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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
1.《ネタバレ》 桜の儚さと早老症を発症した女性という、ちょっとあからさまかなという構図で描かれていました。しかし調べてみると決して突拍子もない病気というわけではなく、実際にある病気でしかも世界での発症例報告の6割近くが日本人という、日本人に多い病気ということがわかりました。製作Netflixだからというわけでもないんですが、もう少し軽い造りかと思ったら、けっこうきちんとしたヒューマンドラマでした。
結局晴人は美咲の病気について、彼女が亡くなるまでそれが早老症とは知らなかったんですね。なんとなく病気ということは知らされていただけで、だから最後の瞬間、雪の中で会った彼女が美咲とは気づかなかった。そんなことになってるなんて知らなければ、無理からぬことだろう。死後そのことに気付かされた晴人は自らの愚かさを悔いて慟哭を上げますが、最後の瞬間に気づいてもらえなかったのは晴人だけのせいでもなく、そこまで全てを隠し通してきてしまった美咲のせいでもあるだろう。どこかで早老症と打ち明けていれば、と言うのもしかし美談めいたものを求めるいかにも第三者の言いそうなことというのもわかっています。自分ならどうしたかな…。境遇も性別も異なる自分には想像しかできませんが。でもやはり早老症の美咲に晴人がどう向き合うか知りたかった気もします。
美咲は桜に例えられていましたが、身振り手振りを交えてクルクルクルクル表情を変えながら楽しそうにはしゃぐ様子は、さながら様々な色で人を楽しませるチューリップのよう。それでいて演技っぽくなく自然で、松本穂香さんの人柄なのかなと思います。その兄役の永山絢斗さんも良かった。今どき珍しいガンコ兄!という感じででも人情に厚い見応えのある役柄でした。
早老症だけでなく、もし好きな人が、心から愛する人が、何かの病に侵されそれがどうしようもないと分かった時に自分が恋人なら、家族なら、友人なら、何が出来るだろう。大事な人達が早老症に罹ったらということをとりあえず想像してみた。そんな機会、この映画を観ないとおそらくないだろう。大事にして考えようと思う。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-09-19 22:47:51)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
1人 |
平均点数 |
7.00点 |
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7 | 1 | 100.00% |
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