みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
5.イギリスから見た南の戦争。最初はロマンであった、失業からの救済であった、戦場のほうにこそ自由が望めた。歴史上最も理想的な・自発的な・非強制的な軍隊としての義勇軍であった。ただこの軍隊の弱点は、タテ系統を持たないため勝てないということ。アナーキストがボルシェヴィキに勝てなかったように、個人を尊重する組織は個人をないがしろにする組織に勝てない、という人類の歴史がどうしても乗り越えられない悲劇に触れていく。自由だった組織は、組織の防衛のための組織となり、やがて内部崩壊していく。多言語が行き交っていた共同体は、同じ言語同士が呼び交わしつつ銃火を交えることとなる。牧歌的だった戦場は市街戦に移る。でもこの監督は美しい悲劇として投げてしまわない。嘆きの歌を歌わず、人類の課題として繰り返し作品を提示する。その人がいるということで、映画への尊敬を持ち続けられる監督の一人。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-15 12:05:26) 4.《ネタバレ》 ファシストとの戦いよりも味方同士の戦いが主になっていてやるせない気持ちになりました。とりあえず意見の相違は脇に置いて、対ファシストで一致団結しなければならないのに、味方同士で主導権争いをしていてどうするんだ!って感じです(せっかく世界中から義勇兵が駆けつけているというのに・・・・)。 スペイン内戦は、ヘミングウェイの「誰がために鐘は鳴る」を読んで関心を持っていたので、非常に興味深い作品でした。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-08 17:54:21) 3.特別印象に残るものもなかったけど、こういう映画もありですかな。 【亜空間】さん [ビデオ(吹替)] 7点(2006-12-13 19:34:09) 2.この一作でケン・ローチに活目した。金曜ロードショウが映画の源だった自分にとっては、危ない時には誰かが助けに来て、運命を分ける選択があれば正しい方に動くのが映画らしさだと思っていた。当然ながらそこには人間臭さはない。しかし、ケン・ローチ映画からは嫌というほど臭う。世知辛い世の中を忘れるためにエンターテインメント映画を見るのはいい。しかし時には世の中に対して余計なおせっかいをかけたいことがある。「戦争反対!」とか「麻薬撲滅!」とか「少年犯罪云々」といったように。そんな時こそケン・ローチの映画は刺激的な薬になるに違いない。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のような自分からは遠すぎる悲劇と違い、限りなく近くに悲劇を持ってくる。そうなると「戦争反対!」とか「麻薬撲滅!」といった話では解決できない複雑な社会構造が見えてくる。この視点をひたすら冷静に、時に冷徹になってカメラを向けてくるのがケン・ローチだ。 【Qfwfq】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-07-09 01:11:43)(良:2票) 1.スペイン内戦時に義勇兵として参加した主人公デヴィット、反ファシストでありながらも共産党、反スターリン、アナキストなどのそれぞれの立場からの戦い、理想と現実、様々な意見を戦わせる論戦など単純な殺し合いで無く、何を考え彼らが戦っているかを見せてくれる。さすがケン・ローチといった映画。 【亜流派 十五郎】さん 6点(2004-05-28 20:44:54)
【点数情報】
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