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マウス・オブ・マッドネス

IN THE MOUTH OF MADNESS
(John Carpenter's In the Mouth of Madness)
1994年【米】 上映時間:96分
ホラーサスペンス
[マウスオブマッドネス]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2013-01-06)【S&S】さん


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監督ジョン・カーペンター
キャストサム・ニール(男優)ジョン・トレント
ユルゲン・プロフノウ(男優)サター・ケイン
ジョン・グローヴァー〔男優〕(男優)
チャールトン・ヘストン(男優)ジャクソン・ハーグロウ
デヴィッド・ワーナー(男優)ウレン博士
バーニー・ケーシー(男優)
ヘイデン・クリステンセン(男優)
安原義人ジョン・トレント(日本語吹き替え版)
高島雅羅リンダ・スタイルズ(日本語吹き替え版)
千田光男サター・ケイン(日本語吹き替え版)
納谷悟朗ジャクソン・ハーグロウ(日本語吹き替え版)
塚田正昭ウレン博士(日本語吹き替え版)
脚本マイケル・デ・ルカ
音楽ジョン・カーペンター
撮影ゲイリー・B・キッブ
製作サンディ・キング
製作総指揮マイケル・デ・ルカ
配給松竹富士
特殊メイクハワード・バーガー
ロバート・カーツマン
グレゴリー・ニコテロ
特撮K.N.B. EFX Group Inc.(特殊効果)
ILM/Industrial Light & Magic(視覚効果)
字幕翻訳菊地浩司
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【クチコミ・感想】

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26.《ネタバレ》 途中でプロットがずれてきて迷走しがちなカーペンター映画の中では、安定している部類に入るんじゃないかな。まあ脚本は彼が書いたわけではないし、お話し自体がラヴクラフト風のグチャグチャでメタフィクショナルな展開なので、カーペンター親父のツボに上手く嵌った感はあります。 私はラヴクラフトを読んだことはないですけど、『マジソン郡の橋』みたいな屋根が付いたトンネルみたいな橋を渡るとそこは異世界だった、といういかにもな雰囲気は大好物です。そこは小説の中の町で主人公も実は小説に描かれた登場キャラ、そしてラストでその小説の映画化作品を観ることになるが、それはこの『マウス・オブ・マッドネス』の冒頭シーンだったというメタなストーリーテリング。主人公を演じるのがサム・ニールだけに、超合理主義者の男が狂ってゆく演技はもう彼の十八番です。登場するクリーチャーもチラ見させるだけで詳しい説明描写もないのが、かえって怖さが増してきますね。正体不明の作家がユルゲン・プロホノフというのも、ツボに嵌ったキャスティングだったと思います。でも正直言ってこの映画でいちばん背筋がゾワッとしたのが、真っ暗闇の中で走っている金髪の老人がこぐ自転車で、これは同感な人もいるんじゃないかな。 この映画で唯一笑わせて頂いたシーン:サム・ニールが精神病院にぶち込まれる冒頭のシークエンス、院内放送で流れる『愛のプレリュード』に合わせて患者たちが合唱し始めてサム・ニールが絶叫「よせよカーペンターズなんて!」、なかなかの楽屋オチでした(笑)。 S&Sさん [ビデオ(字幕)] 7点(2022-04-14 22:08:31)

25.こういう思わせぶりな映画ってのが、好きか嫌いかと言われりゃ、、、ま、嫌いですけれど。この不条理な世界、何じゃこりゃと思ってみてたら、ピックマンホテルとかいうのが出てきたりして、いくらニブい私でも「こりゃラヴクラフトの世界観なんだな」(しかも駄洒落かよ)、と思い至る訳で。でもだからと言って、嫌いなものが急に好きになる訳でも無し。
にも関わらず、この作品、何だかオモシロい。では何がオモシロいのかと言えば多分、その思わせぶりを時々崩してしまう、カーペンター節みたいなもの、だと思う。
思えばカーペンターというヒト、スネーク様のシリーズはあるものの、基本的にはバラバラの作品を作ってて、にも関わらず何となく一連の作品には共通のテイストも感じられたり。
この作品でも、妙なクリーチャーを登場させては「ああ、やっぱりなあ」と思わせ、松明持ったアヤシい連中を登場させては「なんか、カーペンターだなあ」と思わせる。
でもまあ、バラバラなんですけどね。
そんな監督が、こんな妙な幻想譚みたいなのに手を出したら、こんな妙な作品になるんだなあ、と。 鱗歌さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-23 23:32:43)

24.《ネタバレ》 小説内人物が創造主である作者に翻弄されるという基本プロット。推進力に欠けるのはオチに至る設定があるだけで、主要マクガフィンが用意されていない作品だからでしょうか。だらだらと垂れ流されるショックシーンの羅列が眠気を誘います。まあ、狂人の脳内ストーリーだから何をどう表現していても誰も文句はつけられないわけで。しかもその狂人の見る世界も創造主たる小説家の意のままというメタ構造であれば尚更何でもありです。だからといって中盤人称がトレントからリンダに移るのはあってはならないことのように思います。全体の入れ子構造の中であの人称の不徹底をどう解釈すればいいのか理解できません。サスペンスを盛り上げることが主目的になって、世界観の構築がおろそかになってはいないでしょうか。あと細かい点ですが、例によってカーペンターの弱点である空間把握のいいかげんさが目につきます。レストランで斧を振り上げる男を二人の警官が撃ち殺すシーンでは警官と男の位置関係は一体どうなっているのでしょう?ライティングとかラフでいいから二者の距離を示すカットを押さえておけよ!と言いたいところです。独房内の狂人の落書きは何の驚きも無く説得力がありません。あんなテキトーな落書きは一日で画けちゃいそうです。そこらで見かけるグラフィティの方がよほど狂気を感じさせます。効果音の使い方もメリハリがなくこけおどかしの類い。特殊メークもゴムマスクをかぶったような何か安い感じ。等々々カーペンターのツメの甘さが露呈したいまいちな作品と言わざるをえません。 皮マンさん [DVD(字幕)] 3点(2013-03-21 15:49:32)

23.《ネタバレ》 オチもなく救いもない。なぜそうなるのかという説明もない。「こういうものなんだ!」と強引に提示され、そのまま終わっていく。主人公が何も出来なさすぎる。いっさいの抵抗が叶わぬままひたすらダメになっていくだけの映画はツラい。ホラー映画としてはまあまあだったので多少加点。 にしきのさん [DVD(吹替)] 4点(2009-11-21 13:58:00)

22.《ネタバレ》 夢を見ている時、たまに「これは夢だ!」って気付く時があると思います。それが怖い夢だった場合、早く目が覚めるように必死にあたふたします。もし仮に、夢から醒めることが不可能な場合、それを悟ってしまった時を想像すると、ゾっとします。だったらこれが夢だって認識しないほうがマシだろうな~。本作の主人公は、可哀想なことにホラー小説が現実になってしまっていることを認めたくないのに認めざるを得ない状況に追い込まれていきます。逃げることのできない現実をジワジワと知らしめる不気味なストーリー、救いのない幕の閉じ方など、とても上手です。ジョン・カーペンターが好きになりました。ただ、オープニングとエンディングの音楽が非常に残念。中途半端なハードロックはテンションガタ落ちです。ドロドロとした不協和音を低空飛行させるだけでお願いします。 VNTSさん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-25 01:32:11)

21.サム・ニールが主演してるというので観た。こういう映画とは思ってなかったが・・・なんかコアなファンがつきそうな作品ですな。あとから調べるとラヴクラフトの世界のオマージュだそうで。ラヴクラフトとかクトゥルー神話ってよく知らないんだけど、Bなモンスターとドグラ・マグラなサイコホラーの組合せってことでいいのかな?夢、妄想、虚構、現実の錯綜する世界、みたいのは嫌いではないのだけれど、最後はもっと親切な種明かし的なものがないと、個人的にはどうもピンとこない。光る中央線の道を行くとあの街にどうしても戻ってしまうとか、バスで目覚めたら周りが青いとか、1人分の閉塞した狭い部屋とか、結構引き込まれる世界観だが、結局オチ(どこからどこまでが現実か)がよく解んなくって消化不良。私の頭が悪いんだろうか?まあ、お目当てのサムがよかったので点はこの位。 あっかっかさん [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2009-04-02 13:07:29)

20.前半、街に向かいそしてそこで謎をとくゆう展開はかなりのめりこみましたが、後半色々世界が崩壊していくところから、ちょっとしんどくなりました。夢か現実かって展開があんまり好きではないんでしょーがないですね。個々の場面はそれなりにキモさがでてるんで逆にゆーと夢か現実かって展開が好きな人にはオススメやと思います。 なにわ君さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-16 23:55:54)

19.《ネタバレ》 こういう話の設定って世にも奇妙な物語とかに出できそうー。というのはさておき、とても楽しめました。うーん、あの男が主人公を殺しに来た時から、既に本の世界は始まってたんだ。これは何だろう。本を読むことで本の世界に入ってしまったのか?本を読むことも既に作者のシナリオに書かれていたものなのか?本の世界は、それを読んでしまった者だけのものなの?考えてみると、なんかキリがない様な感じがするけどそれがまた怖い・・・。まだ内容を100%理解したわけじゃないんだけど、その何%か理解しきれないとこに更なる旨味が隠されてるような気がして、もう一度みてみたいです。描写だけジーっと観てると、たまに何のこっちゃか分かんなくなるので、もっと集中して観るんだった(^^;  主人公が全てを悟り、諦めとそれに対しての狂気が入り混じった残酷なまでのラストシーン。自分が自分の意思で何をどーしてこようと、そしてこれから何をしようと結局それは全て本に書かれた出来事。もう、笑うしかない ホーラン℃さん 9点(2004-09-23 02:13:50)(良:1票)

18.《ネタバレ》 80年代の匂いがするんだけど、意外に新しい作品(笑)。

それはともかく、内容としては「中途半端」という感じ。作品内作品が現実化したり、作品内人物が、その世界の虚構性に気付く、と言った自己言及的な入れ子構造は魅力的ではあるものの、イマイチまとめ切れていない。

小説「マウス・オブ・マッドネス」が現実世界に影響を及ぼすという設定とは別に、作品内における「現実世界」「作品世界」「精神世界」「境界世界」「幻覚」などの定義や表現の仕方が曖昧で、その場の感覚だけで適当に使い分けているように思われる。この辺はきちんと分けて表現しておかないと、そもそも一番見せるべき「境界(認知)の揺らぎ」を感じられなくなってしまう。

また、モンスターの存在が露骨過ぎて、現実と虚構の入れ替わりによる恐怖感より、怪物に襲われる恐怖感の方に意識が行ってしまうのも問題。 FSSさん [映画館(字幕)] 4点(2004-08-15 23:07:35)

17.私の中では、カーペンター節爆発って感じの良い雰囲気の映画です。ストーリー的にはちょっとまとめきれなかった感じが残りますが。でもクリーチャーを含め、演出はピカイチ。なかなか楽しめました。 tantanさん 7点(2004-06-07 00:17:54)

16.画面から漂ってくる不気味さが素晴らしい。ジョン・カーペンターの本髄はこういう映画に現れているのだと思う。 クラウンさん 7点(2004-02-15 19:36:34)

15.カーペンター監督の作品の中ではかなり上質な作品。他の作品に比べて滅茶苦茶ぶり破綻ぶりがやけに控えめ(笑)。世界が狂い変容していく様をB級風味たっぷりに、でも結構真面目に描いていて、ちゃんと観れます(笑)。特にあの町の造形は素晴らしかった。明るく整然としたクリーンな町。でもそこに感じるあの不気味さと異質さ。いいですねえ。好きよ。 ひのとさん 6点(2004-01-17 12:27:49)

14.狂気を描こうとしたんだけど、いまいちすべってるかな。そこそこには楽しめます。 エンボさん 6点(2004-01-17 01:30:53)

13.最初劇場で見たときは「なんだかなあ」だったのですが、何度かビデオで見て、その都度「そうだったのか!」と新しい発見があり、好きになりました。「遊星~」には負けますがカーペンターの中ではかなり上位に入る作品です。 あおみじゅんさん 8点(2003-10-19 18:53:53)

12.「覗くな、狂うぞ」の宣伝文句も的を得てますね。グイグイ引きこまれるストーリー、チラッと垣間見る魔物とカーペンターらしく久々の快作でした。 ロカホリさん 9点(2003-09-12 22:43:47)

11.ちょっと理に溺れ過ぎかな…と思わせなくもないけど、実にスリリング! スティーブン・キングというより、まさにラブクラフト風な邪悪さが気色いいです。カーペンター作品としては、『エスケープ・フロム・LA』みたいな一見ノーテンキな作品の方が好みなんだけど、これは彼の「実は俺ってばインテリなのよ」という一面が最も良く出たものとして、評価したい。まさにメタ・ホラー・フィルムですな。 やましんの巻さん 8点(2003-06-05 18:23:36)

10.日常だと思っていたのにいつの間にか非日常の世界に入り込んでいる、という何ともいえないホラーのテイストが盛り込まれている。やっぱりホラーって言うのはこうでなきゃ。結末も後味悪いしGOOD。 クリムゾン・キングさん 7点(2003-05-25 03:26:39)

9.化け物のデザインが良かったですう~悪夢っぽさが良くでていたと思う、カーペンターな音楽も良かった。 どすこいホイホイさん 8点(2003-04-21 19:34:23)

8.上映当時の謳い文句に「この映画はある程度の精神の平衡を保たれている方のみご覧下さい」とあったが・・・平衡状態を保つと言うか、見ながら時間軸を自分で組み立てていかないと本当に訳が分からなくなる映画(話が頻繁にあっち行ったりこっち行ったりにするから。特に後半部分はもうグチャグチャ)。試みとしては面白かったかもしれないが内容がそれに伴っておらず、正直「企画倒れ」の感が強い、と言うのが正直な感想。娯楽としての映画の要素は非常に少ないので「眉間に皺を寄せて映画批評をする方」向き。 グリフィスさん 3点(2003-04-09 09:54:27)

7.5年ぐらい前に深夜放送で見て、妙に強い印象が残ったこの映画のタイトルを探そうとネットで調べていて、ようやくここにたどりつきました。ばあさんが、じいさんを食べようとしていたところや、斧か何かもって走ってきた人の顔など印象的なカットがいくつかあった作品。サム・ニールでないと、この映画はまとまらなかったと思う。もう一度見ようと思う。 ももんがさん 8点(2003-02-23 17:45:07)

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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 6.31点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
3311.54% line
4311.54% line
513.85% line
6415.38% line
7830.77% line
8519.23% line
927.69% line
1000.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review1人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人

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