みんなのシネマレビュー |
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
9.《ネタバレ》 手放しで傑作と称賛するのはどうかとも思えますが(結構観る者を選びそうなので)、ワタシ的には大好きなラブコメと大好物のサイコホラーを、お膳立てはキチンと見せてはくれるものの相当ちゃぶ台返し的に転換するところがツボではありました。 なかなか姿を見せないヒロインのお父さん。見せたと思ったらクルマがイキナリ猛スピードバックという攻撃行動だったり、主人公のお母さんの執拗な質問攻めに表情ピクついてたり(ありゃ私でもイラっとするが)、ヒロインのおばあちゃんの実態がよく解らんのは多分お父さん絡みの死亡フラグと匂わせたり、陰惨な苛めが背景にあったとしてもそれをカバーして余りある学園ラブコメ的な中盤までの空気の中に終盤の惨劇がチラリチラリと見え隠れ。この見え隠れの塩梅が非常に好みで、ホンワカラブラブ感がどこでひっくり返されるのかにビクつきながら観ている快感はなかなかのものでした。 ヒロインを始終抑圧し続けるUFO、当然それは父親なのでしょう。主人公の頭上にまで迫り、ついには具体的攻撃行動に出る。なかなかどうして素敵なサイコっぷりの堤さんが恐かったです。お母さんはある日突然家を出てお父さんは居場所を知ってる?当然アヤシイところです。洗濯屋さんのオバさんが見たという学校では誰にも殴られてはいなかった筈のヒロインの身体にあったいくつもの痣。当然アヤシイです。サイコ堤さんが次第に影を延ばし、最後の最後に一気に正体を現す演出は緊張感がありました。タイトルの「砕け散る」は主人公が叩き壊したUFOのことなのでしょうね。ヒロインが叩き壊した誰かさんの頭部ではなく。 見ようによってはモタツキ感があるかも知れません。主役二人がどちらもスムーズに感情を出せない設定故の台詞回わし。トイレのシーンなんか結構イラっともしました。でも、観終わってみれば無駄なシーンや演出はなかったと思えます。 強いて言わせていただければ、もう少しヒロインのお父さんの中にある闇を描いて欲しかったこと。それと、敢えてヒロインが過去を捨てた設定にする必要があったかな?数年後の偶然の出逢いは不自然過ぎるんじゃない?あれだけの外傷と心理的ダメージを負ったのだから、二人そろって長期入院の後にやっと会うことが出来て、とかでも良いような?と思えたこと(蛇足ですが、主人公の外傷からして卒業式に包帯巻いて出席出来るわけないし…)あたりに少々消化不良感があったかもです。 ちなみに、物語には関係ありませんが人命救助シーンで堤防沿いを走っていた男性はカメ止めの監督役さんですね。気付いちゃうとついつい口にしたくって。いや、ホントに関係ないことで失礼。 (追記です) 思い返してみて、ヒロインが血まみれで主人公宅に辿り着いたところで警察に通報するのがどう考えても常識的で、彼女の根拠不明瞭な「ダメ!」の一言で自ら遺体捜索してしまうところがどうにも無理筋。だいたいからして危ないから逃げなきゃって状況で玄関先で話してないでせめて早く家の中に入りなさいって! あの段階で警察に連絡していれば、否、百歩譲って池から交番なり知人宅なりに直行して助けを求めてれば、二人とも無事だったしお父さんももしかしたら捕まえられたし、そもそも相当パニクってても、てかパニクってればこそ助けを求めるのが筋かと。だいたいからして真っ先にお母さんに連絡入れなさいって。もっともそれだとエンタメ的には見せ場が減ってしまいますけれどね。 などと思った次第です。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(邦画)] 7点(2025-02-17 00:23:52)(良:1票) ★《新規》★ 8.《ネタバレ》 UFOのくだりが理解できない。 意味が分からない。 猟奇的な父親役に堤真一は似合わない。 だけどこの映画良いところもある。 それは何だか唯一無二の変わった映画であること。 なんやかんやケチをつけながら見入っている自分がいた。 そして純愛ものだ、そこも好き。 しかし作品名のインパクトが凄いね。 砕け散るところを見せられちゃうのかよ。 すげー怖いわ。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-03-09 22:14:41) 7.《ネタバレ》 序盤はシリアスなのかコメディなのかよくわからなくて戸惑った。 中盤はラブコメのような展開で微笑ましかったけど、終盤がシリアス過ぎて心が痛い。 最終的にふたりは結ばれたのでハッピーエンドなんだろうけど、再会してからの幸せな時間をもう少し描いて欲しかったな。 ヒーローの魂が受け継がれていくというメッセージは心に響いたけど、3人で幸せに暮らしてく結末じゃなかったのは切ない。 現実では虐待されて育つと自分の子供にも虐待してしまうらしいけど、虐待の連鎖が断ち切られていたのは救いがあった。 【もとや】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-12-09 13:30:15) 6.《ネタバレ》 「目に見えないし手も届かない。あるって言っても誰も信じてくれない、私の空のUFO」 清澄と玻璃が共有したこのUFOは、何だかとても心に残りました。ちょくちょく出てくる何だか子供騙しにも思えるCGの UFOは、普段なら失笑ものなんでしょうが、何故だかこの映画では笑えない、二人の心中を表すとても大事な心象風景となっていました。 「いつからか、玻璃のUFOはおれたちのUFOになっていた」 きっとUFO=不条理に降りかかってくる不幸、もやもやした感情、自分にまとわりつく悪環境、のようなものを指しているんだろう。そういう意味では私の頭上にもずっとUFOは浮かんでいる。 玻璃の喋りかたのせいか、話の進み方はとてもゆっくりしているのに、何故ここまで見入ってしまったんだろうか。一分数えてと言われたらきっちり一分を計り、おしるこのお餅をもらったことに素直に感動し、その優しさに素直に感謝し。。。玻璃の表現の一つひとつが微笑ましく沁み渡る。とても良い子だ。悲しいくらい。 玻璃の父、堤真一さんが出てきたあたりから話は急変する。鑑賞前に見たあらすじから、玻璃に何か後ろ暗い過去や猟奇的な一面でもあるのかと思ったら、そういう話ではなかった。 そして、父親の存在となぜか荒れきってる玻璃のクラスの雰囲気が少し唐突感はあった。父は何故あんなふうになってしまったのか、学校は全体的に落ち着いて見えたが何故あのクラスだけあんなことになっていたのか、もう少し背景を知りたい気がした。 おばあさんの件があってもまだ父を信じようとしていた玻璃も、お母さんのスーツケースとピアスを見つけた瞬間に父を信じようとしていた気持ちは嫌悪・憎しみに変わっていった。最終的にそれは殺意となるわけだが当然のことだと思えた。 事件のショックで記憶を失い一時は清澄と離れてしまったとは言え、二人がまた出会えてしかも結ばれたことは本当に嬉しかった。清澄は本当の玻璃はあの事件の日に置き去りになっていると表現していましたが、それでもなお二人が新しい二人として関係を始められたことに意味があると思う。人と人との深い心の結びつきや、人の心の醜さ・温もりなどを同時に感じる映画だった。タイトルの指すところがわかりにくいが、エンディングの歌もじっくり聴き入ることができて、じんときました。文句なく良作です。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 9点(2022-08-04 16:35:26)(良:1票) 5.《ネタバレ》 いや~中々に風変わりとゆーか、諸々と一見は個々の要素の取り合わせが整合性を欠きまくっている…とでも言いますでしょーか。お話の方も(オープニングから本編開始!辺りからしてそーですが)言うなればかなり「分かり難い」とゆーか非常に唐突にも思える展開が最後まで続いてゆきますし、とりあえず(そーは言っても)お話的にはごく極めてシリアスなヤツ…ぽい一方で、登場人物のキャラや言動・言葉遣いには多分に滑稽さや可笑しみ(=やや「厨二」的な質感)が感じられたり、それに主役2人は年頃の男のコ女のコで如何にも青春!て感じに(最初から)見えてはいるのですケド、彼らの互いに対する感情の正体だってコレも最終盤までまるでハッキリしない儘進んでゆくのですし…私自身も、そーいった諸々がようやく(自分の中で)繋がり始めたのは相当に後半深くになってからでしたし、率直なトコロ、コレが繋がらないまま終わってしまった…てな人も少なからず居るだろう、と思うのですね。 ただ、先ほど少し「厨二」な…と書きましたが、確かに格好好いモノを格好好く・あるいは美しい愛を美しく「分かり易く」描くという映画ではないにしろ、描きたいソレ自体は実はごく非常に恰好の好い・美しい・そしてオーソドックスで共感の容易なモノである…とは確実にそー思われたのですよ。ソレを非常に独特でやや「破天荒」とも言える手法で描こうとした、というチャレンジングな作品にも見えましたし、個人的には前述どおりソコら辺とて(最後まで観れば)十分に腹落ちはしたのですよね。ユニークさも含めて、私は非常に好きな映画です。とは言え、序盤~中盤の居心地の悪さと、その後終盤までのワケの分からなさは、重ねて「人を選ぶ」だろう作品だ、とも思われますが。 ※ちょっと原作を読んでからレビュー書いた方が好いヤツだな…とも思ったのですが、それだといつになるか分からないのでとりあえず書きました。そのうち、書き直すことになると思います。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-04-21 22:41:51)(良:1票) 4.何といってもタイトルのインパクトは強烈です。 途中までは、良くある青春・恋愛ものかと思っていたけど、裏切られた感じです。 清澄の母(矢田亜希子)は、何か違和感を感じていたけど、動けなかったのかなぁ? 動いていれば、結果は異なっていたと思うけど・・・ 必要に応じて介入する必要があるんだろうけど、難しいのが現実だろうね。 非常に示唆に富んど作品だし、キャストの演技も素晴らしいと思います。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-03-31 11:19:24) 3.《ネタバレ》 面白く見れて良かったです。 でも最後 主人公が死ぬ場面でいろいろ言っていたセリフの意味が良くわかりませんでした。そこがこの映画の大事なところっぽいのですが理解できないので残念です。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 9点(2022-01-13 21:25:34) 2.《ネタバレ》 なんといっても、そのタイトル。 キャスティングだけ見てると、なんだかよくある学生恋愛ものなのかなとも思いましたが、内容を殆んど知らずにジャケ買いならぬタイトル買い(買ってはないけど)鑑賞w いじめを解決していくあたりの交流は、微笑ましく観れたのですが、ヒロインの父親登場あたりから一気に雲行きが怪しくなりましたね。 さてさて『砕け散る』のはなんなのか。 UFO?ヒーロー?ヒロイン? わりとショッキングな描写もありながら『あーコレがPG12たる所以ね』とも思いつつ、一気にエンディングへ。 少々思考停止で最後までいってしまったので、自分のなかでの答えがみつからないですが、演者・演出ともに良かったかなと。 WOWOWの案内付き放送で観ましたが、やはり見解はそれぞれ。 そんな映画が、やっぱり観てておもろいんだよね。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-12-07 05:56:52) 1.《ネタバレ》 劇場で予告編を見て「何か変な映画だな」と気になっていた奴だが、いつの間にか劇場公開は終わっておりNetflixに入っていた。初見は劇場でをモットーとしてるのに申し訳ない事をした。 変な映画だなと思った理由は、主役の石井杏奈のキャラクターがあまりにも特異だから。この子の演技力は凄いね。あの絶叫とか学校一の嫌われ者になるのも分かる。「UFOが攻めてくる」と言うのは何かの比喩だろうとは思ったが、案の定の展開ではあった。中盤、主人公の母親もおかしいと気づいたはずだが、何故何もしなかったんだろうか?こう言うのは大人が動かなくてはいけないはずだが。陰惨なストーリーなんで2度見る気はしないが、それなりに見入ったのは事実なんで点数は高めです。 【ぴのづか】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-08-29 00:24:14)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS