みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 オリンピック、戦争、漂流、捕虜生活…どんな状況においても決して折れない漢。実話に基づいた物語。後半の捕虜生活は日本の鬼軍曹との闘い。それにしてもこの鬼軍曹、我らがクラポン班長みてえだよな。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-04-29 23:35:01) 8.《ネタバレ》 主人公の漂流シーンがかなりリアルだった。救われるのは最後の長野オリンピックでの画像。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 7点(2018-05-02 14:17:07) 7.《ネタバレ》 渡邊睦裕については大雑把には知っていた。日本人として恥ずかしいし、捕虜だった方々には申し訳なく思う。この映画を観る前も、観た後も、同じ気持ちだ。で、それはそれとして、映画としてどうだったかと言われれば、残念ながら平均以下かなぁと。自分が日本人だからどうこうではなく、もしドイツの捕虜収容所が舞台だったとしても、やはり同じ感想になる。漂流に長く時間を割き、捕虜になるまで約1時間を要したかと思えば、終戦後のことは「復讐ではなく、ゆるすことが…」とかなんとか、エンドロール前に簡単に文字で説明して終わり。いやいやいや… ペース配分間違ってる。長野五輪時の映像にはぐっとくるものもあったけど、それだけではどうにもならない。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-06 23:36:05) 6.《ネタバレ》 反日なのかどうかはおいておいて、映画としてつまらない。爆弾落として、人が死んでいるのにメリークリスマスとかいっておいて、その人たちが遭難してもかわいそうとは思わない。主人公が不良少年から立ち直る話、漂流ボートでの大変さ、日本人の看守?の非道さ。そういったものの描かれ方がすごく中途半端。他の捕虜や日本人の虐待への葛藤も描かれてないし、最後の長野オリンピックの話でめでたしめでたしじゃ時間返せって感じ。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-01-06 18:23:53) 5.《ネタバレ》 ルイ・ザンペリーニ、またの名を不屈の男――。第二次大戦前夜、ベルリン・オリンピックにも出場したトップ・アスリートの彼は、次の東京オリンピックでのメダルを目指し練習を重ねていた。だが、そんな充実した彼の人生にも時代の荒波が押し寄せてくる。突如として日本が真珠湾を攻撃し、アメリカは戦時体制への移行を余儀なくされたのだ。兵士として太平洋戦線へと送られた彼は、大日本帝国を相手にいつ終わるとも知れぬ戦いの日々を過ごすことに。そんな彼を新たな悲劇が襲う。ある日、乗っていた飛行機が故障し、広大な太平洋上に不時着してしまったのだ。見渡す限り何もない洋上で、二人の仲間と共に小さなゴムボートでただひたすら漂流を続けるルイ。食料も水も底を尽き、来る日も来る日も波に揺られ続けるという極限状況に次第に心が挫けそうになりながらも、ルイは神に縋ることで何とか理性を保っていた。すると、そんな彼の願いが聞き届けられたのか、とうとう彼らは陸地へと辿り着く。だが、そこに掲げられた旗を見てまたもや絶望に打ちのめされるのだった。何故ならそこには立派な日の丸が描かれていたから……。どんな状況でも決して挫けず常に前を向いて生きてきた男の生涯を、実話を基にして描いた伝記ドラマ。アンジェリーナ・ジョリーの監督二作目にして一部で内容が反日的だとして話題になっていた本作、いやいや別にこれくらい普通ですやん。これで反日なら、ナチスを扱った映画など全て反ドイツ映画になっちゃいますって。まあ騒いでいるのは一部の人たちなんでしょうけど。肝心の内容の方なのですが、ストレートな脚本ながら最後まで一気に見せきったところは素直に評価されてしかるべきでしょう。事実の重みも相俟って、この〝不屈の男〟ルイの波乱万丈の生涯といついかなる時も希望を見失わなかった生き様にただただ圧倒されるばかりです。最後、長野五輪で多くの日本人に声援を送られながら走る実際の映像など、同じ日本人なら誰もが何かしら思わずにはいられない。ただ、本作には極めて致命的な欠点が一つ。それは、「人間を全く描けていない」ということ。例えば主人公、どうして彼がそこまでの愛国心を抱き、生への希望を捨てなかったのか、その理由が一切描かれていないのです。だから、この主人公はほとんど泣いたり怒ったりしません。ただ淡々と困難を乗り越えてゆく。なので観客である僕たちも特に心を動かされることもない。意図してそう描いたのかもしれませんが、映画としてこれは大きなマイナス・ポイントと言わざるを得ないでしょう。それは、捕虜となったアメリカ人や冷酷な渡辺軍曹以外の日本兵にも言えることです。まるで書割に描かれた絵のようにしかそこに存在していない。これは監督の資質によるところが大きいのかもしれません。優れた監督は、脇役の一人一人にまで人間性を与えるものです。史実を知るための再現ドラマとしてはそこそこよく出来ているがそれだけ、というのが僕の率直な感想です。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-02-13 23:35:54) 4.《ネタバレ》 イタリア移民としての被差別、走ることとの出会い、そしてオリンピック走者としての活躍が回想処理によってまずは語られる。 ナショナリスティックな曇りを取り払い、映画的な主題に立ち返れば、走ることに対する抑圧と解放のドラマということになるか。 丹念に描写された前半の海上漂流は、踏むべき地面の無いゴムボート上では立つことも歩くことも出来ない、そういう意味での責苦でもある。 収容所では足・顔を殴打され、幾度も地面に伏すこととり、直江津では重い木材を担がされ、ひたすら直立させられることとなる。 単純化するなら、走ることで自己実現してきた者が走るという行為を奪われ、それを取り戻すまでのドラマ、となろう。 それだけに、エピローグでにこやかに走るザンぺリ-ニ氏の姿は感動的である。 ロジャー・ディーキンスの撮影は、実話の映画化といこともあって合理的な光源を基にした自然主義的なルックだ。 爆撃機のキャノピーの中を一瞬横切る太陽の入射光などの細部が画面にリアリズムを与えている。 直江津の石炭採掘場の見事な美術を舞台に展開されるのは、収容所長との視線の闘いでもある。 ここに至って、写実的な照明はより強度を帯び、二人は順光と逆光で対照化される。 【ユーカラ】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2017-01-29 04:52:30) 3.原作に不適切な表現があったことから反日映画とのレッテルを貼られて大変なバッシングに遭った不幸な作品ですが、作品内容は極めてフェアーなものだったと思います。本編は個人と個人のぶつかり合いに終始しており、決して日本を批判するものでもありません。さらには、日本に対する無差別爆撃の被害状況など通常のアメリカ映画が避けて通る描写にも果敢に挑んでおり、私生活でも平和活動に積極的なアンジェリーナ・ジョリーは作品にも一本筋を通しています。また日本人として面白かったのは、主人公の乗る爆撃機がゼロ戦に襲われる場面の恐怖心の演出であり、アメリカさんから見た戦争はこんな感じだったのかと興味深く感じました。 ただし、映画としては面白くありません。元から強いメンタルを持っていた主人公がただひたすら虐待に耐えるだけの内容であり、そこにドラマがないのです。主人公、主人公に暴力を振るう看守、凄惨な現場を眺める他の捕虜達、これら全当事者の誰にも何の変化もなく、これでは残酷描写を売りにしたゲテモノホラーと大差ありません。 この点については、アンジーの個人的な思想が作品にとってマイナスに働いたように感じます。アンジーはいわゆる進歩的な文化人であるため、アメリカ万歳映画にはしないという意図を持って本作を製作したと考えられます。それゆえに、主人公の持つ愛国心という重要なファクターが丸ごと落とされているために、話の通りが悪くなっているのです。主人公はなぜ暴力に屈服しなかったのか、日本当局からの懐柔案にも乗らなかったのか。それは愛国心ゆえのものだったのに、アンジーはあくまで個人のドラマとして本作を製作したために、暴力を振るう側も振るわれる側も何やってんだかよく分からない内容になっているのです。 また、歴史映画でありながらリアリティの造成にも失敗しています。前述した東京大空襲やゼロ戦の描写など、表面的な事実を描くことには一定の成果を挙げている一方で、本編においては実際に起こったことならではの生々しさというものがないのです。例えば、渡邊伍長が狂人の如く振る舞っている最中に、他の日本人看守達は一体何をしていたのか。虐待に参加するでもなく、上層部に告発するでもなく、無味無臭でそこに存在しているだけ。こうした細かい部分に演出の目が向いていないために、全体としてリアリティを感じられない話になっています。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2017-01-09 13:36:13) 2.《ネタバレ》 むしろ親日映画なんじゃないですか? 日本ひどい、じゃなくて、戦争ひどい、としてちゃんと描かれてましたもの。 アウシュビッツの映画なんてもっと非人道的な映像をこれでもか、って並べ立てる映画はあるし、それはそれで、ちゃんと残していく意義や価値はあるわけだし。 最後の長野オリンピックの映像には、もう号泣。アンジェリーナ・ジョリーへは、完全にリスペクト!です。 大森に水田があったかどうかは、たとえば私の出身地・横浜なんかにはあったと思うので、どちらでもいいんですが、但し水田で農作業してる人たちが南国でかぶってるような藁の三角帽をかぶってたのは、ちょっと気になったかな。関東は南国じゃないし(笑)。 でも、たとえば「ラストサムライ」なんかのような、「ここは日本じゃねー(怒)!」ってのは、今回はあまりなかったし、私の母のように死体をまたいで空襲を逃げ延びた人の体験ともちゃんと重なる映像が出てきたので、時代考証なりリアリティは、戦後生まれの私からはほぼ合格点。 あまり映画の宣伝が目につかないのは、寝た子を起こしたくない、ということかもしれませんが、多くの人にちゃんと見てもらいたい映画の一本であることは、間違いありません。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-03-16 19:09:11) 1.《ネタバレ》 なるほどなるほど、これが反日映画だというのなら「戦場にかける橋」「戦場のメリークリスマス」はどうなるの? 観もしないで勝手なこと言ってはいけません。アンジーの監督作品は、前のボスニアのやつも観てます。詰めが甘いところもあるけど、取り上げる題材に対して真摯な態度だと思いますね。漂流シーンがあんなに長いとはおもわなかった。かなりきちんと考証してるなと思いましたが、当時でも大森に水田はない、直江津で壁に書かれた文字列が左から右だった、ワタナベが帽子を脱いでるシーンでは丸刈りでなくオールバックだった、とかちょっと気になることもありました。ただ、多摩川の向こうに富士山が見えるのはちゃんとしてましたね。空襲後の東京を歩くシーンでの風景描写は、ソクーロフの「太陽」を参考にしたのではないでしょうか? 最大の問題は、伍長、軍曹クラスが収容所のトップってのはあり得ないこと。たぶん事実としての階級なんでしょうけど、映像的に規模を大きくできないという制約があったにしても無理がありすぎる。幹部は陸士出身者のはずだから最低でも少尉のはず。それと戸田奈津子またやらかしてたな。帝国陸軍の場合、捕虜ではなく「俘虜」。固有名詞は正確に表記しないとね。そうそう、ワタナベのキャラクター造形ですが、どう考えても「ヨノイ大尉」入ってるよね。 【shintax】さん [映画館(字幕)] 7点(2016-03-02 12:42:55)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS