みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
4.《ネタバレ》 映像のクオリティは本当に高いですね。 それぞれの音楽ごとに6つの世界があるわけですが、光沢あるデジタル感とか、羊毛とかのふわふわ感とか、 違いが見事に表現されていて、ここまで来たかと。ドリームワークスの技術力を強く印象付けられました。 ただまぁ、ストーリーとしては至極単純で、違いを認めましょうっていうただそれだけなので、 大人が見るには少し退屈かなぁ。一旦モノクロの世界になってから音楽奏でるごとにカラフルになっていく展開は良かったです。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(吹替)] 5点(2021-04-24 16:37:00) 3.《ネタバレ》 終始様々なジャンルの音楽漬けで、非常に気持ち良い(酩酊感あるという意味で)作品で、話のオチもちょっと教科書的な説教臭いところがあるものの今の価値観を取り入れつつ音楽エンターテインメントに昇華した作品で実に見事(ただしそのオチは別作でやってたやつじゃん、てのは気になる(音楽的に非常に納得いくものの))で、良作でした。 今や細分化しすぎて混迷を極める音楽ジャンルを子供向けとはいえバッサリ6大ジャンルに区分けする英断も、思い切ったなあ! という感じでしたし。 個人的に気になったところとしては、 ・結局米国視点での音楽区分けでしかないので、例えばインド映画でこれやったら全く違う分け方になっただろうなあ……という観点から、世界的グローバルな観点としてはいかがなものだろうー(なるべく幅広く取り入れてはいるものの)? ・6大ジャンルで「テクノ」って、そんなに今でも広く知れ渡ってましたっけ? ボカロとか出てきたらまだわからんでもないけど ・ロックほど多岐に分裂しまくったジャンルってなかなかないと思うんですが、それが音楽を統一するって、思想的にも真逆では? ・クラシックって19世紀以前の西欧の全ジャンル音楽一まとまりなので、比肩するなら、現代の全音楽ジャンル(クラシック以外)と同等ぐらいの広がりが本来あるはずですけど、扱いが小さくてどうなんか(個人的嗜好ですが) というのがありました。 しかし私自身そう大して詳しいわけでも全然ないので、私の偏った認識で気になっただけで、一般にはそんなに問題にもならないんですかねーとは思いました。 そんなことを書きましたが、非常に楽しい、音楽・冒険もので面白かったです。 【sim】さん [映画館(吹替)] 7点(2020-11-05 00:06:06) 2.“それはきっと!世界を変えちゃうミラクルライブ!“ というキャッチコピー通りの、ひたすら歌って歌って歌いまくる映画だ。音楽で争っていたのが音楽によって世界はひとつになる。とにかく音楽って素晴らしい!って感じの映画。 トロール達もいっぱい増えて画面が賑やかで楽しい。 ラストの音の洪水は圧巻! 観たらハッピーになれて、とても元気を貰える作品だった。 【ヴレア】さん [映画館(吹替)] 8点(2020-10-17 07:46:52) 1.《ネタバレ》 CGアニメーションはどんどん表現がリアルになってゆくけれど、この『トロールズ』シリーズのCGはリアルの方向がちょっと違ってユニークなのね。トロール達の肌の質感はシルバニアファミリーみたいで、身に着けているものや世界を構成するものはフェルトや毛糸製。そこにラメをいっぱい散りばめて、カラフルに飾って。色んな肌の色があって、色んな髪の色があって。CGだけれど手作りのコマ撮りアニメーションみたいな感覚。 前作は劇場公開されなくて、輸入盤のブルーレイを買って見たのだけど、CGはともかく物語や感覚は『スマーフ』に『シュレック』を混ぜたような感じで(っていうか物語が似てる『スマーフ』と印象ごっちゃ)、ありがちなアニメーションっていう感じがしたのね。 だけど今回は歌を主題に、時代を映す良質なアニメーションになったわ(前作でもトロール達は歌って踊っていたけれど、それが物語に直接関係がある訳ではなくて)。 音楽のジャンルごとに分かれたトロール達の民族や暮らし。それはこの世界の鏡。ポップ、ファンク、クラシック、カントリー、テクノ、ロックの6つの大きな派閥(国家、民族)と、その他のジャンルの少数民族。それぞれの正義や大義があって、1つのジャンル(思想、宗教、理念)に統一しようとする意志があって、それに対する抵抗があって。価値観を揺るがす真実があって。 お子ちゃま向けの可愛らしい世界の中に、いっぱいの象徴が詰まっていて、大人には大人なりの深いテーマを味わうことができるわ。 予告だけ見るとまるでロックが悪役のように思えるのだけど、そんなに単純な作りではないのね。それぞれの派閥が持つエゴや閉鎖性や背景があって、どれも簡単に否定したり切り捨てたりしてしまえるようなモノとしては描かれてないの。前作では1つの価値観が幸せをもたらして、悪は排除されてこそ、みたいな状態だったので、それに比べるとかなり進歩したわ。 そしてそれは現在のトランプ政権下でのアメリカが抱えた危機感の反映のようでもあって。差別を越えて多様性を認め合う、違っていて当たり前、違っているからこそいい、っていう当たり前だけれども、その当たり前が通用しなくなっている現実。同じテーマを抱えた同時期公開の『アダムス・ファミリー』(こちらも良質)と共に、お子ちゃま向けアニメーション映画からの時代の流れへの抵抗。 ちょっと気になったのは音楽が題材という事でK-POPや江南スタイルは登場するけれど日本の音楽は登場しなかった事ね。同じ海外アニメーションでも少し前の『シュガー・ラッシュ』や『SING』には日本の音楽も流れたのだけれど。それはかつて配給のフォックスジャパンが日本でドリームワークス・アニメーション作品を一切公開しなかったためにもはや日本は対象外と判断した(現在配給はユニバーサル=東和、ギャガに移ってるわ)って事もあるのでしょうけれど、日本が世界から遅れ始めてる面もあると思うのね。音楽的に日本はここ何年か世界で実績を残せたかしら? ピコ太郎ぐらいだわね・・・アレも日本政府やトランプに利用された時点で終わったようなモンだし。この映画での日本的要素は唯一「寿司」。果たしてそれでいいのかしらねぇ? 【あにやん🌈】さん [映画館(吹替)] 8点(2020-10-09 15:58:13)
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