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太陽にかける橋/ペーパー・タイガー

Paper Tiger
1975年【英】 上映時間:106分
アクションドラマサスペンス小説の映画化
[タイヨウニカケルハシペーパータイガー]
新規登録(2018-04-29)【鱗歌】さん
タイトル情報更新(2022-04-24)【イニシャルK】さん
公開開始日(1976-05-01)


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監督ケン・アナキン
キャストデヴィッド・ニーヴン(男優)
三船敏郎(男優)
ハーディ・クリューガー(男優)
イヴァン・デニ(男優)
高美以子(女優)
ジェフ・コーリイ(男優)
ロナルド・フレイザー(男優)
中村正[声優](日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
小林勝彦(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中田浩二(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
脚本ジャック・デイヴィス
音楽ロイ・バッド
製作ユアン・ロイド
配給東宝東和
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【クチコミ・感想】

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1.《ネタバレ》 これもまあ、珍品の一種でしょう。
冒頭が、ジャンボ機がカッチョよく飛んでいるシーンで、それは胸が躍ろうってもんですが、残念ながらカッチョいいシーンはここだけなのよ。
この飛行機に乗っていたイギリス人のおっちゃんが主人公で、日本の大使に、息子の家庭教師として雇われるのですが、この大使を演じているのが世界のミフネこと三船敏郎ですから、それはそれは胸が躍ろうってもんですが、残念ながら、この役だったら別に他の役者さんでもよさそう。というよりむしろ、映画の妙な部分が妙な形で重厚になってしまって、何だかアンバランス。しかしこれもサービスの一環ですから、ありがたく受け取っておきましょう。
で、物語はというと、どうやらこういうことらしい。主人公のおっちゃんはデマカセばかり言ってるテキトーな人で、元軍人だという彼のウソを真に受けた大使の息子は、彼に尊敬のまなざしを注いでいる。で、ある日、おっちゃんと大使の息子とが、反政府組織の一味に拉致されてしまう。二人は脱出を図るが・・・、ってなコトのようです。少年はおっちゃんの事を尊敬し頼りにしつつ、ソコはソレ、なにせサムライの国の大使の息子ですから、超優秀で(英語を一生懸命習っている場面がある割に、最初っからペラペラだったりする)、勇気もあり、結果的には、少年がおっちゃんを守るような形になっていく。健気なんですね。ほんといい子です。まあ、一種の「間違ったニッポン」ですね。それはともかく、そんな感じで物語は「テキトーだったおっちゃんが、身につまされるオハナシ」、らしい。さっきから「らしい」とか「ようです」とか、奥歯に物が挟まったような言い方をしているのは何故かというと、どうも、デヴィッド・ニーヴン演じる主人公のおっちゃんの「イイ加減さ」描写が中途半端で、この人のテキトーさ具合が、まるで伝わってこないんですね。いくら彼がウソをついたって、我々にだってそれがウソなのかホントなのかわからないし、どうだっていい訳で、それよりは彼のテキトーなところをちゃんと描きこんで欲しい。それがないと、我々も彼の言動にツッコミようがなく、コミカルな筈のシーンさえ、笑うべきシーンなのやら、そうではないのやら。
そもそも、誘拐なんていうのが本来、深刻な犯罪だし、誘拐を企む一味だって必死。それなりに笑えるように作ってくれないと、深刻になる一方で、しかしそこに「実はコメディなのか?」と思わせる部分が同居して、チグハグなことこの上なし。
父の内に秘めたる怒りとか(ここはさすがミフネ)、革命家の無念とか、そういう部分もちゃんと描くのかと思いきや、最後は全部投げ出すように終わってしまう。あー実に中途半端。
この中途半端さ、ハンパじゃないです。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-05-01 15:26:36)

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【点数情報】

Review人数 1人
平均点数 5.00点
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