我慢することを覚えさせる・不登校児/体罰を与える事で生きてゆく力、「反骨心」を養う事を実践する、ということを示した上で観客にスクールの存在意義・教育のありかたについてこの作品で問題提議をしたかったのではないか、という気がしましたし、ゆとり教育がもたらした成果をニュースで目にしつつ、「体罰=絶対悪」ととらえる事はやはり出来ないのではないか、と考えさせられました。ヨットスクールのその後を描いた東海テレビ制作のドキュメンタリー「平成ジレンマ」と合わせてどうぞ。 【Nbu2】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-14 21:53:22) 1.《ネタバレ》 一連の過熱するマスコミ報道を当時タイムリーに見ていたので興味深く鑑賞しました。 映画自体は実話を基に脚色されているようですが、主たる登場人物にはモデルになった実際の人物がいるらしく、劇中の体罰シーンなどはDVDの特典映像で戸塚宏氏ご本人が、こんな甘っちょろいものじゃなく、もっと酷かった・・・と正直に語っております。 結局、法的には傷害致死罪で懲役6年の実刑(実際の刑期は4年で、本人は今も無罪を主張している)を受けた訳ですが、今も当時より体罰云々が問題とされる時代ですが、体罰の良し悪しというより、親が手に負えない問題児を今までに600人近く更生させた実績からの戸塚宏氏のぶれない自信と信念を、この映画を観て感じました。 私個人としても限度こそあれ頭ごなしに体罰は悪という風潮には疑問で、実際自分の学生の時も殴られたりしたことも間々あったが、そういう愛のムチをくれた教師の方が印象に残り感謝していたりもするので・・・ 親目線からみれば、子には最初は無理やりでも何か一つでも熱中するものや夢中になれるものを見つけられるよう導いてやれば、グレている暇はないんだな・・・と、ふと思ったりもしました。 まぁ観る人によって色々な意見を持たれるでしょうが、今だからこそ多くの人に観て頂きたい作品だな・・・と感じました。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-07-21 07:40:09)
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