みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 この原作を映画化するんだったら、最初の方のスタジアム爆破計画のエピソードは丸々カットするしかないんじゃないか、物語の構成としてイビツだし、イデオロギー的なキナ臭さもあって某国への興行展開に対し足枷となる可能性もあるし・・・と思っていたら、まさにその通りで。 後者の件はともかく、前者の「物語のイビツさ」という点で、このやたら登場人物の多い原作小説、ちょっと違和感があります。一種のスパイ小説である以上、それらしく錯綜した物語にしようということなのかどうなのか。一過性のエピソードと後に繋がるエピソードとをわざと混在させて読者の的を絞らせないようにしているのか、どうなのか。ただ、正直、やや散漫な印象を受けるし、まさかとは思うけど、全体の骨格が無いまま小説の連載を始めちゃったんじゃないか、、、とか。 で、この映画。登場人物もバッサリと削ぎ落して、複数の人物の役柄を限られた登場人物へと統合し、原作を徹底的に整理して、いや、実に見事。お陰で、竹内涼真演じる田岡君、大活躍の巻、となりました。しかも、この映画を見ると、主人公の鷹野にとって、田岡君の存在は、幼少時に救えなかった弟の姿と重なっているんですね。これがクライマックスの沈みゆく貨物船からの脱出劇の場面で示唆される。と同時に、水責めのこの場面と、かつての鷹野を火の中から助け出そうとする風間の姿が並行して描かれ、両者がオーバーラップすることで、血の繋がりは無くとも鷹野にとって風間は父であり、この作品が、親が子を、兄が弟を命がけで守ろうとする物語であること、が伝わってきます。 そこにはまた、育児放棄による悲劇への怒りも感じられるし、子供を失った親の悲しみ(鶴見辰吾と宮崎美子)というものも活きてくる。オムライスの役割まで、活きてくる。 原作をすっかり再整理しているとは言え、基本的には原作に沿っている訳で、そう思うと、やや散漫に思えた原作小説も実は、「これだけのポテンシャルを備えていた」という風に捉えるべきなのかも知れませぬ。 映画はアクションも盛り沢山で、海外ロケがまず雰囲気を出してますが、それだけじゃなく、これだけのアクションシーンをよく現地で撮り切ったもの。CGの使い方も巧みで、違和感を感じさせません。また、CGを使ってもなお描写が難しそうなシーンというのもどうしても出てくるのでしょうが、そこはシーンの切り替えなど、演出上の工夫でうまく省略したりして、スムーズに物語を紡いでいきます。 藤原竜也という人は若く見えすぎるところがあり(貫録がない?)、この鷹野の役、合うんだろうか、と心配してたら、うむ、やっぱりちょっと合わないか。でもスタントシーンもしっかりこなして、だんだん違和感が無くなってくる。 満足度の高い映画でしたよ。 ところで原作の中で一番、読んでてひっかかったのが、「新型の太陽電池の性能が従来の100倍くらい」というくだりで、それだと地表に届く太陽光エネルギーよりも発電される電力の方がはるかに高くなっちゃって、もはやオカルトの世界(どうしてこんな荒唐無稽な設定を入れてしまったのか)。細かいことをあげつらってもしょうがないとは言え、さすがに読む手が止まってしまいます。で、映画化の際にはさすがにまずいと思ったのか、「10倍」に値切ってますね。まあ、大差ないですけど。。。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 8点(2024-09-01 08:59:32) 6.《ネタバレ》 雰囲気は好きな映画なのですが、、、設定をうまく使いこなせてない映画、という印象でした。まずは最初の、「24時間以内に定時連絡をしないと体に埋め込まれた爆発物が爆発し死ぬ」という設定。それ誰にとってのメリット??AN通信の仕事の特性上、24時間以上連絡を取れなくなる状況とかわりと普通にありそうなのにその設定って…。現に、純粋に仕事に邁進しているエージェントの二人が定時連絡をしたくてもできない事態に。完全にあのルールが仕事の邪魔をしている。そんなルールならなり手も少ないだろう。なのに「試験に合格したらお前も胸に装置が埋め込まれる」なんて会話が成立してるのがあり得ないと思う。秘匿性という面でも人前であんな死なれ方したら組織としてもあまり喜ばしいことではないだろうに。考えれば考えるほどあのルールの意味がわかりませんでした。 ストーリーは一応、太陽光エネルギーの新しい技術をめぐっての情報戦、というシナリオは描かれているんですが、そんなんそっちのけで主役の鷹野くんの過去の話が結構な頻度で回想されます。ストーリーに深く関わるならまだしも、彼個人にそこまで尺をとって説明してあげる義理はあるのだろうか。比較的短めな作りの映画でしたが、全体的になんだかアニメの焼き直しのような、軽さや薄さが目立っていました。美男美女が頑張るアクションやそれっぽい背景説明、オシャレなロケーションで作り込んだ映画です。そういうのでキャーキャー言える人なら楽しいかも。私はそうではありませんが。 「明日のことなんて考えなくてもいい。ただ今日を、今日一日を生きることだけ考えろ」 何回も劇中で聞かされたので覚えてしまいました。私はいまはこれが響くメンタルではありませんがいつかこんなセリフを糧に頑張るようなことはあるかもしれませんね。私は明日への希望を糧に生きるタイプの人間ですが。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-10-21 07:38:24) 5.《ネタバレ》 ドラマ版の方がキャラクターに奥行きがあって良かったし、ストーリーも面白かった。それでも、特別に面白いレベルではなかったですけど。爆弾を埋め込まれる設定が売りなんでしょうけど、その設定を上手く使いこなせてないのが残念すぎる。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2021-09-08 20:09:48) 4.《ネタバレ》 wowowのドラマを観てたので背景はだいたい把握して鑑賞。 『一日だけ生きてみろ』ってやたら言いますけど、それと爆弾埋め込むことが釣り合わなくない? 予算やヤル気はまあまあ感じるんだけど、そんなに面白くない。 やっぱりどのキャラクターにも感情移入できないからなのか。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-08-28 03:36:12) 3.あまり面白くなかったです。アクションシーンが良くても、ストーリーがリアルでないと興ざめしてしまいます。華を持たせたい役者が多いのか、恰好を付け過ぎな登場人物が多過ぎるような気がします。あくまでも主人公に集中して話を進めて欲しかったです。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-08-12 07:04:51) 2.《ネタバレ》 うーむ 何処から見ても Bクラスです ストーリーもイマイチだけど、演出と編集も失敗してる。 アクションは、切れだけ出そうとして、編集でスピード感出そうとしてるけど 動きが噛み合わないから、脳内補完も得られず、臨場感に至らない。 スタントマン使う予算無かったのか、尻切れのアクションばかりになる。 生い立ちのエピソードを現在進行中のシーンと、交互に入れる手法は、不自然で 話が飛んだだけの結果になってる。 組織の黒幕の事も、知らないから・・と、そこで終わり。任務に命かける価値は見えない。 連絡が無いと裏切った事にされて爆死? 連絡さえしてれば信じるのか? 設定に無理がある。 韓国女優さんは、可愛いけど背が高過ぎるし、アクションも現実味がない。 かと言って、峰不二子のような色気出そうとしてるけど、太ももだけのアピールじゃあ乗れません。 どれもこれも今一歩二歩の積み重ねで、面白くなれてない。 アクションなら、今公開中のファブルが頑張ってて、2倍も3倍も上を行ってますね。 なので、こちらに高得点は入れられませんでした。 あしからず。 【グルコサミンS】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-07-11 18:09:47) 1.意外とおもしろかったです。 今までの日本映画のスケールを、ちょびっとだけ広げたかな。 正直なところ、アクションシーンにはあまり迫力を感じなかったのですが、その分、展開の速さで補えているように思います。 何とか、シリーズ化して欲しいですね。 【ミスプロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2021-03-10 17:55:21)
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