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【クチコミ・感想】
2.やましんさんの仰るとおり、これはジャンル分けの難しい、つかみ所のない作品ですね。僕の場合、あのチャックの行動を観てて、なんか不安になりました。 ただ途中からチャックが自分達の体験を元に戯曲を書いて上演するじゃないですか?別にチャックは演劇の世界に興味があったわけでも、それを職業にしようとしたわけでもなく、ただ「バックに観てもらいたい」という一心で戯曲を完成させ、上演にこぎつける。その結果、ある種の「救済」がチャックに訪れる。これっていわゆる「創作」というものの本質を描いているような気がしました。ある演劇関係の人が「自分たちは死なないため、息をし続けるために演劇をやってきた」といった発言をしたのを聞いたことがありますが、この作品のチャックも、まさにそうだったのでしょうね。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-05-04 17:36:03)
1.う~ん、「コメディ」というカテゴリーに分類してしまったけど、本当のところどうだろう。例えば、アナタがこの映画を見て、はたして「笑える」だろうか? …ちょっと、自信ありません。だって、かくいうぼくも思わず「引いた」のだから。少年時代から心の成長がとまってしまったチャックと、かつての親友で、今は映画会社のヤング・エグゼクティブであるバック。久しぶりに再会したチャックは、何とかバックの「愛(!)」を取り戻そうと、彼につきまとう。このあたり、チャックはバックの家に侵入して、彼と婚約者のセックスを覗いたりと“ストーカー”そのものと化すチャックを、たぶん大多数の観客は「ブキミな奴」と思うに違いない。…けれど、一方でこの映画はあきらかに「アメリカ人」そのもののメンタリティをカリカチュア(戯画化)したものであり、チャックとは「孤独に苛まれ、実は傷つきやすい」アメリカ人の肖像そのものじゃないか。そう、たとえるならチャックとは大人になったハックルベリー・フィンであり、バックとはトム・ソーヤーに他ならない。そんなふたりの確執めいた、ねじれた「関係」を、しかし映画はやはり「コメディ」として、「笑い」によって説き明かし、解きほぐそうとする。だからこそ映画は、最後にホロ苦くも爽やかな「結末」を迎えられたのであり、そのことでアメリカ人たちは、きっと“救われた”。と同時に、ぼく(たち)もまた“救われた”思いで主人公2人を祝福できるのだ。…「自己」を直視することをおそれず、しかもそれを「笑える」ことこそが最高の〈セラピー〉に違いない。だから脚本・主演(チャック役!)のマイク・ホワイトと、監督のミゲル・アルテタは、少なくとも本作において真に偉大な、本物のセラピストたり得たと言えるだろう。素晴らしい! 【やましんの巻】さん 10点(2004-04-06 20:22:11)
マーク説明 |
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《新規》 | :7日以内に新規投稿 |
★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
2人 |
平均点数 |
8.50点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 0 | 0.00% |
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7 | 1 | 50.00% |
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8 | 0 | 0.00% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 1 | 50.00% |
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