みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.《ネタバレ》 追悼、篠田正浩! これだけの仕事をした大監督が2025年3月25日に逝去されました。94歳でした。 本作は、近松三大姦通ものの一つ、「槍の権三」。 あとの二つ、「堀川波の鼓」は「夜の鼓」として、「大経師昔暦」は「近松物語」として、 映画化されてます♪ 本作も見応えあった~♪ 郷ひろみが、元々映画界に縁の深い歌舞伎役者みたいな目をしてるから、 時代劇と相性がいい。 篠田時代劇と言えば、岩下志麻。 彼女と郷ひろみが不義密通で逃避行する話。 心中ではないが、お先真っ暗なストーリーで、 近松門左衛門の味が出てる。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2025-03-28 00:08:20) 4.《ネタバレ》 古典浄瑠璃を現代劇に組み直した時点で、制作側の力が尽きてしまったのだろうか・・・と思うくらい、パワーも勢いも感じない作品。郷ひろみはやっぱりこういう難易度の高い役には到底及んでいないし、志麻さんは志麻さんで、舞台的な節回しがまったく合っていない。というかこの人の場合、不義の濡れ衣を着せられようが逃亡生活になろうが、「馬鹿なこと言ってんじゃねえよ(ビシッ)」の一言で全員ねじ伏せそうな気がするので、危機感も切迫感も表れてこないんですけど。結局、誰をどう動かしたかったのかも分からない。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2022-03-04 01:03:26) 3.《ネタバレ》 篠田正浩監督の近松ものというと「心中天網島」が思い浮かぶが、斬新な演出を駆使していたあちらに比べ、かなりオーソドックスな作りで分かりやすい映画になっている。「心中天網島」が個人的にいまいちだったのであまり期待をしていなかったのだが、安心して見ていられた。宮川一夫の撮影や、美術協力としてクレジットされている西岡善信(美術は粟津潔)の仕事が素晴らしく、映像は美しいし、おさゐ(岩下志麻)の縁側でのシーンや、障子を背にした影だけで描かれるおさゐと権三(郷ひろみ)のやりとりが印象的。ただ「槍の権三」というタイトルのわりには権三の槍の名手というすごさがイマイチ伝わって来ない。郷ひろみはこういう映画の主役を演じるにはどうかと思っていたが、けっこう頑張っていると思う。同じ年に公開される「極道の妻たち」の姐さん役があたり役となる岩下志麻のほうはさすがに演技は安定しているが、既に貫ろくがついてしまっており、既に極妻のイメージにかなり近づいてしまっている。だから、成り行きとはいえ、郷ひろみのような男と駆け落ちするような女にはとてもではないが見えない。はっきり言ってこの役、岩下志麻にふるならもう少し彼女が若い頃にやっていたほうが良かったのではと少し思ってしまうのだが。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-08-09 23:22:19) 2.三宅邦子はキートンに似ているという発見はあったが、それはさておき。一つ一つのカットはたしかに美しく、日本美の写真集といった趣はある。ただそれがリズムになってくれないのよね。そこが崑との違い。でも前半はけっこう良かった。権三がヒョロッと結婚の約束をしてしまったあたりから、逃げていく朝にかけてのあたり。あっという間に自ら悲劇に飛び込んでいってしまう、その勢いのよさに、一種の爽快感すらある。つまり泰平の世で、槍よりも茶の時代、おさゐの娘との婚約を決めちゃうのは、権三にとっては一勝負でもあったということ。泰平の世に対して、人々が何かイライラチリチリしてる感じ、ってのがずっと底にある。おさゐの縁側での長いモノローグなど、リアリズム離れするとこはいい。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-06-05 10:04:17) 1.ヒロミ・ゴウ主演の近松物。岩下志麻は年齢不詳の美しさ、妖しさを放ち、人形浄瑠璃を意識したような台詞回しで堂々とした芝居であるのに、ヒロミは凛々しく美しいのだが、それだけで迫力が無い、ショボイ。あんな男を娘の婿にしようと思うか?成り行きとはいえ駆け落ちしようと思うか?どう考えても納得いかない。 【亜流派 十五郎】さん 4点(2004-05-17 00:46:47)
【点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS