みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.馬琴と北斎のやり取りは、それなりに見ごたえがあった。 只、物語の再現は、戦闘シーンのみフィーチャーされて、本来の「八犬伝」の面白さが伝わらない。 まあ2時間40分の尺で、物語パートはその半分だから無理なのはわかるが。 全体的に画面が暗いのも気になる。役者の表情が良くわからない。 原作は未読だが、面白そうな題材だと思って期待した割には今一つの出来で残念だった。 【とれびやん】さん [映画館(邦画)] 6点(2024-11-11 23:14:41) 4.《ネタバレ》 中学の頃に南総里見八犬伝の原文を読もうと試みた(当然挫折した)程度には八犬伝好きな人間です。本作がいわゆる「正典」ではなく山田風太郎の小説がベースだとは知らずに鑑賞しました。 なので「あれ?いくら端折ってるとはいえこんな展開だったっけ?馬琴本人が出てるのに原作捻じ曲げてない??」となることが何度かありました。 八犬士達は美形揃いで並べば華やかではあったけど、似たようなビジュアルであまり特徴が感じられず、これなら昔の八犬伝の方が個性豊かで楽しかったなあ。最低でも犬江親兵衛は子どもにしてくれればわかりやすかったのに。 犬士達が持つ珠の字の意味を解説しないのも釈然としなかった。この珠こそが八犬士の個性を表しているのに。 本作においては「実」の部分が重要で「虚」の部分はお飾りにしか過ぎないということか。 一方、「実」のパートはなかなか見応えがありました。 馬琴と北斎の毎度のやり取りは楽しいし、鶴屋南北との問答は現代の創作ものにも通ずる真理を突いていると思いました。 印象的だったのは妻の最期。ずっと夫に悪態をついていたけれど、夫と嫁がつきっきりでいることはやはり許せなかったのかと想像するとゾワッとした。 全体的には、楽しみにしていた八犬伝の物語パートに少なからずがっかりしたので評価は低めです。 「虚」と「実」が連動してうまいこと絡み合っていたらもう少し引き込まれたのでしょうが、そういう感じにも見えずちょっと残念でした。 【denny-jo】さん [映画館(邦画)] 6点(2024-11-07 22:02:54) 3.《ネタバレ》 <原作未読>滝沢馬琴が「南総里見八犬伝」を書き始めたところから完成までの約30年間を<実>、八犬伝のいわばダイジェストを<虚>とし、交互に話を進めていく。<実>だけなら地味だが、<虚>が入ることで映像的に豪華になっていくのが良い。馬琴の創作の励みだった北斎、献身的だが病弱な息子、嫌味な妻、自分にはない発想で劇を作る鶴屋南北、漢字を知らないのに手伝いを申し出たお路…など、いろいろな人が関わってなんとか「南総里見八犬伝」は完成したと知るとありがたみも増すというもの。"地味"と前述してしまったが<実>パートも決して退屈ではなく、心動かされる出来だった。息子の死に「なぜ代わってやれないんだ」と涙を流す馬琴… 役所広司は改めて凄い役者である。内野聖陽ほか減量して撮影に臨んだ磯村勇斗など脇を固める面々も嵌まったなー。悪くない映画だと思う。 【リーム555】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-11-05 00:47:23) 2.馬琴パートの出来が凄く良い 役者の演技や所作、間、など見応え十分。 対して八犬伝パートが総じてポンコツ。 台詞は棒読み、CGも目を覆うレベル 緊張感なく珠は集まり、たいしたドラマも無い 映像はテレビドラマの時代劇レベル 役所馬琴さんもがっかりだろう。 馬琴パートのおかげで、総合して平均点レベル 大好きな「ピンポン」を一度も超えない ピンポンで枯れたとは思いたくないが。 【カーヴ】さん [映画館(邦画)] 6点(2024-11-01 11:04:56) 1.《ネタバレ》 曲亭馬琴が「八犬伝」捜索する<実>の世界と、八犬士の誕生し玉梓の怨霊と戦う<虚>の世界を、実に丁寧に組み合わせた娯楽映画。 長尺ですが飽きることなく楽しめました。 馬琴が芝居小屋の奈落で「四谷怪談」の作者、鶴屋南北と交える、虚実の論争がこの作品のキモだと言えるでしょう。 馬琴の妻・お百を演じた寺島しのぶさんの最後のセリフが最高です! 【こんさん99】さん [映画館(邦画)] 9点(2024-10-27 11:19:46)(良:1票)
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