みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
17.《ネタバレ》 血液検査で血をすり替えられ、余命二週間と診断されてしまった定年を間近に控えた刑事バートが家族に対し金を残すために自ら殉職を試みるコメディ。だからと言っておちゃらけた雰囲気ではなく、ドラマとしてしっかり真面目に作られている感じで、余命を宣告された主人公が自らの人生を見つめなおす物語として普通に見ごたえのある映画になっていて、ほろっとくるシーンも多く、とても面白い映画だった。時限爆弾を手に立てこもった男を説得するシーンでの「子供の成長した姿を見たいだろう」というバートの言葉が思わず胸に沁みるし、相棒・アーニーに食事を奢るシーンでのバートのセリフも人生を見つめなおしたからこそ説得力のある言葉になっていて味わい深く、見ていてなにか勇気をもらえたような気がした。アクション映画としての面白さももちろんあり、既にみなさん書かれているが、殉職を試みるバートがそのあまり管轄外の区域にまで手を広げ、逃走する犯人の車とカーチェイスを繰り広げるシーンはその味付け程度とは到底言えない本格的で壮絶なカーアクションが凄すぎて、思わず目を見張るほどの迫力で手に汗握る。アクション映画の主人公というのはどんな危険な目にあっても死なないのがお約束のようになっているが、このシーンのバートもそういうふうに描かれているのが見ていてつい笑ってしまう。でも、やっぱり本作の本質は最初にも書いたようなバートが自分自身を見つめなおしていくドラマ部分にあり、今回初めて見た映画だったが、今見るからこそバートに感情移入できる部分もあり、それはたぶん中年になった今だからこそ分かることだと思うし、紛れもない名作だと感じることができるのだろう。もし、10代くらいの頃に見ていたらコメディとしては単純に楽しめてもそこまでよく理解できなかったかもしれないし、気づかなかったかもしれない。やはり映画とは見た年齢やタイミングも重要なのだということをあらためて感じられた。 【イニシャルK】さん [DVD(字幕)] 8点(2022-09-04 00:53:33)(良:1票) 16.《ネタバレ》 私が当作品を知ったのは、まだ社会人になりたての頃、一人暮らし先にあったビデオレンタル店にて。パッケージの説明を読んで興味をそそられたものの、他にお目当ての作品があったのでレンタルを後回しにしていたら、店頭から姿が消えてそれっきりになっていました。 あれから約20余年。↓の【なたねさん】の投稿を機に「ああ!そういえば、そういう作品ってあった!」と思い出しました。「31年前の作品なので、置いていないだろうなぁ」とダメもとでレンタル店に行ったら…なんと!すぐ見つかりました。「自分が知らなかっただけで、実はコメディ作品としては不朽の名作なのかも」と感激し、早速、レンタルして鑑賞しました。 さて、結果は…良い意味で予想と異なる作風であり、これは名作だ!と感動しました。 まず、オープニングは、コミカルな音楽と共に幕を開けるのかと思ったら、「Short Time」という題名と共に、残り僅かな命を示唆するかのように、カチッ・カチッ…と時を刻む時計と、重々しい音楽が奏でられ…本編が始まると、残虐性は控えているものの極めて正攻法のポリスアクションが展開。悪党集団スターク一味を追跡した警官二人は爆死してしまって…ちょっとショックでしたが「真面目にしっかりと作っているんだな」と好印象。 バートを演じるダブニー・コールマンさんも、少なくとも私から観て、ズッコケるようなコミカルな演技はしておらず、【自分が亡き後の、幼い息子・ダギー、そして別れた奥さん・キャロラインの身を案じて奮闘する年配の男性】を、誠実に演じている印象を受けました。 そのため【当人が真面目であればあるほど、それに戸惑う周囲の人々のリアクションに対し、真相を知っている私達・観客の笑いを誘う】という演出なのだろうと、私は理解しました。そうは言っても、相棒のアーニーも、上述のキャロラインも、バートの変わりように戸惑いこそすれ、私から見て、さほどコミカルな演技をしている印象は受けませんでした。明らかにコミカルな演技をしているのは【出世欲の塊で嫌味なダン/TVドラマを見ている警官達】などごく少数。 むしろ「コメディだからって、変に茶化したり、手を抜いたりしないぞ」とでもいうような作り手の皆さんの心意気が伝わってくる思いがしました。 他のレビュアーさん達もおっしゃるように【ラッツ兄弟を追うカーアクション】は「いくらカーチェイスがお家芸のアメリカ映画とはいえ、コメディなんだから、ここまで本格的なアクションにしなくったって、いいんじゃないの?!」というほどの迫力。 次の【時限爆弾と共に人質を取って店に立てこもった男:この俳優さんの演技も、人生に絶望して切羽詰まった表情が、真に迫っていて上手い!】に対しても、当初こそ、バートが下着姿で臨む姿は、笑いを誘うものでしたが…店に入った後は「成長した子供達の姿を見たいだろう?」と説得に入ります。人生を見つめ直した年配者だからこそ語ることのできる、実感のこもった味わい深い言葉に満ちており、感動的な解決に至ります。そのため、その直後の爆発シーンは『感動モードになっちゃいましたね。スイマセン。コメディモードへ、リセットしまーす!』とでもいうような、グレッグ・チャンピオン監督の照れ隠しのように、私は感じました。このあたりは、ジョン・ブルメンタールさん及びマイケル・ベリーさんによる【脚本の妙】ということでもあるかな…と思われます。 その脚本について言えば、今回の騒動の発端になったバスの運転手さんに対しても、最後にけっして貶めることなく、素敵な言葉を添えています。その言葉については、これ以上、ネタバレにするのもどうかと思うので明記しませんが、このあたりにも良心的な配慮がなされていると感じました。 実は、私自身、歳と共に身体にガタが来まして…入院・手術をした経験もあるものですから「もし、自分も病気の発見が遅れて、手遅れだったら…」と思うと他人事ではなく、そのぶん、つい、真面目に観てしまったという面もあります。しかし、社会人になりたての頃でなく、この歳になって観ることが出来て、むしろ良かったかな…と思います。このタイミングで観る機会を与えてくれたシネマレビューよ、ありがとう! さて、採点ですが…上述の通り、変に茶化したりせず、俳優さんと作り手の皆さんが一丸となって真剣に創りあげた作品だと思います。単純に笑って楽しむも良し、私のように自分と主人公を重ねて観るも良し…と観る人によって見方や感じ方が異なりそう、という意味で厚みがあり、“その場限りのお笑いで終始する作品”とは一線を画しているとも思います。コメディの名作として、採点基準の「傑作中の傑作」に則り、10点を献上させていただきます。 【せんべい】さん [DVD(字幕)] 10点(2021-07-24 17:37:30)(良:1票) 15.《ネタバレ》 皆さんおっしゃるとおり、あの足回りの悪そうなクルマで行われるカースタントは、今まで見てきたあまたのそれらと比べて一番怖かったかも。そうなんですよ。スリリングとか言うんじゃなくて、現場を想像して、率直に怖い。ハートウオーミングなコメディなのに。原題「Short Time」が気になって調べてみましたが、「残りの滞在[在任]期間の短い人」とのこと。なるほど、二つの意味がかかっていたのね。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-06-19 09:00:44)(良:2票) 14.《ネタバレ》 俺は死ぬんじゃい死ぬ死ぬ死なせてくれい!という展開になってからのアクション度がコメディ映画を超えてる感じがします。あんなカーチェイスシーンは普通にやって撮れるもんじゃない(笑)アクション俳優が出てなくても面白いもんはできるんです。ブニー・コールマンがコメディエンヌじゃないけども面白おかしく演技してるのはなかなか見ものでした。ド派手なシーンが色々続いても誰も死なず、そこでお前が死ぬんかい!!!という壮大なツッコミは素敵な爽快感かありました。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-09-28 17:17:13) 13.《ネタバレ》 定年間近の安全第一・安定志向のバート・シンプソン刑事が余命2週間の宣告を受けて殉職を目指す。「死にたいのに死ねない」コメディとしての大小取り混ぜた笑いどころ満載の中に、ほっこりさせられる後輩アーニーとの絆や、涙が滲んだ別れた妻子との絆や、目を見張った「ブリット」「フレンチコネクション」を凌ぐ壮絶なカーチェイスが盛り込まれた傑作。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 10点(2017-01-29 15:41:43)(良:1票) 12.いざという時になってみないと大事なことって見えてこないもんですね。 つーかあのカーチェイスで傷ひとつ負わないとかどんだけ強運だよ。 笑えてこころ温まる隠れた名作だと思います。 【srprayer】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2009-11-12 05:02:31) 11.定年間近の刑事が健康診断で死を宣告され、家族のために保険金を残して殉職しようと危険な事件に単身乗り込んでいくコメディ。 なんだけど、家族を思うシーンなんかはちょっぴり泣けてしまいました。 なかなか良い映画だと思います。 【☆きなこ☆】さん [地上波(吹替)] 8点(2008-02-29 21:01:08)(良:1票) 10.年金給付開始を目前に控え、出来るだけ危険を避けていた老刑事が、自分は不治の病だと思い込み、殉職時の保険金目当てに暴走刑事と化すアクション・コメディ。皆さんの評価通り、かなり面白い映画でした。どんなに危ない目にあっても中々死ねない主人公の暴走振りが面白いんですけど、その面白さを支えてるのが本格的なアクション・シークェンス。前半のカー・チェイスは、はっきり言って「フレンチ・コネクション」より上。まさかこんな映画でこれ程のアクションを見せられるとは思ってもみなかったので、そこからすっかりハマってしまいました。これはお薦めです、7点献上。 【sayzin】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-10-18 00:01:31)(良:1票) 9.「トッツィー」「9時から5時まで」等の名脇役が印象深いダブニー・コールマンの唯一のタイトルロール?彼の年令にしては孫みたいな一人息子に注ぐ愛情が微笑ましく、病気で余命なしと思い込み「これで大学に行ってくれ!」と保険金を捻出すべく危険な場に突撃していく姿はおかしくも感動的で、あまり知られてはいないが愛すべき佳作。テリー・ガーの共演もトッツィーファンには嬉しい。(イニシャルK様の「ポセイドン・アドベンチャー」レビューを拝見して☆彼も「タワーリング・インフェルノ」ではマジメな端役でした。年を重ねられてから真価を発揮される方々も素敵です) 【レイン】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-02-03 19:44:17) 8.やけくそっぷりが面白いけど、いかにもアメリカな感傷が邪魔。変にテンションに波のある映画だった。 【ぷりんぐるしゅ】さん [地上波(吹替)] 5点(2005-11-05 05:16:15) 7.パパはえらい。だけど、退屈でした。 【civi】さん [地上波(吹替)] 4点(2005-10-27 20:16:23) 6.勘違い系コメディとして、なかなか楽しめます。さすがに15年経った今ではこのネタもあちこちで散見されるようになり、斬新さは薄れてしまってますが……。 【K】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-15 23:25:09) 5.死ぬ事を恐れない、いや死を望んで犯人達に挑む姿は、今まで観てきた刑事ものとは違い、弾丸を恐れず、爆弾にすら自分から向かおうとする姿は笑いのツボを擽り、楽しさや面白さがあり、そして勇敢に見えてしまった。その結果、途中で彼が病気でないことも忘れてしまっていた程。で、ストーリーも感動的な場面がいくつもあり、泣きそうになる場面がいくつもあった。最後にこの映画を簡単にまとめると、笑いあり、涙あり、アクションありの見所十分のコントでした。 【ボビー】さん 8点(2004-08-02 21:17:39)(良:1票) 4.勘違いギャグの典型とも言えるパターンを踏襲し、うまくまとめた映画です。チグハグな会話の存在も、勘違いから生まれた主人公の大胆な行動も、周りの状況も全てツボにはまった「笑い」になっています。それだけでなく、家族とのやりとりにも暖かいものを感じさせ、ホロリとさせる場面も。有名な俳優やスタッフが関わっているわけでもないのに、しっかり面白い。公開当時あまりヒットしませんでしたが、未見の人は是非ビデオで。いいですよ。コレ。 【映画小僧】さん 7点(2004-03-09 11:58:12)(良:1票) 3.小学生の頃に見ました。当時は母が借りてきたんですが、近くにいたカップルが「おまえ、これ見て朝までずっと笑ってたよな~」と話しているのが聞こえて、その後こっそり借りたそうで(笑 細かい内容は覚えてないんですが、どんなことをしてもなかなか死なない(死ねない?)パパが、とても印象に残っています♪一番最後のシーンは、どう考えてもありえないですよね~笑 でも、そのオチもいいし、とっても楽しめる映画でした。 【akoako】さん 8点(2004-03-03 10:05:39) 2.《ネタバレ》 ダブニー・コールマン演じるパパ・バートが最高です!バートは、どう見ても敏腕タイプのエリート刑事ではありませんが、長年に亘って職務を忠実に遂行して来た、経験と円熟味溢れる実働部隊という感じ。そして、仕事が終われば一人息子の野球の練習場まで迎えに行く、というマイホームパパぶりを遺憾なく発揮。それだけに、余命を宣告されて抜け殻のように駐車場に辿り着き、遠い目をして車のカギを開けようとすると、実はそれはよく似た他人の車で、中にいた犬に激しく吠えられた挙句我に返ったり、ダギーのいつもの練習場に車を横付けして、彼を車の中からこっそり見守る時の表情…!共に台詞がないシーンなのですが、ダブニー・コールマンの泣き笑いの表情には、思わず涙をそそられます。また、彼の相棒役のマット・フルーワーも良い味をだしています。バートの病気のことを知らないため、彼の突飛な行動の数々に戸惑ったり、事ある毎に「食うか?」とスナックやヨーグルトを勧めて来たり、と細かい場面が印象に残っています。 【Harpo=ひろしХироши】さん [地上波(吹替)] 10点(2004-02-27 09:45:36)(良:1票) 1.有名な人は誰も出てないし、ありがちな「勘違いから起きる喜劇」なんですが、これがむちゃくちゃ面白かったです。いかにもさえない初老の刑事が余命いくばくもないという宣告を受け、それなら早いとこ死んで保険金を家族に残してやろう、と思って危険な捜査に乗り出していくんですが、捨て身で立ち向かっていくものだから、なぜかことごとく成功しちゃうんです。成功してるのにトホホ・・という単純なプロットなので、気楽に見ていられます。だいぶ昔に見たので細部は忘れてますが、「今日はコメディを見たいけどなかなかいいのが見つからないなあ」なんてときに、オススメです。 【おばちゃん】さん 8点(2004-01-31 16:12:48)(良:1票)
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