みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.《ネタバレ》 1950年版が未見状態で本編だけを観ればペラペラ喋り倒すデ・ニーロの持ち味が良く出た可もなく不可もなくと言ったところ。しかしながら、エンドロール冒頭での「ジュールズ・ダッシンに捧ぐ」にこんなのを捧げないで欲しいと言いたいです。とりわけラストでのデ・ニーロのテヘペロ感が腹に据えかねます。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 3点(2021-03-28 03:39:42) 7.《ネタバレ》 コ・レ・は………名作リメイクというジャンルとしては、私が嘗て観てきた作品の中でも実にワーストかも知れません。何がしたかったといって、傑作フィルム・ノワールであった元ネタの「良かった点」というモノをひとつ残さず全て念入りに擦り潰してやったぜ!とでも言いますか(ワザとやってるとしか思えないレベル)。何ですかね、今作のスタッフはジュールズ・ダッシンになんぞ恨みでも有ったのですかね? 元ネタとの比較、という観点を含め、突っ込みドコロは余りにも多すぎてとても拾い切れません。3つだけ言わせて下さい。 ①要するに、戦後直後のハナシを90年代に持ってきたというのがそもそも無理筋すぎる、というのが最大の敗因だといって過言でないのでしょーが、ボクシング興行で一花咲かせよう、という大元の部分にとにかく今どき無理がありすぎます。どだい、カネが足りない!つーて数千ドルの調達に悪戦苦闘してるようでは、儲けだって高が知れています。何をそんな小銭稼ぎのお遊びに必死になってるのだろう、というコトに加え、そのささやかな企てすらデニーロの手際が悪すぎて最初から上手くいく気が全然しないのですよ。あの手この手で何とか一攫千金が目の前に…という状況なくして一体何のスリルが生み出せると思っているのでしょうか? ②フィルとヘレンというのは、元ネタでは「如何にもな脂ぎった金持ち」と「そんな夫が死ぬホド嫌いだけど夫と別れたら生きていけない女」でした。これも今どき(90年代)そんな夫婦はそこら辺にゃ居ないだろ、とは言え、そこの設定を崩してしまったらヘレン側のお話は全く成立しないというのは誰にでも分かるコトです。今作はそれをやっちゃってる、というか、これならヘレンはハリーと仲良く裏工作など企まずに、とりあえずただフィルと離婚すれば好かっただけなのではないのでしょーか?ヘレンについてはもう一点、彼女のキャラクターを元ネタのジーン・ティアニーの役とミックスしてしまったことにより、キャラとしてのキレ・凄みがまるで失われてしまってるのも非常に残念に思います。 ③何より私が一番致命的だと思うのは主役のデニーロです。全体の出来が悪すぎて、彼の出来自体が良かったのか悪かったのかを論ずる必要があるとも思ってないのは確かですが、ハリー・ファビアンというのは要するに「詐欺師」の属性なのですから、軽薄で、口(だけ)が上手くて、無駄に愛嬌を振りまく三枚目の風情を纏っていなくてはならない人物です。前述どおりデニーロ自体の出来が悪かったとか成立してなかったとか言うつもりも無いのですが、これは流石にちょっとミスキャストが過ぎるでしょ、とも思います。結局今作はややコメディタッチに終わらせるという方針を採用していますが、であれば尚更、もっとフツーにコメディアン系統の役者を使うべきだったと私は信じて止みません。 もし、こんな本作を観たいという人が居るならば、一点だけ忠告させて下さい。必ず元ネタから先に観てください。一番やってはいけないのは、本作がつまらなかったからといって元ネタを観ない、ということです(それは貴方の人生の価値の喪失に他なりません)。更に、元ネタと本作を見比べることによってリメイクという映画ジャンルについてのある種の知見というものが深められる、その部分に、本作が製作されたことの価値というものが生じてくる、のではないかと思っています。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 2点(2021-03-07 02:58:23) 6.デ・ニーロが演じている役、どこかで見覚えがあるなと思ったら、植木等の演じる無責任男でした。いずれも口先ばかり達者なお調子者。まったく共感できないし、かといって憎たらしいと思うほどでもない。要するに魅力がないんだと思います。それでも主人公になってしまうのですから、世の中は不思議です。 もっとも、植木等は何をやってもスイスイとうまく行ってしまうのに、デ・ニーロは何をやってもうまく行きません。まあ自業自得という話なのですが、鑑賞に堪えるという意味では、圧倒的に後者でしょう。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-02-08 02:01:13) 5.《ネタバレ》 デ・ニーロがダメ人間を演じているわけですが、他の彼の作品と違い本作のデ・ニーロは実に弱っちいです。 殴られ役ですね。そんであっちこっちにいい顔しようとして嘯いて自滅していっちゃう。 終盤の、転がるように悪化していく状況は本当ブラックコメディです。目も当てられない。 ロクでもない人なんだけど、何かしらうまくいってくれよ〜って願っちゃう。 しかし、2発撃たれたのにめっちゃ喋るデ・ニーロには笑った。 あの女神も一緒になってくれて、結果オーライかな? 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-23 20:41:13) 4.これはやっぱり、キャスティングの失敗でしょ。デニーロを主演にすれば客は呼べるんでしょうけど、この主人公は、中身薄っぺらの口先だけの人間が、見果てぬ夢を実現しようとして敗北していくところがミソであるわけで、それを彼がやってしまうと、いつ切れて怒鳴り出すのか、いつバットを取り出して殴り始めるのか、というようなことばかり気になるし、また何かの危機が起こっても、何も動じてそうに見えません。したがって、ギャップがもたらす面白みがありません。それ以外の人たちも何か重厚な存在感で、この話が持っているはずのハリボテ感や空虚感というものを感じさせないのです。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-05-23 01:15:25) 3.だいたいの人は「いまの俺は世を忍ぶ仮の姿だ」と思いながら生きて、そのまま年取っていっちゃうわけだけど、ときに一寸の虫の五分の魂が爆発する人もいる。人っていじらしい、それにひきかえ社会っていじらしくない。やくざな弁護士がボクシング興行に唐突に夢をかける。もう夢を持つ年齢でもないか、という照れを越え、もう夢をかなえるなら最後だ、という焦りに乗って。デ・ニーロのセリフ量の多さでは出演作中一番かもしれない。それがちょっとモタれる。それと彼だと陰影がなにか高尚に出すぎちゃって、惨めたらしさにまでいってくれない。深みがついちゃって。J・ダッシンのオリジナル(未見)ではR・ウィドマークが演じたそう。彼の夢とJ・ラングの店の夢が対になり、あと老ボクサーの夢もあり、そういった構図。らせん階段を延々と下りて外に出て行くまでの長回しがあった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-11-27 09:42:36) 2.う~ん、いまいちだ。映画を見てるって感じがあまりしなかった。 【ケンジ】さん 5点(2004-09-10 18:41:08) 1.ボクシングの興行でひと旗あげようっていうダメ男…って、いつの時代のハナシやねん! 現代ニューヨークを舞台にしていながら、ストーリーそのものはあきらかに1950年代風(そもそもこの映画、1950年製作の『街の野獣』のリメイクなのだった…)。デ・ニーロとウィンクラー監督のコンビは、やはり1950年代の”赤狩り”をテーマにした『真実の瞬間』を作っているけど、あの時代に対するこのこだわりは何? NYの夜の街並をとらえた映像は、見事だった記憶があるけど、ビデオじゃつたわるかなあ… 【やましんの巻】さん 5点(2003-11-05 15:31:38)
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