みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
3.《ネタバレ》 まずタイトルが素晴らしい。 「デメテル号最期の航海」なんて、ゴシックホラー感満載で、観たくなること請け合い。 しかも謎の積荷である木箱の存在と、そこに刻まれた紋章…とくれば、ワクワクがとまらないはずなんだけど。 まあそもそも観ている側に「ドラキュラ」とは何ぞやという予備知識があり過ぎるために、ドラキュラを未知の存在として楽しむことができない、というジレンマがあるんだわな。ただ今回の「ドラキュラ」は、吸血鬼というよりもコウモリのお化けという感じで、その点には新鮮味が感じられたのだが、やはり登場人物と同じようには「ドラキュラ」という存在に恐怖を覚えることができなかったのは残念。 トランシルヴァニアの村の住民を食い尽くし、新たな血を求めてロンドンに渡る、そのための犠牲者を積んでる、ということが徐々にわかっていく展開は、「ジェーン・ドウの解剖」と同じように恐怖が増幅していく感じがしてゾッとして良かった。 この時代にドラキュラ映画を撮る難しさを考えさせられる映画。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-10-12 15:26:05) 2.《ネタバレ》 1897年、とある帆船が50個の謎の木箱を積んで、ルーマニアから英国へと出発する。だが一か月後、英国の海岸で座礁したその船には誰も乗っていなかった。船の名は、デメテル号。残されていたものは、船長が記した数週間にも及ぶ航海日誌。これはその日誌を基に描かれた物語である――。これまで映画や小説、漫画やアニメ、果てはゲームにまで様々な影響を与えてきた怪奇ホラー小説の古典、ブラム・ストーカーの『吸血鬼ドラキュラ』。もはや説明の必要のない超有名なこの小説の第7章「デメテル号船長の航海日誌」にのみ焦点を絞って映画化したのが本作。監督は、『スケアリーストーリーズ/怖い本』や『ジェーン・ドウの解剖』などでスマッシュヒットを飛ばしてきた新進気鋭のホラー監督アンドレ・ウーヴレダル。題材からも分かる通り、もう超が何個もつきそうなくらい超超超オーソドックスなホラー映画なので、もちろん新しい部分は一切ありません。が、そこはセンスでならしてきたエンタメ映画界の俊英、ツボを押さえた演出がバッチリ決まっているなかなかの佳品でございました。一から丸ごと一隻造ったという木造の小さな帆船の中で繰り広げられる、おどろおどろしいストーリーはやはり楽しい。まぁベタっちゃベタですけど、ここまでベタを貫き通してくれたらもはや清々しいですわ(笑)。コンプラやポリコレなんてゆう窮屈で退屈な代物なんて存在しなかった時代の古典だけあって、その容赦のない展開はさすがですね。今の時代、9歳の子供が全身火だるまになって焼死するシーンなんて誰もやりたがらないだろうけど、それを敢えて逃げず、ここまでちゃんと映像化してくれたウーヴレダル監督に素直に拍手!黒焦げになった子供の遺体が海に沈んでいくシーンは最近じゃ観られない暗鬱な美しさに満ちた名シーンでした。途中で意識を取り戻すドラキュラの食料用に詰まれていた女性もミステリアスな魅力に満ちていて大変グッド。徐々に狂ってゆく船長の不気味さも印象的。ただ、それ以外のキャラ(主人公含む)がいまいち魅力的でなかったのが残念だったかな。あと、後半に姿を現したドラキュラがいかにもなコウモリ怪人だったのも評価が分かれるところ。自分はもう少し見せない恐怖を貫いてほしかったような気がしなくもない。とは言え、ほとんどCGで描かれたうねるような海面描写もキレイだったし、いかにも年季の入った木造船の美術もリアルだったし、なかなか面白かった!6点! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2024-08-08 10:43:56) 1.《ネタバレ》 かなりの長期間に渡って温められ続けた企画…だってコトらしいのですケド、端的にその理由は、想定される「コスパの悪さ」にあったのではねーかな…と(まずは)思われてしまいますかね。第一に、原作どおりにやったら当然「歴史もの」ホラーみたいなコトに為らざるを得ませんし、何よりほぼ全編で「船の上」を舞台にするしか選択肢も無いのですし。モチロン、その上でも、そーいった費用高を補って余りある抜群に面白い脚本が目の前に仕上がっている…とゆーなら話は別なのでしょーケドも、観終わっての結論を先にバラしてしまうのならば、多分そーではなかった…としか言えないって始末なのでございまして…… とは言え、私も(何とか最後まで観切るってーと)マ~~ソコっまでメッチャクチャにポンコツってワケでも(ギリ)ねーかな~~~位には思える程度の重厚な(方の)ホラーだったかな、とも思われますし(⇒前述どおり結局そこそこカネは使ってそーな質感だしで)、そもそもが超の付く名作怪奇小説の映画化で⇒だから根本的にはフツーに相っ当に「恐ろしい話」だとは思われるのですね。ただね~~特に前の半分は如何せん余りにも「状況がガッチガチに固定的=自由度が皆無」みたいな感じでもあって、とにかく「想定外」が一つも起こらない…てのが実に超・退屈な空気感を醸してしまってましたよね。それでも、半分過ぎ位からは映像的にもかなりショッキングな描写が無くもなかったですし、クライマックスは(少しダケ)想定外な展開にも為っていったりもして、だから後半は前半よりは多少好かったかな、とは思うのですケドね。 ただし、もう一点どーにも解せないとゆーか意味不明なのが、例のドラキュラ伯爵のビジュアルなのですよ。別に、怖さが全然無いってワケじゃあない…のですケドも、なんちゅーか『魔界村』のレッドアーリマーみたいな系統のバケモンとゆーか、とりあえず「高貴さ」みたいなモノが全く感じられない(雑魚めの)モンスターにしか見えんのですよね。私なんかそーすると「コレ吸血鬼映画なん?」とどーしたって思ってしまうのは否めませんし、その感覚って結構(逆に残念ながら)共有可能なモノだとも信じて已まれませんですね(彼の伝説の名作『吸血鬼ノスフェラトゥ』を何故にココまで無視出来んのかェ?と)。まあ、オーラスの描写の為にも、ドラキュラをごく自然に「飛び回らせ」たかったのかな…てなコト(なダケ)にも思えちゃったりはするのですケドね。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-07-30 20:02:29)
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