みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 長尺でしたが長さを感じる事無く完走。色男ファブリスのヘタレ身勝手ぶりもジェラール・フィリップが演ずると「仕方ないか・・」と思うのが自分でも不思議。そんな彼を一途に愛した二人の女性に惹き込まれ、とりわけ、公爵夫人を演じたマリア・カザレスの芯の通った存在感が素晴らしい。ヘタレを助ける為にゲスに身を捧げるシーンが圧巻。添え物にしか見えなかった民衆の反乱は無くても良かった一大恋愛絵巻を堪能しました。 【The Grey Heron】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-12-05 03:28:56) 4.《ネタバレ》 スタンダールの小説が元ということですが未読。クリスチャン・ジャックに作品はこれの他に「花咲ける騎士道」を観ましたが、あちらが軽快な剣戟アクションなのに対しこちらはとにかく重厚感たっぷり。 パルム公国を舞台に、政治的策略や革命の動き、ドロドロの恋愛模様がうまく溶け合って、、、いるかどうかは怪しい設定。序盤に一気に出てくる人がどーんと出てくるので誰が中心人物か、メインヒロインかを把握するのが大変でした。 結構ストーリーの方も、ほとんどが三角関係というかドロドロの人間関係と策略の応報でややこしさ極まりなく、「貴族」という身分が家名を守っていかなければならないので仕方ないんですが、主人公ファブリスを含め大公や警視総監はじめほとんどの連中が私利私欲のために動いているろくでもない連中ばかりなので、なかなか感情移入さうることは難しかったです。 ただ、なんだかんだ言って、冒頭の1枚の金貨がしっかり後半の伏線になったり、少ないながらも剣戟アクションや脱獄のシーン、終盤の革命シーンやカメラワークがなかなか凝っているシーンもあったので、3時間近くの長さもそれほど感じませんでした。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 7点(2021-12-29 16:27:39) 3.《ネタバレ》 自分の中でクリスチャン・ジャックと言えば、ソードアクションなどの剣術活劇なので、これがほとんどないのが痛かった。 決闘シーンと川を泳いで逃げるシーンでアクションっぽい感じはありましたが、やはり物足りなさは残りました。 この映画は上映時間が約3時間と、いかにも大作という構えでいるにもかかわらず、国の名誉がかかるような一大叙事詩という雰囲気でもなく、また男女二人の壮絶なラブストーリーとかいう感じでもないため(途中で旅芸人の女に手を出したりと、浮気な一面を見せたりする)、やはりスケールの小ささは否めず、またストーリーの中で、彼が投獄されるのも、また仲間が彼の脱獄を手助けするのも、よく考えるとみんな私的な理由故のものなので、いまいち物語に引き込まれることもないままで観ていたような気がしました。 会話の中で、ここぞという時にカメラを傾けた斜めショットが幾度となく出てきたのが気になってしまったのと、序盤で人物の周りをぐるっと回るように撮っていたことが多かったので“円”がこの映画の隠れたテーマや伏線なのかと推測してみたものの、特に意味はなかったようでした。 ルネ・フォール扮するクレリアが序盤からもう少し存在感が出るようなストーリー構成であればだいぶ良くなったと思うだけに、ここは原作(未読ですが;)の枠を越えてメインのヒロインのキャラをしっかりと確立させて描いてほしかったと思いました。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-01-16 01:18:33) 2.「赤と黒」と並ぶスタンダールの名作、私は彼の2つの小説を少年時代夢中になって読んだ。難しい漢字や旧仮名遣いの戦前(?)に出版された古い名作全集で。 映画も3時間に及ぶ大作、鑑賞しながら昔の記憶が蘇る。あの頃の胸躍る気持ちには到底及ばないが、それでもやはり名作だろう。高い塔から脱獄するシーンでは、原作以上のものを感じずにはいられなかった。 DVDは映像が白黒のためだけでなく、古くて見づらい。特に画面の下に出てくる字幕は読めないシーンも多々あった。カラーのリメイクまでなくとも、デジタルリカバリー化が切に望まれる。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-02 17:19:17) 1.レビュー1本目が低評価で申し訳ないんですが・・・ファブリス(ジェラール・フィリップ)という青年は、どうも道徳観に問題があるようです。そこが大きくひっかかりました。まずいろんな女性に手を出す。愛人の夫と決闘して「彼女とは遊びだったのだ!」と嘲笑する。今度は旅女優と恋に落ちて、彼女の夫を刺殺してしまう。彼はこれが原因で投獄されてしまいます。殺人は故意ではなかったのですが、周囲の政治的な画策から、幽閉期間は20年に伸びることに。このあと典獄の娘クレリアが登場し、彼女と恋仲になります。作品的には二人の恋愛がメインで、どうやら公式には、彼女への想いが「真実の愛」になっているらしい。果たして本当にそう言えるのでしょうか。問題は、ファブリスが殺人を悔いている様子が全くないことです。彼は決して無実ではありません。殺意はなかったとはいえ殺人は殺人、それも元は自分の好色が蒔いた種。しかるに監獄の中でまた恋に落ち、娘に色目を使うということは、要するにちっとも反省してないのです。こういう展開だと、女優への恋、クレリアへの恋、表面上に違いが見えないのですね。もしクレリアと恋に落ちる前に、自分の軽率さと罪を悔いているシーンがあれば、彼は一人前の人間として生まれ変わった、そう観客は判断できるでしょう。ところが実際は逆で、クレリアへの愛は真実どころか、彼のために身を引こうとした彼女に対し、別の男と結婚するといって非難する。みんなが脱獄の協力をしているのに、彼女といたいから出たくないと駄々をこねる。結局ファブリスは自分勝手に生きているだけで、彼を愛する周囲の人間だけが、彼を助けるためにドタバタしているのです。ジェラール・フィリップ、そんな役目でいいのでしょうか。確かに色男なんですけど。 【円盤人】さん 4点(2004-10-18 00:35:14)
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