みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.《ネタバレ》 何というかこう、凄く切れ味鋭い初期アイディアが出たんだけど、描写や演出がついていけなくて不完全燃焼に終わってしまった、という感じです。この進行でいくのなら、タイムマシンを「本当と思わせる要素」と「ウソ・妄想と思わせる要素」を両方とも入れ込んでいかないと、スリルが続かない(その辺のやり方が上手かったのが「光の旅人K-PAX」でした)。また、謎めいた広告の文言はあれほど魅力的なのに、それが大して生かされずに終わったのも残念です。あと、サイドストーリーっぽい上司(?)と元カノの再会譚も、何だったんだか・・・。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-11-16 00:51:10) 2.《ネタバレ》 人はみな、自分の人生には意味があると思いたい。自分が生きてきたこと、やってきたことを誰かに認めてほしい、そう願うもんなんじゃないだろうか。 「とある任務」を果たすために過去に戻ろうとしている男と、彼が出した「過去への同行者募集」広告に応募してきた女。女は雑誌社のインターン学生で、この広告主を取材するためにやってきたのだが、この変わり者の男と共に行動するうちに、だんだん彼に惹かれていく。 タイムトラベルというSF世界の話でありながら、やってることは野山を駆け回っての基礎訓練だの研究所に忍び込んでの材料集めだのって、“日常生活”の延長線上が延々と続く。 まぁタイムトラベルはマクガフィンで、メインは風変わりなラブストーリーの方なんでしょう。でも、この「男の純情」はなかなか泣かせるし、コイツは単なる妄想狂なのか?ってハラハラさせられて、最後に見事なカタルシスを与えてくれる脚本には感心した。ラストは、ひゃっほー!です。 思うに、これって別に一人で行けばいいじゃんって話を、わざわざパートナーを探すのがミソで、やっぱり彼はね、自分がやってることを誰かに理解してほしいって願いがあったんじゃないかと思う。「自分だけが真実を知っている」なんて、恐ろしく孤独なことですからね。 このナイーヴな世界感がヘタレな自分にはツボでした。 【ポッシュ】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-29 13:11:52) 1.《ネタバレ》 (ネタバレ厳禁です。)はじめにラブストーリーとしての感想を。特筆すべきは人物造形と考えます。これほどビジュアルが平凡な主人公の恋物語というのも、珍しいのではないかと。主人公のオードリー・プラザ。エキゾチックな顔立ちが魅力的ですが、美形ではありません。J・アルバのような美貌もC・ディアスのようなキュートさも、持ち合わせていません。キラキラは感ゼロ。暗い青春時代が色濃く投影されているキャラクターを、見事に演じてくれました。相手役のマーク・デュプラスは、普通のオッサン。同じくブ男系でもJ・ブラックなんかは華がありますよね。要するに2人とも、ラブストーリー向けの人選とは言えないワケです。でもその分、親近感があるというか。微笑ましいんです。銃の特訓とか、窃盗とか、恋愛成就の『吊り橋効果』もきちんと挿入。(きっと)処女と(たぶん)童貞の2人が惹かれあったのも納得できました。次にSFについての評価。本作で採用されているのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と同じ、王道の同一次元タイムトラベル。パラレルワールド式よりもずっと面倒な設定だと個人的には思います。本編中、“タイムトラベル前なのに過去への干渉結果が現在に反映されている”シーンがあるのですが、これぞタイムトラベルものの醍醐味と言えましょう。さて、全く科学者には見えないケネスが、どうしてタイムマシンを完成させられたのでしょうか。“人は見た目で判断してはいけない”という教訓かもしれませんが、『30歳まで童貞だと魔法使いになれる』なんて都市伝説で説明した方が面白いかもしれません。なお、エンディングに異議あり。全てを描く必要は無かったと感じます。船が光り輝いた瞬間、ラストカットでOK。爽快感より余韻優先でお願いしたいです。最後に、もう一つのラブストーリーについて。ジェフもまた“郷愁”という名のタイムトラベラー。あの頃の彼女にもう一度会いたい。でも、あっけなく諦めてしまう彼に腹が立ちました。拗ねて、ヤケ酒くらって、泣く暇があるのなら、もう一度彼女にアタックしろと説教したくなりました。過ぎ去った時間は戻らない?いえいえ、取り戻せるでしょ。その気になれば何時だって。バツイチおばさんとのハッピーエンド。奇跡を目の当たりにした今の彼なら、信じられるはずです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-02-15 19:29:45)(良:1票)
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