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キャノンフィルムズ爆走風雲録

The Go-Go Boys: The Inside Story of Cannon Films
2014年【イスラエル】 上映時間:88分
ドキュメンタリー
[キャノンフィルムズバクソウフウンロク]
新規登録(2021-09-15)【S&S】さん
タイトル情報更新(2024-06-15)【イニシャルK】さん
公開開始日(2015-11-21)


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監督ヒラ・メダリア
出演メナハム・ゴーラン
ヨーラン・グローバス
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
ジョン・ヴォイト
イーライ・ロス
フランコ・ゼフィレッリ
アンドレイ・コンチャロフスキー
ビリー・ドラゴ
シルヴェスター・スタローン(アーカイブ映像)
チャック・ノリス(アーカイブ映像)
チャールズ・ブロンソン(アーカイブ映像)
ジル・アイアランド(アーカイブ映像)
ジャクリーン・ビセット(アーカイブ映像)
スーザン・ブレイクリー(アーカイブ映像)
キャロル・ブーケ(アーカイブ映像)
ピエール・ブラッスール(アーカイブ映像)
ジョン・カサヴェテス(アーカイブ映像)
ジョーン・コリンズ(アーカイブ映像)
ロベール・オッセン(アーカイブ映像)
ウィリアム・ハート(アーカイブ映像)
クリストファー・リーブ(アーカイブ映像)
アーロン・スペリング(アーカイブ映像)
シルヴィー・ヴァルタン(アーカイブ映像)
脚本ヒラ・メダリア
製作ヒラ・メダリア
配給東京テアトル
字幕翻訳町山智浩(字幕監修)
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【クチコミ・感想】

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2.《ネタバレ》 映画馬鹿すぎて、その人生が映画になっちゃう・・って“DUNE”のホドロフスキー氏とか伝説のエド・ウッド氏は存じ上げてましたがイスラエル発の豪快型B級映画監督のことは初めて知りましたよ。ほんとその振り切れ具合が作り物より面白い。
(困った)情熱監督の共通点が分かりやすいです。まずもってお金でトラブる。予算があるとないとに関わらず作品に関して「金に糸目をつけない」。ギャラの額を、経理担当をすっ飛ばして勝手に口約束したりね。その点オタクのタランティーノは低予算映画でデビューを飾って偉かった。
自分の芸術沼にハマったホドロフスキーも、映画センスが欠乏しつつも自作をこよなく愛したエド・ウッドも、次々とB級作品を量産したメナハムも、なんというか人類極端史の最前線にいる人たちでつくづく尊いなあと思うのでした。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2024-11-22 23:18:54)
《新規》


1.《ネタバレ》 キャノンフィルムズといえば80年代にハリウッドと世界に旋風を巻き起こし、ジャン=クロード・ヴァン・ダムやチャック・ノリスを世に送り出したB級プログラム・ピクチャーの雄。その創業者であるメナハム・ゴ―ランと従兄弟のヨーラン・グローバス、人呼んで“ゴーゴー・ボーイズ”の波乱万丈の映画バカ人生を描くドキュメンタリー、とくとご堪能あれ! ゼロからイスラエルで映画製作を始めてイスラエルでは名の知れたヒットメーカーになっていたゴ―ランのもとに映画好きの従兄弟グローバスが転がり込んできたのが、キャノンフィルムズのそもそもの始まり。二人はさらなる飛躍を夢見てハリウッドに進出、でも当たり前ですがそう簡単に成功が掴めるはずはありません。『グローイングアップ』シリーズなどでヒットのコツが判ると、70年代後半から80年代にかけて低予算B級映画で市場を席捲してゆきます。二人は、根っからの映画監督で年に何十本も映画を平気で撮っちゃうゴ―ランに、資金集めの天才グローバスがプロデューサーと裏方担当と役割分担がきっちりしていますが、どちらも根っからの映画バカだというのは共通点。キャノンが編み出した画期的な資金調達法は、キャスト・スタッフはおろか脚本すら存在しないただの企画を華々しいポスターに何十本も仕立て、それをカンヌなどの映画祭で大量に売り捌くという詐欺スレスレの際どいもの。とうぜん少なからぬトラブルも発生しますがイケイケの80年代でしたから面白いように儲かって、最盛期はハリウッドの映画興収の20%はキャノンが稼ぎ出し、インタビューでも語っているように本気でハリウッド六番目のメジャーになるつもりだったみたいです。ヴァン・ダムやチャック・ノリスのB級アクションのイメージが強いキャノンですが、意外なことに『ゴダールのリア王』やジョン・カサヴェテスの『ラブ・ストリームス』などの文芸作にも出資しています。もっともゴダールは「ゴ―ランは映画を撮っていなければただのマフィアの親分だ」なんて、出資してもらったのに罰当たりなこと言っていますけどね(笑)。 知っての通りキャノンは二人の野望にもかかわらず消滅してしまったのですが、EMI買収の頓挫とやはり『スーパーマン4/最強の敵』の大失敗がきっかけだったとこの映画では分析しています。どんなにカネがかかろうともただ映画が撮りたいだけのゴ―ランとさすがに資金繰りがもう限界だと悟ったグローバスはついに喧嘩別れ、ゴ―ランはまた映画製作会社を立ち上げ、グローバスはパテ社にキャノンを買収してもらいそのパテがMGMを買収したので彼がMGMの社長に就任という巡りあわせに。この買収は後に大金融スキャンダルになってMGM社長は短期で降りる羽目になったのですが、これはまた別の話し。 その後はゴ―ランの会社は破綻してこの映画が製作された2014年にはもう映画なんか撮れない状況になっていましたが、グローバスはイスラエルで撮影スタジオを運営したりしてそれなりに活躍しているみたいです。しょうじきキャノンに関しては悪い話しとイメージしかなかったですが、こうやって丹念に二人の足跡を見せられると、映画製作に人生のすべてを注ぎ込んだ愛すべき映画バカに共感してしまうほどです。ラスト、20年間絶交状態だった二人が本作をきっかけに和解し、仲良くポップコーンを食べながらスクリーンに流れるイスラエル時代の作品を嬉々として観ている光景は、もう泣いてしまいます。ゴ―ランは本作製作と同年に亡くなったそうです、合掌。 S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-09-18 21:35:46)

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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 6.50点
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