みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
182.《ネタバレ》 ~Monster~化け物、大罪人、人非人… オープニング、鏡の前で楽しそうに笑う少女を男の手が掴む。直接的な描写はないが、辛い幼少期を過ごしたようだ。そこで身に付けた方法で金を手に入れ、あとはズブズブと…アイリーンが語る少女時代の将来の夢が物悲しい。 ある日、現実に目覚めた。雨の橋の下で、手入れされていない銃とクシャクシャの5ドルを手に、自殺を考えたアイリーン。 目がクリクリして、世間知らずのセルビー。イヤと言うほど現実と男の欲望を見てきたアイリーンに、同性のセルビーは特別な存在に映っただろう。 ジャーニーの曲が印象的に掛かる。『信じることをあきらめるな』 実在する連続殺人鬼アイリーンは、世の中から見たらモンスターだ。 仕事もしないでアイリーンの売春の稼ぎに頼るだけで、強盗殺人の金だと解ると一般論でアイリーンを責め、その金でバスで帰り、警察に情報を売り、裁判で無表情でアイリーンを指差すセルビーは、鑑賞者から観るとこの映画一番のモンスターだ。 そして女優を夢見ていた少女を、こんな生き方に貶めた男たち、レイプしようとした最初の被害者、権力を盾に欲を満たす警官もまたモンスターだろう。 『ポケットモンスターは男性器の比喩だか欧米では使えない』というのを思い出した。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 5点(2021-04-30 01:01:39) 181.《ネタバレ》 ドキュメンタリー番組の肉食獣のような人物が女性であるのが特異ですが、実録ものとして手堅い造りの作品です。お腹すいた客引きして金稼いでこいと仄めかすセルビーにこの女は最後に裏切ると確信。ジョン・ヴォイトに見えて仕方なかったシャーリーズ・セロンが信じた者に裏切られる思いがどれほどのものか示す演技力はオスカー受賞に相応しいものでした。真のモンスターを演じるクリスティーナ・リッチの好演も光ります。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-11-28 18:16:44) 180.《ネタバレ》 主人公を演じてる人・・・誰?(笑)。プロメテウスやワイスピ最新作に出てるシャーリーズ・セロンさんはどこ? そう思いながら観てたけど、この主人公は恐ろしき人殺しだけど、考えさせられる。身勝手だけど他人事ではない主人公の境遇、誰もが、自分も人殺しになる可能性を秘めてるんだなと改めて思えた作品。セロン自らが共感しわざわざここまでブsになってまで演技した理由が分かる。 【ラスウェル】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-27 02:14:01) 179.《ネタバレ》 ストーリー重視の私ですが、この作品にかんしてはストーリーより主演二人の演技に圧倒されます。 特にシャーリーズ・セロン。 『いったいいつ出てくるんだ、シャーリーズ・セロン。主役と思っていたのに、全然出てこないじゃないか。そしてやたらグイグイ出てくるこのゴリラみたいな女は誰だ?キャストを確認してみよう。ええ~と。うん?ええー!!』 というわけで、シャーリーズ・セロン=アイリーンという事実にまず驚きます。 家庭環境にめぐまれず、娼婦しかできなかったアイリーン。同性愛者のセルビー。共に世間から阻害されているという共通点でひかれあう二人。お互いがはじめて自分を必要としてくれる人間に出会ったわけですか。うーん。辛い。マイノリティの人間というのはかくも大変なものなのか。 同じ境遇、同じ苦しみを知っている二人。その二人がそろう。二人のコミュニティが出来る。すると悲しいかな、微妙なパワーバランスというものがやはり出来てしまう。お互い依存しあっているようでいても、その依存の度合いにわずかな差が出来てしまうものなんですね。 一見アイリーンのほうが優位に立っているように見えますが、実のところ支配権を握っているのはセルビーでしょう。アイリーンは確実にセルビーの精神的な支配下にあります。それは、ラストからもわかりますし、遊園地のエピソードからもわかります。バー、遊園地で、悪気も無く他の女性と仲良くしようとするセルビー。つまり、アイリーンには本当にセルビーしかいませんが、セルビーはアイリーンの代わりがいれば、それは誰でも良いわけです。 ラストの電話で、自分だけ助かろうとするセルビー。かたや、セルビーだけは救おうとするアイリーン。皮肉にも一致してしまう利害。 社会的にモンスターなのはまぎれもなくアイリーンですが、本当のモンスターは誰なのか。セルビーなのか、それともアイリーンのような人間を生み出してしまった社会なのか。 アイリーンは善良な人間の命を、自分の都合で奪います。同情の余地はありません。ですが、アイリーンは事件の最悪の加害者であると同時に、最大の被害者でもあるかもしれません。 だからなのか。見終わったとき、とにかく私は悲しかったです。そしてこんなに悲しいのに、この映画は泣くことさえ許してくれないのです。 そしてこれだけ力の入ったレビューばかりだと、何を書いても誰かのパクリになってしまう現実がまた悲しい。 この状況が一番のモンスター。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-06-10 13:12:21)(良:1票) 178.《ネタバレ》 C・セロンを知っていればそりゃあ驚くわ。人間眉毛が無いってだけで、あんなに風貌が変わるのかあ。いや、肌の質感といい、画像処理もしてるのかな。けどあのダルダルの身体は本物のぜい肉にも見えるなあ。 と、美人女優の根性仕事にたまげること必至のこの一本、話は限りなく重い。重いんだけど、なんか「聞かされたって困るよ」的な気持ちにもなる。 アイリーンは”モンスター”というより、ただただ可哀想な”愛を乞う人”で元ネタはあるにしても、この造型は監督の意向が反映してるのだろう。アイリーンが必死に愛を求めたセルビーにしても、C・リッチでは反抗心を抱えたティーンエイジャーなので実在したという24才の女とは別物だ。十代の年頃特有の自分大好き人間だから、とてもじゃないがアイリーンの飢えた愛を満たしてやれるほどの器は備えていない。 救いを求める手を拒絶されっぱなしの哀れな娼婦、として米国で十人目の女死刑囚を描いた監督。気持ちは分からなくもないけど、きちんとかわいそすぎに偏って描いているような印象を受けたんだけどな。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-11-11 00:40:49)(良:1票) 177.題名通り、醜悪なモンスターと化したおばさんがえげつない殺人を犯すホラーかと思っておりました。が、意外とポップに撮られていたのでそんなにおぞましさは感じませんでしたね。 惜しむらくは、映像美が感じられなかった事。普通の海外ドラマを観ている感じでした。 シャーリーズ•セロンは目が綺麗なので目元の違和感が気になりました。クリスティーナ•リッチは太っても可愛いかったです。 でも、セルビー面倒くせー! 【Kの紅茶】さん [地上波(吹替)] 6点(2015-07-11 00:04:21) 176.この映画は役作りに徹したシャーリーズ・セロンにつきる。 まるで女版デニーロだよ。必見。 【mighty guard】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-07-07 12:19:08) 175.好きな人に喜んでもらえるのが嬉しくて、アイリーンがドヤ顔で煙草をスパスパ吸っていたのが印象的でした。女というものは可愛いですが、皆セルビーみたいにわがままで面倒くさいと思います。 【DAIMETAL】さん [DVD(吹替)] 4点(2014-11-14 00:46:37) 174.そんなに面白くなかった。 【aimihcimuim】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-09-26 00:18:54) 173.《ネタバレ》 冤罪でもない死刑囚に感情移入させてしまうセロンの熱演に脱帽です。堅気になろうと就活の面接での場違いさを自覚できない主人公の姿や愛されて次第に増長していくレズのパートナーの態度は、主人公がひたむきなだけに切なくなります。心にズシンとくる映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-11 19:57:57) 172.《ネタバレ》 もうぉとにかくシャーリーズ・セロンがすごいね。「えっ!この人が!?」全く別人だよ・・・やさぐれた感じ?も自然で賞受賞も納得。この内容が実話というのもすごいけど、これがアメリカの実情なのか(そんなに前の話しじゃないよ)。。。とても迫力の力作でゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-02 09:43:06) 171.シャーリーズ・セロンの体当たりとも言える素晴らしい演技は、正に殺人犯アイリーンそのもの。何回観ても、凄いとしか思えません。 殺人者のしての彼女の心情の変化、シルビーとの奇妙な共同生活。そして、彼女自身を作り上げた過去と現在。全てを上手く表現した内容だと思います。何よりも無駄が無い。 観る価値は非常に高いです。純粋にお勧めします。 【功聖良】さん [DVD(字幕)] 10点(2014-04-06 10:28:11) 170.フツカーが過去のトラウマのために、男性に制裁を犯す映画なのですが演出が請っていないため過激なシーンがありませんでした。セロンやり過ぎみたいな作品の方が売れたのでは・・ 【SAT】さん [地上波(吹替)] 4点(2013-10-14 08:51:53) 169.最後の数分間はドキドキした。 【黒ネコ】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-08-10 14:32:37) 168.《ネタバレ》 シャーリーズ・セロンは『サイダーハウス・ルール』や『ディアボロス』の正統派美女イメージしかなかったため、まるで別人のようでビックリ。 すごい役作りで、ここまで醜く変身できることにプロの女優魂を感じる。 実話を基にした映画だが、その実在のシリアルキラーと面相がどことなく似ている気がした。 13の時から体を売っていた娼婦が、就活で相手にされず逆ギレするのが惨め。 子供の頃から愛に見放された人生で、同情すべき点がないわけでもない。 だからといって何人も殺していいわけがなく、被害者は下衆野郎だけでなく心やさしい妻子ある紳士も含まれていた。 その罪は本人も自覚があるのだろう、自分自身を許せず自分を愛することも大切にすることもできない。 だからこそセルビーが最後の希望だったわけだが、唯一愛してほしかった相手にも結局は裏切られてしまう。 救いのないラストは自業自得ともいえるが、最後までセルビーを責めなかった姿は哀れを誘う。 セルビーは罪を全部アイリーンに押し付けて、自分はまるで被害者であるような風なのが気に入らない。 アイリーンよりもこちらのほうが本当のモンスターに見える。 そう感じるように描かれているのは、シリアルキラーというモンスターを育てたのが周りの環境であり社会であるとのメッセージとも取れる。 ただ、環境が悪くともまっとうに生きている人はたくさんいるわけで、本人が選択を間違え続けたことは否定できなし、罪の正当化ができるわけでもない。 犯罪者は社会を憎み、社会のせいにして自らを正当化する傾向があるが、罪は罪だ。 責任転嫁を許さない前提があった上で、落ちこぼれや切り捨てをできるだけ生まない社会を考えることは、無駄ではないのだろう。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-06-26 21:49:04)(良:2票) 167.《ネタバレ》 セロンってもっと綺麗でスレンダーな人だった気がするけど10年前はこんなにダルダルだったのかぁ・・・。って思ったら完全に役作りとメイクだった(驚愕)。メイキングの彼女はとても美しくて惚れ惚れする容姿で安心。ただ眉毛はどっちにしろ殆ど無いのね。映画の中身の話をすると、自分からは何もしようとしないセルビーに終始イライラしてしまった。ギプス外れたんだから自分でも仕事探せよ。勝手に幸せな人生が舞い込んでくると思っているかのような言動はどうしても受け入れられなかった。行きたい時に行きたい所へ行くって言ってるけどあんたさぁ・・・。とにかく完全に別人になったセロンに5点。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-01-26 00:40:43)(良:1票) 166.《ネタバレ》 タイトルからは想像できない、とても綺麗な映画だったと思います。 シャーリーズ・セロンって誰だっけっていうくらい顔が不細工になっていたのと(本当は美人!)、クリスティーナ・リッチがお相手だったのも後になって気づきました。 こういうのって本当の演技なんでしょうね。 主人公の犯した罪は本人にとっては罪とは言えず…、そりゃそうですよね。そういうふうに映画は撮っているんですから。「愛」を描ききっています。FU×Kという言葉が出てくるほど汚いものを感じさせないのは、二人が愛し合っているからでしょうね。その生末は主人公の尻拭いで終わるのは胸がつかえました。 二人がローラースケートを滑るシーンでジャーニーの曲が流れるのは印象的でしたが、エンディング・ロールでも使われていたのは、ちょっとやりすぎではないかと思いました。 彼女は死刑執行されたんですからね。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-16 19:15:28) 165.別人や・・。女やのにまるでジョン・ボイトみたいや・・・。 【ケンジ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-01-11 00:52:34) 164.《ネタバレ》 S.セロンの役作りと演技に脱帽です。しかし事実を基にしているだけに最後が劇的でなく淡々と終えていくことに不条理感が残ったな。実際は、もっと奥深く悲惨な人生だと知ったので、映画でも2時間半位にして内容に深みをだしても良かったのでは。 「スカーフェイス」のトニーモンタナばりの「FUCK!」連発は凄いけど一番好きなシーンは、二人で観覧車に乗ってアイリーンがはにかむところ。とにかくセロンは素晴らしいよ。ちなみに、オイラ的にはジャーニーの歌を使ったことはマイナスだな。 【狂童】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-29 10:41:01) 163.善悪や道徳を持ちこむとワケが分からなくなるタイプの映画。あくまで主観の物語。メッセージ(「わたしはこうおもいます」的簡略化)は用意せず、言語化できるほどには消化せぬまま、ジンワリと出来事を描ききる。ガラス越しに水槽の中を見せるような、上手い距離感。なかなか。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-27 05:45:29)
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