みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
8.キャロル・リード、チャールトン・ヘストン、レックス・ハリソンをはじめとする錚々たる顔ぶれながら、「日曜美術館」の再現フィルムのような内容に「ああ、そうですか」以上の思い無く。味気ない上に長尺ときて「まだか、まだか、終らんのか」グッタリとなりました。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 3点(2022-01-23 19:33:42) 7.古くて長い映画というと、たいてい途中で飽きるか、登場人物がいろいろ出てきてわけがわからなくなる場合が多々。しかもこの邦題では、どういう映画なのかさっぱりわかりません。しかし、これは傑作。冒頭の教養ドキュメンタリー番組のようなミケランジェロの紹介からも、意気込みが伝わってきます。 基本的な登場人物は2人しかいません。「いつできる?」「完成したときだ」に象徴されるやりとりが魅力的。お金をめぐる問答や、解雇だの任命だのを繰り返す経緯はほとんどコメディです。それでも「壮大な芸術品を生み出したい」という情熱だけは一致しているわけで、そのあたりの描き方がすばらしい。ラストの教皇の去る姿が、強烈な余韻を残します。 もっとも、大権威であるはずの教皇がやたらとフレンドリーなのは、いかにもアメリカ映画という感じですね。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-08-11 19:29:22)(良:1票) 6.《ネタバレ》 そういえば、こう言った芸術家の生き様を描く映画はあまりなかったなぁと興味深く拝見しまた。 言わずと知れたミケランジェロをチャールトン・ヘストンが完璧に演じきっております。 金と権力の持ち主の僕として仕える当時の芸術家のポジション、芸術と宗教の関係や考え方、 内容的に深く、示唆に富んでおりました。 天井画について今まで何も考えてなかったけど、確かに天井に一から描いていくわけだから、 体勢もきついし体もしんどいし大変だったろうなと。顔も身体も絵の具まみれになってたけど、 ほんとあんな感じだったんだろうなと痛感しました。 そして教皇とミケランジェロのなんともいえない関係。 2度クビにしたけど最後にはわかりあう。壮大な天井画に負けない、大きな絆を感じましたね。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-08-30 00:12:21)(良:1票) 5.システィナ大聖堂を(絵の制作過程も含めて)ここまで再現してみせた執念はさすがですが、やっぱり、「再現」にはなっていてもそれ以上のドラマにはなってないんですね。ほとんどは、教皇の「速く作れ!」とミケランジェロの「まだできん!」のやりとりの構造だけで済まされています。どうも、制作の意図としては、この教皇とミケランジェロの確執だったり共感だったりをテーマにしたかったっぽいのですが、人格的な突っ込みが表層部分にとどまっているので、結果、登場人物が動いていません。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-08-17 01:06:55) 4.《ネタバレ》 教皇ユリウス2世が、彫刻家ミケランジェロにシスティナ礼拝堂の天井画の作成を命じる。ミケランジェロは不得意な絵画の仕事に難色を示し、辞退するが認められない。いがみあう二人。一度は逃げ出したミケランジェロだったが、新たな芸術上の着想を得て復帰し、金銭問題や過労による体調不良等様々な葛藤を抱えながらも執念で困難を克服し、四年の歳月をかけて遂に天井画を完成させた。そのとき、教皇ユリウス2世は戦争による負傷で病床にあったが、二人の間には奇妙な友情が芽生えていた。 絵画を仕上げる話なので、比較的淡々と物語は進む。ミケランジェロの生涯を描くのでもなく、彼の芸術家としての内面に迫るものでもなく、当時のフレスコ絵画の技術を紹介するのでもない。つまり後世に残る偉大な芸術家ミケランジェロに触れた気はしない。絵のの描かれる過程をもっと詳細に見せてくれればと思った。人類史上の傑作が生まれる瞬間を追体験できるようなものであれば感激したと思う。 それでも、教皇をとても人間味ある人物とし、戦争の場面もあり、恋仲であるミディチ家の女も登場し、建築家ブラマンテとの対立、好敵手ラファエロとの交流などを描き、随所に飽きさせない工夫はされている。冒頭10分ほどかけてミケランジェロの作品を紹介している。ミケランジェロ入門には打ってつけの作品である。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-02-06 21:37:31) 3.彫刻家ミケランジェロが教皇ユリウス2世の命を受けて、システィーナ礼拝堂の天井画に挑む。ずいぶん昔に見た映画だったが今回改めてDVDで再鑑賞。最初見たときは、「えっ、チャールトン・ヘストンが芸術家?」と思ったとまどいも、礼拝堂の圧倒されるスケールや天井画を描くという不自由な体勢、教皇との対決などを見ているうち、これがあのミケランジェロかと思うほどになった。対するレックス・ハリソンはシーザーを演じてもヒギンズ教授を演じても、服装が違うだけで皆同じに見える。 この映画はストーリー的には波瀾万丈があるわけではないが、芸術の偉大さをまじまじと見せてくれる。冒頭の数々の彫刻とできあがった天井画を見るだけでも価値が十分にあると思う。美術に疎い私ですら圧倒されたくらいだから・・・。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-02-15 07:48:07)(良:1票) 2.芸術家の仕事に対するプライドは凄いね。私なんて妥協ばっかり。まあ客がいて、納期と品質とコストのバランスだからどこかで妥協するのは仕方ないんだけど。 【東京50km圏道路地図】さん 6点(2004-01-10 18:26:25) 1.私のミケランジェロのイメージに非常に近くて感激した。チャールトン・ヘストンは、怒りっぽく激しく力強くありながら一方でうじうじ悩む男、という現在の映画ではあまり観られない人物造形が上手いが、ミケランジェロってこういう人じゃないかと思わせる。天井画を描くシーンは撮影も大変だったろうと思う。ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画制作の話が主なので、興味がない人にとってはイマイチ起伏の乏しいストーリーで飽きるかもしれないし、ヴァチカンのルネサンス芸術に関して一通りの知識がないとわかりにくいストーリーになっている。気が短く気が変わりやすく我が儘で、自ら鎧甲冑をまとって戦争に出かけていき、戦費が足りなければ売官する法皇ユリウスⅡ世を、レックス・ハリソンがコミカルに演じていて笑える。もうちょっとユリウスⅡ世は剛毅な人物だっただろうと思うが、レックス・ハリソンが演じる愛すべき法皇像も魅力的だ。また、お供をぞろぞろ引き連れた美男子画家ラファエロの「私たちは娼婦です。お金と引き替えに芸術を売り渡す」のセリフは陳腐なんだけども、なかなか良かった。惜しいことに、20世紀終わりに天井画が洗浄された際に、実際にミケランジェロがとった制作方法は、この映画に描写された形ではなかったことが判明してしまった。 【ルクレツィアの娘】さん 6点(2003-11-27 08:05:46)(良:1票)
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