みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.「せかい」という言葉を知ってるか?「あっちの方に向かってゆけば必ず、こっちの方から戻って来る。そうゆうものです。」真木蔵人が演じる和尚はこう説明する。「世」は現在過去未来、時間を表し、「界」は東西南北上下、空間を表す言葉なんだそう。うん、和尚の言葉も何となく分かるような気がする。でっかいどんぶりの中に微生物のように生息する生物(人間)は、今も昔も生きるために活きている。物騒なことがあったり、小さい怒りや些細な悩みは毎日際限なく生まれ、人を好きになり、仲間とくだらない話をして、飯を喰うため仕事をする。何でもない毎日を送る主人公は「青春だなあ」と嬉しそうに繰り返し言う。他人の糞尿を運ぶ彼らの世界をモノクロで表した青春映画は、色と引き換えに、見えない「臭い」を画面から終始匂わせ、同じく見えない「青春=未来への希望」をふんだんに表現しようとしている。なかなか攻めた作品だったように思う。 【ちゃか】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-09-03 10:44:27) 2.《ネタバレ》 どんな職業にも、それを見ている女性がいる。 そんな阪本監督の祈りが感じられた。 江戸は上下水道の整備された街だった。 これは欧米と違うとこだったようだ。 上水は、川から水を引いて、井戸を作る。 下水は、糞尿を集めて、田畑の肥料にする人たちがいた。 そんな糞尿を集める人たちの物語だ。 もともと阪本監督は地味な素材を傑作にする名手である。 このような素材も、一本の映画に仕立ててる。 安政の大獄で弾圧を受けた父と、その娘。 そんな、世界に日本が拓かれようとしている時代の女性を黒木華が好演している。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2024-04-28 22:35:52) 1.《ネタバレ》 時代劇、というか、ネオ時代劇? セリフがところどころ現代的で、それ以外の部分との落差が大きすぎてどういう気持ちで観たらいいのかわからないままだったのは残念。 汚穢屋って絶対必要な仕事なのに、儲けも少なくてその上人から蔑まれる。 現代もその構図は変わってないんだよなあと考えさせられる場面が多かったかな。 でもそんな彼らにもちゃんと日々の楽しみは有るし、つましいながら長屋の人たちは義理人情に篤い。 ラストシーンで、おきくはあの二人をどこに連れて行ったんだろう。いや、目的地なんて決まってなかったのかな。 最後にひとつだけ。 章立てはない方が好きかな。 ちょっと煩わしい。 相変わらず佐藤浩一は素晴らしい。なんだよあの一人だけ別世界の凄みというか、緊張感というか。 そして石橋蓮司もさすが。肩の力を抜いた感じが良かったなあ。 黒木華も、武家の娘としての凛とした振る舞いと、好きな男の名前を書いて恥ずかしがる落差が可愛らしかった。少々やり過ぎだけど。 【roadster316】さん [映画館(邦画)] 5点(2024-03-02 22:21:02)
【点数情報】
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