みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.ああ、これこそ映画だ。 逆ニュー・シネマ・パラダイス 現実は映画であり。 映画が現実。 語られる全ては映画のようで現実で。 台詞は50年のときを埋めるのではなく、 50年のときをなぞる。 空想した映像から覚めると 新たな入居者がきて映画について問うてくる。 2CVでスピードを出してドップラー効果の中でまどろみ 詩はとめどなく流れ出る。 死ぬ時は一緒でいてくれるか? 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 9点(2021-12-05 23:49:03)(良:1票) 5.《ネタバレ》 ジャン・ルイ・トランティニアンも良いが、アヌーク・エーメ(この時87才)に尽きる。 14歳で映画デビュー。「火の接吻(’48)」「恋ざんげ(’51)」「モンパルナスの灯(’58)」「甘い生活(’60)」、 そして「男と女(’66)」での演技は素晴らしかった。それから53年が経った2019年の続編。 「男と女」のラストシーンでは二人が結ばれる事を示唆して終わったあの後、 結局二人は結ばれる事なく(男が女から姿を消すことで)年月が経ってしまった事が窺われる。 男は老人ホームで昔の記憶が曖昧なまま。心配した男の息子は艶福家だった 彼の心に残っている唯一の女性を探し求め、再び会って欲しい旨を伝える。 作中では前作「男と女」のシーンが度々挿入され、彼らの記憶にあの輝かしい日々がよみがえる。 ただこの作品が良いのは彼らが老いらくの恋に引きずられる訳ではなく、「同じ時間を 過ごしてきた同士」として経験を糧にし、より人生において素晴らしい日々を過ごしていきたいと 感じているというか考えさせられるその演技、特にアヌーク・エーメの「眼差し」が素晴らしい。 実生活でも彼女自身恋多き女であった分、その想いはひとしおのはず。 フランス映画の歴史と文化あってのこの作品、邦画では全く出来ないモンだ。 本当に羨ましい。まずは名作「男と女(’66)」を見てから、機会があれば。 追記 (2024年6月) 結果的にこの作品が主演二人の遺作となったわけだけど、 この作品が遺作で本当に良かった、と思う。二人のご冥福をお祈りします。 【Nbu2】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-04-27 11:51:48)(良:1票) 4.冒頭10分で見るのやめようと思いました。 正直、自分が見るには20年早過ぎると…。 でも、このサイトの点数がよかったので、とりあえず最後まで観ました。 この1966年の第1作目をリアルタイムで観た人の半分以上は既に亡くなっているのではないでしょうか? 私は10代の頃、80年代にテレビの深夜放送で第1作目を観ました。 現在、私は40代です。 40代で、第1作目を観ている人なんて、「みんなのシネマレビュー」を覗いているような、よほどの映画マニアしかいないと思います。 そんな私でさえ、この1966年の第1作目は古い映画と感じます。 で、本作なんですが、サブタイトルが「人生最良の日々」ですか。 素晴らしいタイトルですね。 実際、私にもそんな人生最良の恋愛経験が、2度ほどありました。 それぞれ20代、30代の時、この第1作目のような恋愛経験をしました。 でも、2019年の本作を見ていて、ふと、我に返ってしまったんです。 自分が20年後、もしくは30年後に、半分ボケてしまって、介護までされるような年寄りになったとき、彼女たちは会いに来てくれるだろうか? 映画の中では、男性の夢が随所に見受けられます。 それを考えると、急に現実に戻されたように感じて、感情移入できなくなってしまいました。 映画は90分で終わり、ネットで本作について調べてみて、アヌーク・エーメが87歳だと知ってビックリしました。 てっきり彼女は70歳くらいかとばかり思っていました。 こうなると話しは変わります。 私にとって20年後の自分は想像できるのですが、40年後の自分はどうしても想像できない。 40年後に自分が思い出をどのように大切に守っているのか全く想像できないことに気づきました。 映画の中で生き生きとしている87歳のアヌーク・エーメを見た私は、この映画を今後も大切にしていこうと決めました。 テレビで放送されたこの映画をディスクにダビングして、自分が87歳になったとき再鑑賞して、自分がどう感じるのか楽しみになりました。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-28 15:06:19)(良:1票) 3.どんなに時を経ても変わらないもの。そして時の流れと共に変わりゆくもの。 「不易流行」という言葉がありますが、本作を見ていて思い出した言葉です。 時は止まることなく流れてゆき、人間、誰もが年をとる。しかし、若い頃の鮮烈な思い出が心の中で色褪せることは無い。 名匠ルルーシュは既に80歳を超えている。そして1966年に男と女を演じた2人は90歳近くになっている。 ルルーシュの盟友であるフランシス・レイは既にこの世を去っていますが、 あのメロディもまた全く色褪せることなく、53年前と変わることなく本作を彩っています。 90歳近くなった男と女のロマンス。2人が出会った53年前の姿が時折あのメロディに乗せてフラッシュバックされる。 その53年前の2人を演じているのもまた本作の2人。そう、1966年の「男と女」です。 あの男と女の53年後の物語。本当に奇跡のような映画を見た思いです。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 9点(2021-02-22 20:51:52)(良:1票) 2.《ネタバレ》 アヌーク・エーメ、トランティニャン、共に90歳近いにも関わらず、なんと若々しく、そして素敵な齢の重ね方をしていることか。これは決して「つくりもの」では無く、実際に2人がこーいう感じに「イカしてた」が故に撮ることになったという映画なのだろう。 永い人生を健気に生きていくと、いつしか種々の柵は全て融けて、本当に美しかったものだけが残る、とでもいう様な。それが真実の愛であり、その人のその人たる純粋な美しさ、なのであろうか。この2人の様に年齢を重ねてみたいものだと思う。 【Yuki2Invy】さん [映画館(字幕)] 8点(2020-07-30 21:10:43)(良:1票) 1.1作目から53年後の本作。クロード・ルルーシュ、フランシス・レイ、ジャン=ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメのみならず当時の子供二人も再登場しているというのが奇跡的。アヌーク・エーメの87歳とは到底思えない美しさが特筆もの。1作目の名場面をふんだんに盛り込んだ映像が感慨深い。老いる事が絶望ではないラストシーンに救われる思い。コロナ禍で劇場鑑賞を見送ったのが何とも残念です。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-07-27 12:09:57)(良:1票)
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