みんなのシネマレビュー

ホドロフスキーのDUNE

JODOROWSKY'S DUNE
2013年【米・仏】 上映時間:90分
SFドキュメンタリー
[ホドロフスキーノデューン]
新規登録(2016-10-20)【番茶】さん
公開開始日(2014-06-14)


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ブログに映画情報を貼り付け
出演アレハンドロ・ホドロフスキー
H・R・ギーガー
ドリュー・マクウィーニー
ニコラス・ウィンディング・レフン
リチャード・スタンリー〔監督・1966年生〕
ゲイリー・カーツ
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【クチコミ・感想】

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7.《ネタバレ》 いやあ、良いですねえ。究極の映画人、ホドロフスキーの狂気。芸術に携わる者はすべからくこうありたいものですな。こだわりすぎて結局映画化は実現しなかったけど、その前譚だけでこうやってスクリーンに日の目を見たではないですか。
あの大辞典レベルのコンテ本、凄いですね。あのボリュームだけで映画会社の偉い人たちはむしろ引いたんだろうな。こりゃやばいって。絵もすごく上手いし、あの本を読んでみたいよ。
妥協を許さず派の芸術家は経済を度外視しがちなのは毎度のことだけど、ホドロフスキーったら考えなさすぎ。ダリだのO・ウェルズだのミック・ジャガーだの、いや別に彼らでなくても良いと思うよね。もっと安価な若手をオーディションで探しましょうよ。
幻の作品を語る監督は身振り手振りも多く饒舌で、喜びに輝くその顔からは作品愛をひしひしと感じます。
「結局、カネに潰された。芸術が。」とやおらポケットから数枚の紙幣を取り出し、「こんなモノに中身は何もない」とぶるぶる震えながら札を握りしめる監督の怒りの形相に、ああこの人は真に信頼のおける芸術家であるのだなと確信しました。 tottokoさん [試写会(字幕なし「原語」)] 6点(2023-11-07 00:30:59)

6.結局は製作されなかった実在しないSF超大作を、「まさに傑作である」とドキュメンタリ冒頭からやたら誉めそやす。これだけでも充分、聞いてて不安になってきますが、その後続く証言を聞いているうちに、その熱量に圧倒されて、不安も消し飛んでしまいます。もっとも、実際には作られなかったんだから、不安に思う必要は無いのですが。
しかし、いやコレ、もしも作られちゃったりしていたら、大変な事態に陥っていたんじゃなかろうか、このホドロフスキー監督作の『DUNE』。ヤバそうな臭いが、プンプンと。
自分が目指すのはあくまで芸術だ、ということで、芸術のためなら採算度外視、成算までも度外視・・・という訳にもいかず、サルバドール・ダリ相手のギャラ交渉のくだりではチャッカリしたところも見せるけれど、基本的にはすべてが規格外。このとんでもないプロジェクトには、仲間となる「戦士」が必要だ、ということで、各界に手を伸ばし、仲間に引き入れるべくアタックする。そのメンバー選定が、話を聞く限り、なんだかその場の思い付きに過ぎないようにも思えてくるのですが、思い付きであろうがなかろうがとにかく、これぞと思えば早速アタックし、次々に仲間に引き入れてしまうこの情熱と行動力。恐るべきものがあります。
早く誰かが止めなきゃいけなかったのかもしれないけれど、誰も止めず、あるいは止められず、ホドロフスキーの妄想は、具体的な形を伴ったものとなっていく。商業的には絶対に大コケしそうなこの企画、芸術的にも「?」な感じが拭えないこの企画、このまま行くとあわや実現しかねないところで、結局ストップがかかってしまい、幻となってしまう。芸術のためなら一切妥協しないという姿勢が、プロジェクトをここまで進めた原動力でもあると同時に、それを葬ってしまった原因にもなっている訳で。必然と言えば必然のような気もするけれど、それを思うと、あのナゾの「太陽の塔」を建設する一大プロジェクトをまとめ上げ、完成させた岡本太郎は、やっぱり凄い人だったんだなあ、と。
この作品、ドキュメンタリ映画というよりは、メイキングビデオを見せられている感もありますが、普通のメイキングと違って、本編を我々は見ていないし、そもそも見ることができない、という点で興味をそそられるし、聞けば聞く程とんでもないこの作品に、ついつい思いを馳せてしまいます。インタビュイーであるホドロフスキーが話しているうちに興奮していく様を捉えているのがまた、面白くて。冷静な中にも残念そうな気持ちを垣間見せる息子との対比。
この企画が、いかにその後の大ヒット超大作に影響を与えたか、というくだりは、要するに「パクられた」と言っているのですが、これまたこじつけのようで胡散臭くて、しかし言われてみればそうかも知れない、とも感じさせて、これもまた妄想の楽しさよ。 鱗歌さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-09-03 07:22:37)

5.《ネタバレ》 ホドロフスキーのDUNEに対する想像を超えた熱意を理解できた。
まさしく命をも捧げた。
だけど、もしこの幻の作品が実現したとして、自分が楽しめたか?
おそらく楽しめていないだろう。
あまりに哲学的すぎて個性的過ぎる内容だからだ。 にじばぶさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-05-28 00:51:22)

4.《ネタバレ》 ホドロフスキーのトークの上手さにニヤニヤしっぱなしの『SF業界版・知ってるつもり?』
御大ホドロフスキーに壮絶にディスられるダグラス・トランブルとリンチ版『デューン』(苦笑)。
まぁ逆説的に言えば、ダグラス・トランブルが堅実なビジネス感覚を持っていたというコトであり、デビット・リンチの才能をリスペクトした上での、プロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスへのディスなんでしょうね。そして、この映画を見た人全員が「見たかったなぁ…『ホドロフスキーのDUNE』」と思ったであろうコトで、この勝負(ハリウッドVSホドロ)、勝者は…ホドロフスキー! 幻覚@蛇プニョさん [インターネット(字幕)] 9点(2022-02-18 11:41:15)

3.《ネタバレ》 スターウォーズ以前の映画界でとんでもないプロジェクトが進行していた!
それはとんでもないスケールの超SF映画。きっと実現していたらSF映画の歴史は大きく変わっていたかもしれない…。

という訳でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による『デューン / 砂の惑星』が公開されるので、予習とばかりに見てみた本作。
その中身はエキセントリックな監督の映画に対する熱すぎる情熱が溢れ出すドキュメンタリー。
ホドロフスキー監督が才能の鼓動が感じるがままにこんな日本人でも知っている超天才、大スターたちを集め、己の超大作映画を作って行く…そう、「ホドロフスキーの」デューンを…。

という訳で80代とは思えないギラついた眼光の元気すぎるホドロフスキー監督の面白すぎる身振り手振りとパワー溢れる喋りでグイグイと引っ張られ、出てくる関係者…魂の戦士たちのあまりの豪華さに驚き、設定画のカッコ良さにまたビックリする。このデザインの宇宙船が動く姿は見たかったなぁ…。そして映画結末は原作とは全く違う監督の考えたストーリーへ…原作レイプなんて言葉があるが、この人はそれを高らかに「クリエイターなら原作はレイプしてなんぼじゃ!」と公言している。(マジでレイプって言ってる)
そして上映時間が12時間ととんでもない長さになり、予算も膨大になり企画は頓挫に…。
その後リンチのデューンが公開されて見に行ったらあまりの駄作っぷりに元気になった話は笑いました。

しかしこの映画の遺伝子は映画にならずとも後の映画に大きな影響を与えている事は間違いではないようで、その凄さには驚きました。
そして僕もホドロフスキー監督のように元気であらねばと強く思いましたね。

本作はそんなわけで非常にエキセントリックな監督の凄味をこれでもかと味わえる凄いドキュメンタリーでした。
あとデューンの予習としては全く適してはいませんでしたが、このホドロフスキーのデューンの遺伝子が今回のデューンに影響しているのかは非常に気になりますね。素晴らしい映画でした。 えすえふさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-07 08:45:05)

2.私にとってギャグは芸術だとか語り出す村上ショージを想像してしまった僕を許してください。
猫好きのじいさんの戯言かと思ってたら、とんでもないドキュメンタリー作品でした。
ホドロフスキーのDUNEの偉大さを学ばせて頂きました。
数々の名作SF映画の原点がそんな壮大な構想を経て頓挫していたなんて、その時歴史が動いたくらいの衝撃です。
SF映画の正しい歴史も知らずSF映画好きを自称していた罰として、大失敗と罵られた駄作をこれから見ることにします。
懲役137分の実刑で御座います。 もとやさん [インターネット(字幕)] 8点(2019-01-26 16:12:58)

1.「エル・トポ」「ホーリーマウンテン」など神級カルト作品数点を遺して一時期シーンから消えたホドロフスキー監督。アイデアが枯渇しきったか、あっちの世界に逝ってしまったか・・と勝手に想像していましたが、実は映画史を塗り替えるようなとてつもない作品を企画し、惜しくも挫折していたそうで。その経移をドキュメンタリーで描いたのが本作。
制作チームとして出てくる名前が凄い。メビウス(漫画家=コンテ)、H.G.ギーガー(美術)、ダン・オバノン(特殊効果)、ピンク・フロイド(音楽)、マグマ(音楽)、サルバドール・ダリ(画家=出演)、アマンダ・リア(ダリの愛人=出演)、ミック・ジャガー(出演)、オーソン・ウェルズ(出演)等々・・
「スターウォーズ」以前の映画史上初のスペースオペラであり、幻の大作となった後も、精緻に造られた企画書や引き抜かれた制作メンバーを通じてSF映画史に多大な影響を与え、この企画無しにはその後の「スターウォーズ」「エイリアン」「ブレードランナー」と連なるSF大作の潮流は存在しなかったという。・・このような誇大妄想狂の与太話のような話が、関係者のインタビューや膨大な資料を通じて語られていきます。
当時破格の1500万ドルという予算と12時間(!)という上映時間により、どの映画会社も難色を示し、結局企画は幻に終わる。(監督は「時間が長すぎるというなら分けて上映しても良かった。スターウォーズなどのシリーズものの先駆けだ」と仰ってます。) 膨大な借金返済の為に原作映画化権等々を売り渡す事になってしまい、デビッド・リンチ監督での映画化(砂の惑星)が決まった時には監督は廃人同様だったそうな。でも「映画を観ている内にみるみる元気が湧いてきた。何故ならあまりに駄作で大失敗は間違いないから。これは人として当然の感情であろう。」との事。
これは本当に観てみたかった。当時もう少し勇気ある映画会社さえいれば・・と思います。当然監督は、芸術と対峙する「会計士である」映画業界の現状への批判も痛烈に展開。

極私的には、シュールな連想ゲームのようなダリとの出演交渉や、ダリから「彼は才能がある」と当時全く無名のH.G.ギーガーを紹介され、ギーガーと会った時にたまたま見たマグマのライブに衝撃を受け、彼等もチームに引き入れる事とした・・という辺りの流れが興味深かったです。(マグマのクリスチャン・ヴァンデのインタビューもあり。)ギーガーがマグマのジャケットを手掛けたのはこういう経移だったのか。また明言されてはいませんが、マグマ・ファンの間で謎とされる「ボビノ81ライブ」での奇怪極まりない宇宙人コスチュームなどは(おそらく)ホドロフスキー監督の影響なんでしょう。意外な繋がりにビックリ。
そういえば「マッドマックス2」のモヒカン/ハードゲイ・ファッションも「ホーリーマウンテン」に登場した海王星のアクソンが先駆けてますね。この先進性と後世での普遍性。まさに前衛と呼ぶに相応しい。 番茶さん [DVD(字幕)] 9点(2016-10-23 21:54:38)(良:1票)

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【点数情報】

Review人数 7人
平均点数 7.43点
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6228.57% line
7228.57% line
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