みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 鑑賞中は面白さをさほど感じなかったのですが、見終わってこの映画の意図を理解し、もう一度見返すと、「イマイチかな・・・」と思ったのは作品のせいではなく、自分の理解力が不足していただけでした(^^; 理想のタイプの女性でもなく、いろんな男とヤリまくるアイデに批判的な態度をとるアドリアンですが、別荘で一緒に過ごしているうちにだんだんとアイデに魅かれていきます。 このオトコも「自分はモテる」と思ってる自惚れ屋。最後、アイデといい感じになり「これから一週間、この女とヤリまくるぞ~!」と思った自分を納得させるために、「これまでの出来事はすべて僕を得るための策略だったのだ」「その策略によって僕自身を守ってきた道徳の砦は崩れた」などと、湧き上がってきたスケベ心をすべてアイデのせいにして、「僕は悪くないのだ」と自分自身に言い聞かせます。 でもアイデにフラレそうな気配濃厚になると、その瞬間を回避するが如く車を走らせ、「やっぱり一人でバカンスをのんびりと過ごすぞ~!」「遂に静寂を手に入れたぞ~!」と、自分のカッコ悪さを認めたくない独白が次々と・・・。 別荘に戻った彼は、自由や静寂を手に入れたのではなく、一人ぼっちになっただけ。木陰で本を読もうとする姿からにじみ出るポツ~ン感といったらもう・・・ それで結局、元カノのいるロンドンへ向かおうとするそのクソダサい姿に、最後大笑いさせてもらいました。 また、「プロローグ1 アイダ」も、最後まで見終わってからもう一度見ると「なるほど!」でしたね(笑) 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-06-01 11:52:51) 5.《ネタバレ》 男を取っ替え引っ替えしながら一夜を過ごすあまり「コレクションしてる」と揶揄していながら、なんだかんだで主人公らもアイデに振り回されてるあたりがなんとも滑稽というか男の性というか(笑) 特段魅力的だとか美人とかではないのになぜか男を引き寄せるアイデが妙にリアルというか。 劇伴もなくストーリーも特に盛り上がりもなく、面白い詰まらないでいえば「つまらない」作品なのですが、圧倒的に美しい自然の情景や透き通るような光源、カメラワークがなんとも魅力的で気づいたら時間が過ぎているという不思議な作品でした。 【クリムゾン・キング】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-02 05:09:10) 4.今まで見たロメールの映画で唯一面白くないと思った作品だったのだが、ロメールが亡くなった際、録画しておいたビデオテープを引っ張り出し勝手に追悼鑑賞をしたのだが、そのとき選んだのがこれ。面白くなかったのは作品のせいではなく私のせい、などと思いたくもないがこれ以外の作品はどれもこれもめちゃくちゃに面白いもんだからあえてこれに再チャレンジ。だったがやはり退屈。恐ろしく美しい空の色とか窓の光とか透き通る水とかが挟まれてもやはり退屈。しかしそれも当然。主人公は退屈な休日を送ろうとしているのだから。あと、終わり方が『クレールの膝』同様に楽しかったが『クレールの膝』同様に主人公がいけ好かない。ただ二度目の鑑賞ゆえにこのいかにもロメールな、いかにも教訓話的なエンディングを知っているわけで、そのおかげでこのいけ好かない男に対する嫌悪感はずいぶんと薄れていたように思う。女の子は映画が進むにつれてどんどん可愛くなってゆく。二度目の鑑賞で主人公が振り回されるのも納得の可愛い笑顔を見てしまった。たぶんまた見ると思う。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-03 17:06:21) 3.《ネタバレ》 エリック・ロメールの「六つの教訓物語」シリーズ第4作。 同シリーズの中でこの作品だけ観てなかったので、運良く劇場公開に巡り合えたことが非常に嬉しい。 この作品も同シリーズ第5作目の「クレールの膝」と同じく、バカンスの男女関係を描いた作品で、ネストール・アルメンドロスの神懸かり的カメラワークが存分に堪能できる一本。この人はモノクロでも色々と映画を撮ってきたが、世の中がカラー映画全盛になって、よりその才能が開花されたと改めて感じさせられる。 さて、映画の肝は、己の欲望のまま自由に生きる女アイデに対し、道徳的で教養があって自信家でもあるが女性にアプローチする方法を知らず能書きが先行する男アドリアンが振り回される様を丹念に描いたもの。 この映画の面白いところは、ヒロイン役アイデが特別に性的な魅力もなく軽薄な女なため、いとも簡単に落とせそうな役柄を演じているところがポイント。どこか少しでも魅力を感じさせてはダメで、要するに、主人公アドリアンの苦悩が上手く描かれれば面白さが出てくるわけ。 例えて言うなら、サッカー日本代表がアジアの超格下の小国相手に手こずっているような感じ(笑)。 アドリアンとダニエルはアイデを馬鹿にして尻軽さを非難する一方、2人ともなんだかんだと理由つけてアイデとヤっちゃうところなんか、オマエら口だけじゃねぇかよ!とツッコミたくなるのと同時に、同じ男として気持ちが分からなくもなく、非常に滑稽な2人の姿である。 最後に古物商サムから逃れて、アドリアンが自身の欲望に従おうとした途端にアイデを連れ去られるというオチがあり、これで終わりかと思いきや、さらにもう一段。 日常の雑念を払おうと静かな環境で読書に没頭しようとしても出来なかった主人公が遂に1人になることが出来た途端、ふと電話に手を伸ばし、帰りの(しかも今日!)航空券の予約をしてしまう。 フランス映画ってみんなそうだけど、“FIN”の画面を出すタイミングがあっさりしているというか大胆というか、この映画もかなり潔い結末で好き。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-15 02:25:58) 2.米映画には無い映像の美しさと艶かしいカメラワークにうっとり。避暑地とは思えない夏のギラギラ太陽も日本とは一味も二味も違います。随分と古い作品ですが、ちっとも色褪せていないのが素敵。若い自分が観ても、むしろお洒落に感じられる、妖しい魅力に溢れる作品。 【SAEKO】さん 7点(2004-04-29 17:43:53) 1.ロメールお得意の必殺バカンス映画。こんな作品が日本未公開で残っていたとは。むせ返るほどの夏の香りと、眩いばかりの海のきらめき。女優の体のパーツを舐めるロリなカメラ。これぞヌーヴェルバーグ、これぞフランス、これぞロメール。ため息でちゃう・・・ 【眠い悪魔】さん 7点(2004-02-17 01:58:18)
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