みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
7.《ネタバレ》 「朗かに歩め」に続く小津の暗黒街もの。完成度は「非常線の女」なのかも知れないが、俺はこの作品の方が好きだ。 オスカー・シゴールの「九時から九時まで」が原作と、この頃の小津はアメリカナナイズドされすぎ(良い意味で)。 溝口健二の「瀧の白糸」で岡田時彦のファンになって以来、岡田時彦が主演と聞いてこの作品も見た。 「朗かに歩め」や後の「非常線の女」でもそうだが、小津の同じパターンを繰り返すストーリー展開はこの頃から完成しつつあったようだ。 しかし上記二つの作品とは一味違う。 小津作品してはガンガン印象付けようとするカットが多い。 最初こそ強引に見せつけようという感じがするが、劇中で徐々に自然でさりげないカットになっていく。 洗練されていない荒っぽさが逆に良い。 手袋から別の手袋に繋がるカット、居並ぶ警官隊の雰囲気、伏線だった冒頭の「強盗」・・・銃を何処から入手したのかは解らないが、当時の恐慌で金も無くなり「アレ」を救うため仕方なく強盗に興じる・・・。 自首しようとする夫、夫を逃そうとする女。 後年の「非常線の女」とは逆というのも面白い。 「もう逃げない」と覚悟を決める男、警官とのツーショットが一番印象的かも。 八雲恵美子の着物姿も艶かしい。 地味に常連な斎藤達雄の医者も面白い。 笠智衆もこの頃は端役ながら活躍。 この後小津は「エロ神の怨霊」という言うまでも無く黒歴史を撮った。脚本すら無いのだから相当「やらかした」作品に違いない。この頃の小津はやんちゃすぎる。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-30 19:52:15) 6.ややや、楽しめました。 サイレント作品ということで、サイレントが苦手な私は、あんまり期待して観なかったのですが、これが予想を裏切る面白さ! 奥さん役の八雲恵美子がとても美しかったです。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-10-13 23:51:33) 5.ローマの神殿のような列柱に淡いガス灯、何が始まるかと思いきやギャング映画でビックリ!摺りガラスに影を映したり、手形を残したり(意味がなかったが)手が込んでました。ストーリー自体は罪と罰ででしたが、カウリマスキの罪と罰と比べながら楽しめました。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-15 22:37:46) 4.《ネタバレ》 この刑事さんには、転職をすすめます。 【水の上のハイウェイ】さん 4点(2004-03-06 21:46:40) 3.岡田氏のニヒルな表情が映画自体にシブミを効かしてる。小道具がプレミア級ですね。ラストなんかは今やっても(逆に)おしゃれな感じでした。ただ曲がり角に進むにつれて二人の速度が速まってるように見えなくもないんだけど。こんな男くさい人情劇もいいもんだ。 【スルフィスタ】さん 8点(2004-01-10 01:21:38) 2.ハリウッドに影響を受けて製作された一本、らしい(BS-NHKの小津特集でそう言ってた)。話自体は今観ると至って古典的。でも主人公が逃走する時の光と影の感じとか、登場人物達が並んでいる時の佇まいとか、なんとも言えないかっこ良さ。子供と夫を守る為、拳銃を手にしたヒロイン(八雲恵美子)の健気で凛とした表情が実に美しくて素敵です。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-01-07 20:41:49) 1.刑事が家を出たシーンで「俺はもう逃げるなんて云う馬鹿な考えは捨てちまったよ」って待ってる岡田時彦がやばいかっこいい! 帽子の角度とか。刑事と腕組むシーンではすごい華奢に見えます。あっちがでかいのか・・・? 奥さん役の八雲恵美子はすごいきれい。子供はほんとに病気かというくらい元気に見える。邦画っぽくない雰囲気がいい。 【バカ王子】さん 9点(2004-01-07 01:39:13)
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