みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
10.《ネタバレ》 音楽の趣味は明らかに違いますが、これはまるでジム・ジャームッシュの映画のよう。アキ・カウリスマキ監督、こういうスタイリッシュなのも撮るんだ、と感心します。 男二人はいなかもんですが、センスある監督の撮り方によってそれなりにカッコイイ二人組に見えます (笑) そして女二人は面白いお顔ですが、センスある監督の撮り方によってなかなかキレイな二人組に見えます (笑) ホテルの部屋を共にしながら寝ないという選択、レストランでダンスを踊らないという選択、そして結局は共に暮らすという結末。 まあ、でたらめな選択を続けても、生きていれば人生何とかなるさ、ということか。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-02-18 15:53:02) 9.何かこう、いろいろ狙いすぎなのが伝わってしまって、かえって作為的にしか見えないのです。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 4点(2019-08-27 23:23:23) 8.男女四人の心模様に喜怒哀楽を感じられないまま終わってしまった作品。独特の色使いが興味深いカラー作品で無かったのが退屈さに輪をかける。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 4点(2018-10-31 14:30:33) 7.《ネタバレ》 おっさん2人が車で旅に出る。そこに合流する女2人。 食事に行ってもホテルで同じ部屋に泊まっても、何も起りません。 そしてカウリスマキの映画の登場人物らしくほとんど話すらしません。 おっさん2人のうち、いつも1人は瓶ごと酒を一気飲み。 もう1人はコーヒーを一気飲み。そして煙草をふかすのみ・・・。 何故だろう?このカウリスマキ特有の間の取り方、流れる空気が妙に可笑しい。 しかし数日間を共に過ごすうちにいつしかレイノとタチアナは・・・。 何も起らない、何も話さない映画の中で、そっと挿入されるドラマにほっこりとした気分にさせられます。 おっさんのうち1人は旅の途中で「俺はここに残る」と言う。 もう1人は旅から帰って待っていたのは、旅に出る前と何ら変わらない日常でした。 これも旅、これも人生でしょうか。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-02-05 22:10:18) 6.《ネタバレ》 カティ・オウティネン。タチアナ演じる女優である。アキカウリスマキの映画に彼女は欠かせないけど、この映画こそ、この女優への愛を謳ったかのような映画である。だって話らしい話はなく、最後、この女優と主人公が「俺は作家になる」といって、二人が暮らし始めるという内容だ。もう一人の主役の男優。幸せはどこかにあると思っていると、いつだって通り過ぎていくもんだよ~。最後のミシンの仕事に戻ってから、さぁこれから幸せは彼のもとに降りるのか?って感じのラスト。カウリスマキは、レニングラード・カーボーイの映画でもそうだけど、ロッカーへの愛が強い。ロッカーの年齢を重ねていく様子を見てるから、人生の絶望と希望を描かせると、天下一品の作品を量産できるのだろうか? 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-09-20 18:56:02) 5.少年や青年にもっともふさわしかるべき心情を、あえて中年に移して楽しむのが、この監督の趣味。そこから生まれる「照れ」とか、それを隠そうとする「ブッキラボー」が味わいになる。人と視線を合わせられない照れくさがりの純愛を、中年が演じる。侘しいことは侘しいんだけど(だって中年だもん)、でもそういう人生を肯定している。ミシンを踏む中年男の、こうでありたかった自分の妄想かもしれないけど。ホテルやカフェの入口・受付のあたりになると、この監督らしい雰囲気が立ち込めてくるのは何なのか。ブッキラボーだからか。客との応対のように人々のドラマが進行して、そのなかで不意にタチアナが寄り添うからいいのか。やや俯きながら画面に入ってくるとことか。フィンランドの「フィン」て、ハンガリーの「ハン」と同じく、フン族の「フン」から来てるそうで、こちら東洋の流れを汲んでるらしい。こういう「侘しさ」にこだわるとこなんか、同根を感じる。原題は「タチアナ、スカーフに気をつけて」か、そっちのほうがいいじゃないか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-06-29 11:57:26) 4.《ネタバレ》 魅力ない中年男二人が、これまた口数の少ない中年女性のヒッチハイカー二人を乗せ、ダラダラ旅するお話し。登場人物のバックボーンは全く分からず、何を目的に動いているのかもサッパリわからない。 旅をすることで成長していくのがロードムービーの鉄則だと思うが、ラストまで主人公が全く変化しない映画なんて初めて観た。 それが「斬新」という言葉で括られるものだろうか? 老眼鏡を掛けなきゃ文字が読めない中年ロッカーとコーヒー中毒のマザコン男。二人は今まで、どういう人生を歩んできたのか? しかし、あまりにも魅力のなさすぎる二人に、今はもう、それさえ追求したいとは思わない。せめてこれが若者四人の旅なら、まだ感情移入できただろうに。 第一、タイトルの女性、タチアナが全く愛しく感じられない。 この監督が起用する俳優は毎度同じ顔ぶれである。それも外見だけに拘れば、日本だったら書類審査で脱落するようなレベル。何か特別な理由があるのなら是非伺ってみたい。 【クロエ】さん [DVD(字幕)] 2点(2009-01-18 05:04:52) 3.《ネタバレ》 主人公2人組の奥手ぶりが妙にリアルで面白かったですね。男同士だと雄弁なのに女性の前では変にクールを気取ってしゃべらなくなったり・・・・・。大抵の男なら彼らの気持ちが理解できるんじゃないですかね。 しかし、フラッシュバックのシーンは心臓が止まるかと思うくらい唐突で驚いてしまいました・・・。 【TM】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-01 22:45:38) 2.《ネタバレ》 こんなにも寡黙で可笑しく、こんなにも冷たくて温かいロードムービーが他にあるでしょうか。しかも冴えないゴッツイおっさん二人が愛しく見えてしまうという異常事態まで発生しています。〝お前、金持ってるか〟とタチアナを追いかけ船に乗り込んでしまうシーンが特に面白いです。しかも例によって口も利かないきゃ目も合わせないで、タバコの火をつけてあげるだけ。ポマードたっぷりの気の利かないおっさんがまさかの可愛さなのですよ。 それから全編通して白黒になっているので影がたくさん出てくるのですが、どうもその影があまりパッとしていないのです。でもきっと確信犯でその冴えなさは、まるでダメダメな登場人物たちを表しているかのようです。それぞれの飲み物の使い方も効果的で、人を食ったようなうながら嫌味にはなっていないカウリスマキの魅力がしっかりと出ています。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-27 18:39:35) 1.カウリスマキの映画にしては人がよく喋る、笑う。それでもまだまだ普通とはいかない。モノクロ画面の中に男と女、おまけにロードムービー。まるでジム・ジャームッシュの世界。それでも目の前に広がるのは間違いなくアキ・カウリスマキの世界。今まで酒とコーヒーばかり飲んでいた二人が、タチアナとクラウディアに差し出された紅茶を飲むシーンは素敵。そしてこれがマッティ・ペロンパーの遺作でもあるのです。 【かんたーた】さん 7点(2004-05-25 18:18:26)
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