みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
18.《ネタバレ》 前回からの続き、所長の「今は戦時中だ。平時の道理は通用しない」にあらわされている通り、倫理観、人道的行為そのほかすべてが意味をなさない異様な状況、それが戦争。 それを象徴するかのような、残酷な結末。 そして同胞が加担しているとも知らずに一方的に「日本人の鬼め!」と ののしる滑稽さ、一方で加担していることを隠してさも平然としているつらの厚さ。 しかしすべて「そうしなければ生きられない」という本能がさせたもの。非常に考えさせられる作品でした。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(邦画)] 8点(2021-08-23 01:34:51) 17.《ネタバレ》 観てたら、「大脱走」みたいな映画に思えてきた。 でも管理する側を描いてる。 ヒューマニストの仮面をかぶった殺人鬼か、「人間」になるか、どっちかの瀬戸際で 主人公はどういう行動をとるのか? おそらくこのシリーズの肝の部分だろう。 が、果たして、主人公は「人間」にはなったが、戦争に狩り出されることになる。 この映画が、日本軍の中で起こっていることが、怖い。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-12-17 12:14:24) 16.主人公の中国人に対する思いも通じず日本兵の残虐性が随所に描かれています。古今東西戦争とはこのようなものだというもう少し客観性を持った観点が加わるとさらに共感できたように思います。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-08-09 10:07:16) 15.こんなむごい映画を自部屋のホームシアターで観とるなんて・・・、平和の極致や脚 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-01-24 00:12:00) 14.捕虜脱走だけであれだけ話を保たせるというのも、たいしたもの。第一部より面白かった。王享立の存在感、渡合の悪辣ぶりが強烈でした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-09-29 17:21:13) 13.おもしろかった。本当に大変だったんだな。 【ホットチョコレート】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-08-27 20:26:00) 12.《ネタバレ》 この第2部は第1部からそのままつながっているので、分けてコメントを書くのもどうかと思いつつ・・・。 第2部では、第1部よりもさらに内容が深まる。鉄条網、脱走、処刑という厳しい現実と梶夫婦やその周囲の人たちの苦悩が鮮明に映し出される。 人間の心は常に迷い戸惑うもの、どんな過酷な目にあっても貫き通すということは並大抵のことではない。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 9点(2011-04-11 09:44:45) 11.《ネタバレ》 第1部からのつなぎ方が良かっただけに、この第2部はやや不満。 仲代達矢は奮闘するが、組織内で権力が無いがために、不遇な運命をたどる。 それ自体はしっかりと描けていたとは思うが、それを描くためだけに第2部として丸々時間を割く必要があったかどうかは微妙なところ。 第1部では冷徹ながらも、厳しい軍人として一本筋が通っているように見えた安部徹が、この第2部では、ただ残忍なだけの軍人として描かれている辺り、違和感をおぼえた。 ラストで夫婦が砂丘で再会し、抱き合う場面は救われた気持ちにはなるが、召集令状がきていて、将来に暗雲が立ちこめているだけに、どうもスッキリとした気分までにはなれない。 次につながっていく高揚を感じた第1部に比べると、この第2部は全体的に中途半端で、中だるみの感が否めない気がする。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-03-22 01:22:33) 10.《ネタバレ》 シンドラーになりきれない梶さんの葛藤。処刑を前にして、「7人を逃がしてやる」と駆け出す梶。「あなたが殺される」と必死で止める妻の美千子。しかし少し落ち着きを取り戻すとやはりどちらも人間だ、美千子は判断を梶に委ねるし、梶は梶でやっぱり行くことができない。板ばさみになって、憲兵から拷問を受けたかと思えば、今度は中国人からも恨まれる。そんな悲劇の物語。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-04-29 13:08:14) 9.《ネタバレ》 前作に引き続き、2日連続の観賞となった第2部はこれまた見ていて腹が立つ。同じ日本人として、これほど腹の立つことはない。梶(仲代達矢)の言葉に耳も傾けない三島雅夫の黒木署長に中国人捕虜との喧嘩の末に負傷したことは中国人捕虜達が脱走しようとした事を止めたからだと嘘を言う小沢栄太郎に脱走を企てることを吹き込み、陣(石浜朗)を罠に嵌めて殺させた三井弘次にも腹が立ち、出来ることなら奴等三人こそ処刑されるべきだと言いたくなるぐらい許せない思いでいっぱいになる。この三人を更に上回る許せない奴がいる。それは安部徹の渡合である。こいつが自分の名誉のことしか考えず、脱走兵とされた七人を処刑しようとする。ここで2人が先に首を斬られ殺される。そこで処刑の立会人を命じられた梶が命を張ってこれ以上は殺させないとはむかうシーンでのそれを見て他の中国人全員、宮口精二の王亨立の掛け声と共に立ち向かうシーンに感動せずにはいられないと共にもう少し早ければ2人の命も助けることが出来たのにという梶の表情が何とも切なくて、やりきれなくなる。梶と美千子の心の葛藤も1部以上に苦しみを感じさせる仕上がりになっていて、とにかく切なくて悲しくて、高を殺された悲しみ、恨みを梶にぶつける有馬稲子の演技もこの映画の全て、中国人から日本人への強烈なメッセージとして観ることが出来る。全てにおいて、とにかく重くてやれきれない映画であるが、けして、眼を背けてはならない真実、人間としてのあるべき姿を考えさせられる映画として見応え十分!この後の話も絶対に見なくてはという気持ちになってきた。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-01-27 21:06:18) 8.「高い料金を払ったが、ヒューマニストの専用車に乗り込んだよ」。お寿司うまそうだったなあ。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-02-15 18:37:26) 7.第1部では重い内容の中でも梶が妻といるシーンだけは雰囲気が和んでいたが、この第2部ではその二人のシーンすらも重くなり、梶が人間として苦悩する姿など第1部に比べて見ていてかなり辛い。高をはじめとした脱走を企てたとされる捕虜たちが処刑されるシーンは直接的な残酷な描写がないにも関わらずショッキングに感じた。それでもほとんどが重々しいシーンばかりの辛い内容なのについ引き込まれてしまうのは第1部に続いて完成度の高い作品という証拠だろう。この第2部では梶の妻・美千子の悲しみがよく描かれており、また演じる新珠三千代もその悲しみをうまく表現する名演を見せており、素晴らしい。以前、小林正樹監督が男性的な作風の監督であると何かで読んだことがあるが、この作品の美千子を見ていると、やっぱり脚本担当の松山善三共々木下組出身ゆえか女性の描き方もうまいと感じる。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-04 20:34:47) 6.《ネタバレ》 1部に続きこの2部もかなりの完成度である。前作に続き映画として日本の悪態をしっかり映しているのは変わらず評価できる。そして、植民地支配という根本的な矛盾の上に正義を見出さなければならない苦労がひしひしと伝わってくる。1部に比べかなり暗く、理不尽な現実の描写が胸をえぐる。そして難しい役どころもある中、主要キャストは見事な演技をしている。 【TOSHI】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-05-19 00:58:04) 5.梶の苦悩が、ひしひしと伝ってきた。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-20 18:41:56) 4.工人達への非人道的な仕打ちの中、最後まで己の正義を曲げなかった梶、しかし、使われるだけ使われて免除されたはずの兵役へ、、、侵略戦争の中の被害者としての梶がそこにありました。ラストの”鬼”、”鬼”と蔑まれていたシーンはとても悲しかったです。 【maemae】さん [DVD(邦画)] 10点(2006-09-26 03:02:39) 3.6部作のなかでは1部、2部が個人的には面白かった。梶の「このままじゃ俺は人間じゃ無くなってしまうんだ!」というセリフが印象に残った。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 10点(2005-07-17 19:22:09) 2.《ネタバレ》 この映画の世界は、一人梶の腕で支えられているのだろうか?昔原作でこの作品を読んだとき、僕はひたすら梶に熱中して読んでいた。その見方で行けば、美千子は梶の付属でしかなく、梶の心の支えとなり、迷いとなり、原動力となるその存在であった。しかし、ここで美千子を生身の女優が演じていることで、美千子が俄然存在感のある登場人物として輝きだす。美千子にとって梶とは全てであり、その尽くすべき愛すべき相手であるのに対して、梶にとっての美千子は何だったのであろうか?生まれながらの羊飼いの番犬に、その仕事以外は必要ないのであろうか?この作品を通して現れる梶の不器用さ、先に”愚”という文字がくるほどの愚直さ、ある種のペシミストぶり、さらにスーパーマン的な万能な才能は、時間が経つにつれて美千子から梶を引き離してゆく。これこそ美千子を主役とした悲劇である。この映画の中で残念なことは、原作にある王享立の手記がカットされていることである。梶と王享立という「人間の隣りの人間」の関係性がはっきりと描写されず、何故に梶がそれほどまでに王の主張するヒューマニズムに感化されていくのかがわかりにくい。飼い主に歯向かい始めた梶の行動が、正義感という一元的な感情ではなく、自尊心や戦争に対する悲観や、独善的な生への渇望とない交ぜになったところをもう少し見て取れたらなと思う。今回のキーとなる岡崎の心の動きは良かったと思う。彼の平衡感覚と、正直な恐れや嫌悪感、反抗的意志は、これからの梶と比較する上でいいインデックスとなるのではないか? 【fero】さん 8点(2004-01-17 18:00:33)(良:1票) 1.日本人の手により、中国人労働者(彼らは普通の民間人である)への苛烈な仕打ちが強まってゆく。自ら置かれた立場に人間として苦悩、苦闘する梶。あくまでも自分の良心に従う。そんな姿に観客はすっかり感情移入してしまい、彼の一挙手一言に目が離せなくなる。さすが名優仲代達矢だ。そんな中、仲間思いの中国人高と、女性の幸せを求めてやまない娼婦楊春蘭との堅く切ない愛が観る者に涙を誘う。沖島を演じた山村聰も微妙な役どころを好演。宮島義勇の鮮烈なカメラワークも言う事なし。今作の後半には、日本軍憲兵の戦慄の非道さがリアルな描写と共に浮き彫りにされてゆく。そしてこの作品の持つテーマ性が、ますます重みを増しのしかかってきます。 【光りやまねこ】さん 10点(2004-01-17 15:23:58)
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