みんなのシネマレビュー

ぼくの伯父さん

Mon Oncle
1958年【仏・伊】 上映時間:120分
コメディシリーズもの
[ボクノオジサン]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2015-01-16)【ESPERANZA】さん


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監督ジャック・タチ
キャストジャック・タチ(男優)ユロ氏
嶋俊介(日本語吹き替え版)
石田太郎(日本語吹き替え版)
翠準子(日本語吹き替え版)
峰恵研(日本語吹き替え版)
小宮和枝(日本語吹き替え版)
脚本ジャック・タチ
音楽アラン・ロマン
撮影ジャン・ブールゴワン
製作ジャック・タチ
配給新外映配給
編集シュザンヌ・バロン
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【クチコミ・感想】

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28.《ネタバレ》 苦手な『地下鉄のザジ』に似た雰囲気。
隣りに住んでるご婦人はスタイル抜群だ。 にじばぶさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2021-01-09 23:12:31)

27.洒脱で軽快さがいかにもフランスぽいコメディ。チャップリンとの大きな違いは、全編に彩られたオシャレな空気。パリの下町の建物の美しさ、色彩の綺麗なこと。目を楽しませてくれることにかけては、世界一の喜劇王の一連の作品よりも上手です。ヘンテコなモダニズムの極みみたいな社長の家すらアート感炸裂。笑わそうという目的が美術と一致するとは凄い。
ふわふわと他愛のない、いわば新聞の4コマ漫画が次々と展開されている感覚です。”超短編”の連続なので、3割ほど内容カットしても良かったかも。飽きなくて。
親子一緒にイタズラをしかけた体になるラスト、あそこは本当に良かった。伯父さんの置き土産ですね。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-05-28 17:02:30)

26.《ネタバレ》 もう前のレビュワーの方もおっしゃってますけど、ほんとチャップリンです(笑)
デザイン重視のモダンな生活にふりまわされる人間たち。
デザインに合わせて、生活をする金持ちたちと、マイペースでのほほんと生きてる伯父さんの対比が絶妙です。
デザインとは何のためのものか?と見直される前の感覚のデザインが笑いを誘います。
犬がまた元気でね。犬と子どもたちが活き活きしてます。
終始、のんびりしたBGMがリラックスした気分にさせてくれます。
こんな牧歌的な人たちももういなくなりました。
観終わって、少し寂しい気持ちになりましたね。 トントさん [DVD(字幕)] 7点(2018-02-18 15:41:50)

25.お父さんとおじさんの違いったら、その子どもに対する責任感の軽さ、なんです。会いたいときだけ会って、おもちゃ買ってあげて、いつもニコニコしていればいい、この軽さ加減は素晴らしい。まるで擬似の子育て体験、それはおじさんだけに許された、世にも楽しい"特権"なのである。ついでに仕事も人生も、こんな感じで肩の力を抜いて楽しくいきたいものだ。さぼりすぎはいけませんが、文明の進化もこのへんでもう十分でしょ?(これ60年前ですが笑) 軽妙で洒脱、とてもフランスらしさに溢れた、ジャック・タチの愛すべき一品でした。 タケノコさん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-24 21:19:11)

24.《ネタバレ》 フランスらしいエスプリの効いた上質なコメディ映画で、文明批判的色彩が色濃いのが特徴だ。チャップリンの「モダン・タイムズ」のフランス版といったところ。
近代合理主義に基く非人間的な工場労働と、虚飾と見栄にこだわり、皮相的な人間関係しか築けないブルジョアジーを徹底的に笑い飛ばそうという映画だ。
定職につかずぶらぶらしている「伯父さん」が主人公で、何事ものんびりしていた古き良き時代を象徴する。
何事も「伯父さん的なもの」と「非伯父さん的なもの」に分かれて描かれ、両者が出会うとき、衝突が起き、笑いが生じる。
「伯父さん的なもの」は、込み入ってごたごたしている下町の風景、奇妙に内部が入り組んだアパート、ジョークで挨拶を交すような人情味あふれる庶民、いたずら好きの子供達、商売気はなく、どこなマヌケにみえる商人達だ。
「非伯父さん的なもの」は、虚栄に満ちたブルジョアジー、見栄にこだわった超モダンな家、プラスティック工場、近代建築の学校、都会的デザインの車など。両者の境界に崩壊した煉瓦塀がある。
犬が度々登場するが、犬は「伯父さん的なもの」と「非伯父さん的なもの」をひっかきまわすトリックスターの役割を果たす。自由の象徴であり、「伯父さん的もの」の理想の姿でもある。
魚のオブジェの噴水のすっとぼけたデザインは出色で、強く印象が残る。「非伯父さん的なもの」を笑いの対象とすることの象徴だろう。
興味深いのは、ブルジョアジーの追及する近代合理主義と見栄とが両立しないこと。
モダンな敷石は歩きづらいし、噴水は電気代がかかるし、オートマティックなキッチンシステムは便利だが騒音のため会話が聞こえない。
「伯父さん」は、あちこちでさんざん騒動を巻き起こしたあげく、町を追われて去ってゆく。異質なものははじかれてしまうのが現実だ。だが救いはある。最後の場面での親子の和解だ。偶然の賜物だが、父のいたずらによって、息子が心を開いたのだ。「伯父さん的なもの」が親子の結びつきに一役買ったわかで、これからは父親も「伯父さん的なもの」に理解を示すようになるだろう。
珍重すべき映画だが、残念な点もある。
役者の演技に難があるのだ。チャップリン映画のような”絶妙なタイミングによる笑い”が見られず、どこか演技じみていて、笑えないきらいがある。こなれてないのだ。子供達と「キッド」の演技を比較すれば瞭然だろう。
よしのぶさん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-28 12:41:53)

23.何もトーキー映画だからって、サイレントのいいところを捨てる必要はないのである。ウディ・アレンは、『スリーパー』で、サイレントのドタバタ喜劇を演じるために、ロボットのふりをしたけれど、ユロ氏みたいな、しゃべらない人を描くだけで、ほら、サイレントへの原点回帰が完成。そうか、だから、Mr.ビーンはしゃべらないのだと、色々納得できることが多い映画だった。 アイランド・ジョーさん [DVD(字幕)] 5点(2011-07-24 09:17:13)

22.《ネタバレ》 台詞が少なく、音楽とユーモアがたっぷりで、ずっと気持ちよく観ていられます。役者の身振りや歩き方を観ているだけで微笑んでしまいます。大きな事件はほとんど何も起こりませんが、見終わったあとほんの少し幸福感が胸に残っている、そんな素敵な作品です。 藤堂直己さん [DVD(字幕)] 10点(2010-08-09 23:27:42)

21.ユロ氏の妹夫婦の誰もが羨む超モダンで全自動化された快適であるはずの住まいや人間の見栄を象徴するかのような、客が来る度に発動される奥様自慢の謎の魚の形をした噴水などを通して見せる、無駄のある快適さを求め続ける人間とその見栄の皮肉り方が面白かったです。シュールでフランス映画らしい笑いと作品の雰囲気も嫌いではないのですが、この淡々と見せる2時間はちょっと長く感じられました。90分程度が丁度いい作品だったかなと思います。 とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-30 16:41:27)

20.《ネタバレ》 デザインばっかりで使いづらかったり、人間性を無視したりして、エスプリを大切にしない文化をシニカルに笑う映画。近代化によってフランスから失われてゆくものに対する愛とそれを惜しむ気持ちが、伯父さんの周囲とお父さんの周囲との対比によって描かれてゆきます。だけどその批判精神は判っちゃいるんですが、どうしたってこの映画を支配してるモダンアートのオシャレさ加減はたまりません。シュミの悪さの象徴として描かれてるハズの、あのグリーンとパープルとピンクのクルマのなんとオシャレなコトか!(笑) 50年という時の経過が、モダンアートにどっぷり漬かった生活をワクワクする世界に見せてしまっているのは、ちょっと皮肉な気もしますね。もちろん、一方で、大人に同調できず子供が大好きな伯父さんの、独自のパルスの中で生きてる状態はとても魅力的で(バリバリな共感もあり・・・)、最後は淋しい気分にさせられますが。フランスの個性が色濃く出た楽しい映画でした。 あにやん‍🌈さん [DVD(字幕)] 7点(2009-04-20 23:43:21)

19.伯父さんの家に住んでみたい! 素敵な鯛の靴さん [DVD(字幕)] 5点(2008-12-10 00:36:01)

18.とてもシュールでいて、フランス人監督らしいお洒落でセンスのあるコメディ作品。思わずサイレント映画と思えてしまうほど会話は少ないです。笑いといってもMrビーンみたいに分っかりやすいコテコテなギャグではなくって、ちょっと唇を曲げる程度のクスっていう笑い。けっこう古い年代に製作された割には、ハイセンスな世界観で、それを見ているだけでも楽しかったりします。作品として、又、コメディ映画として“オチ”を求めない方にお勧めの作品だと思います。 シネマブルクさん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-29 12:44:59)

17.非常に点数の付けづらい作品だと思います。確かに60年前の映画なのにインテリアや洋服を始め、醸し出す全体の雰囲気は非常にセンスがあってオシャレだなと思うのですが、物語自体はあって無いようなものなので、言わばロデオマシンにでも乗りながら、ボーっと場面場面の雰囲気を感じ取って微笑むような作品です。ドタバタコメディでも、特段風刺の利いた社会ドラマでもなく、良くも悪くも薄味の作品。愛すべきユロ伯父さんの行動は楽しめますが、強烈なモノを求めると肩透かしをくうかもしれません。但し「こういう作品なんだ」と理解してから見返すと、初見時より楽しめる事は間違いありません。ただもう20~30分短くても良かったような…。 まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 6点(2007-01-26 14:24:55)

16.《ネタバレ》 作品全体に流れる雰囲気や一つ一つの絵、散りばめられた笑いは好きなんですけれど、割と話が単純なので少々長く感じてしまいました。題名から勝手に期待していた事ですけど、伯父さんと子供のからみが思っていたより少なかったですし。きっとただ目にするだけで十分という事ですね。最後にユロ氏に感化された義弟がイタズラをして息子と手を握るシーンはちょっぴり心が温まります。走り回る犬や、窓に光を反射させ小鳥をさえずらせるシーンが微笑ましく、軽妙な音楽が耳に心地良いです。オール電動の義弟の家も面白いけれど、やっぱりユロ氏の住むアパートに住みたいなぁ。 ミスター・グレイさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-03 17:55:32)

15.一定のテンションで延々と続く物語にはちょっと中弛みしなくもないが、60年も前に撮られた映画なのが信じられない。この監督は観る側を笑わせるつもりでこのユーモラスな映像を撮ったのだろうか、変なわざとらしさや、あざとさが全く感じられない。「いくらキレイな家を立てたって、ハイセンスなデザインに凝ったからって、所詮、お前らの暮らしなんてこんなもんだよ」と言わんばかりに、あらゆるシーンに盛り込まれている文明社会への徹底的な皮肉。生活を忘れオシャレな家を作ることだけに精をだし、掃除と庭見せに明け暮れるお母さん。機能美を目指して人間の作ったものに人間自身が振り回されている現実。昔大学でデザインを学んだ時、ハイセンスな西欧の昔の家具をインテリぶって賞賛したものだが、実際に自分が住むなら、やっぱり土のある庭と、畳敷きの部屋がいい。木造家屋だって、襖と障子と欄間の部屋だって立派なインテリアなのだ。人間が安らぎ豊かな生活を送るためにデザインはあるワケで、ユロ監督から本当にデザインに必要なものを諭されているようで恥ずかしかった。‥‥‥エンディング、おじさんが旅立った後に父親と子どもが交わしたイタズラ。皮肉たっぷりに映画全体を作りながらも、一筋の光明を最後に忘れないこところが心憎い。 six-coinさん [映画館(字幕)] 8点(2005-09-24 12:32:25)(良:1票)

14.オープニングの、看板に書かれたスタッフ紹介・ユロ伯父さんのアパート・魚とにらめっこするワンちゃんで「なんてセンスの良い映画なんだろう。こりゃぁ~期待できるぞ~」とウキウキしながら見ていたのも最初だけ。30分で飽きてきました。
登場人物のセリフを極力減らし、サイレントの映画のようにパントマイムだけでストーリーが展開していくのは好印象なのですが、どうも、ギャグがつまらない。ユロ伯父さんの余りの間抜けぶりに、正直のところ見ていてイライラしてしまいました。
シーン一つ一つのセンスのよさは私も気に入ってしまいましたが、この映画の中の大人達のダメ人間ぶりがとてもじゃないけど見るに耐えないのです。この映画の登場人物を見て、ほんわかとした温かみを感じたりほのぼのとした気分になるなんて絶対無理。
けど、ギャグがチャップリンみたいに面白ければこの映画のハイセンスな映像にマッチしないだろうと思うので、やっぱりこのくらいのレベルの笑いがちょうど合っているような気がしました。 もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 5点(2005-05-21 01:41:19)

13.部分部分でめっちゃツボなシーンとかあるんですよね~wユロ伯父さんがコップ落として割るトコとか、あの噴水のトコとか。でも最後のへん、私も疲れちゃいました…。当時は斬新だったんでしょうね~、あの無機質な感じの家って。チャップリンのモダンタイムスみたく、機械化された現代そしてそれらに依存する人々を風刺しているとかそんな感じなんでしょうが、何より最後疲れちゃったもんで(爆)そんなことよりあのメロディが頭から離れませんよ!どうしたらいいんですか(泣) Ronnyさん 7点(2005-03-12 00:39:44)(笑:1票)

12.す、すみません・・・私も疲れちゃたので・・・。 ジマイマさん 4点(2005-02-19 21:26:03)

11.正直ラスト近くは疲れちゃいました。寅さんみたいな伯父さんは好きなんだけど。 ゆきむらさん 6点(2005-02-18 21:44:58)

10.間の取り方が絶妙ですね。どこかすっとぼけたような、妙なおかしさを巧く演出しています。でも見終わってみると、それぐらいしか印象に残らないのもまた事実で……。 Kさん 6点(2004-06-29 18:04:48)

9.絶妙な映画ですな。ユロ氏の演技、監督の細かい演出、セットとほんとに絶妙なんですよ。現代文明に対する風刺ですが、表現方法が媚もなければ、いやらしさもない。のほほんとした笑いに終始している点が社会風刺を逆に際立たせている。魚の噴水、ユロ氏のアパート、こどものいたずらなどが、なんともいえない笑いを作り出す。ほんとに素晴らしい映画であると思います。 たましろさん 10点(2004-01-21 21:23:58)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 7.00点
000.00% line
100.00% line
213.57% line
300.00% line
413.57% line
5310.71% line
6725.00% line
7621.43% line
8310.71% line
9310.71% line
10414.29% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review3人
2 ストーリー評価 6.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review3人
4 音楽評価 7.00点 Review4人
5 感泣評価 3.33点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

1958年 31回
外国語映画賞 受賞 

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