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プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  アイガー・サンクション モニュメント・バレーの訓練シーンは『バーティカル・リミット』のソレを遥かに凌駕するのだが、それはCGじゃないからってことだけじゃなく、その岩山の見せ方や広大なグランドキャニオンの見せ方が素晴らしいからでもある。アイガー北壁にしたって迎えのホテルからの雄大なアイガー全景が見事に、そして残酷に映されるから一層の緊迫感をもって描かれる。もちろん体を張ったイーストウッドが相変わらず痛々しい表情でアクションをこなしているということが面白さの前提にあるが、実に丁寧に映画を作っていることがうかがえ、それゆえの面白さが充満している。屋内シーンが冒頭の仲間の暗殺シーンにしても、あるいは主人公の家の地下、組織のトップの一切光を遮断した部屋も、とにかく暗がりが多く登場するが、もうこのときから監督イーストウッドの暗がりを撮る術は長けており、暗がりが作品を重厚にし、またモニュメント・バレーやアイガーの眩いばかりの開放感を助長している。なんだかんだ言ってもイーストウッドは巧い。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-18 12:13:06)

22.  アンネの日記(1959) 《ネタバレ》 150分のやや長尺の作品ながら、そしてそのほとんどが隠し部屋という限定された空間が占めるにもかかわらず、全く退屈感を抱かせずに見せきったのは、原作の持つ真摯なメッセージよりも脚本と演出の力によるところが大きいと思う。ユダヤ人迫害の悲惨さよりもあくまで多感な時期の少女の多感さゆえの不安や喜び、家族との確執や恋愛を映し続けることで、画面にはけして映らない悲惨な状況がよりズシンと響く。モノクロ映画なのに最後の屋根裏部屋での陽光を浴びた二人のせつないキスシーンはカラーで記憶されています。[DVD(字幕)] 7点(2007-03-20 13:23:48)

23.  荒馬と女 家族と別れ、久しぶりに会う子供にすら見限られる、時代に取り残されたカウボーイ。別れた妻の思い出にしがみつき、徐々に戦争の傷を露にする相棒の男。途中参加の今で言うところのフリーターのマザコン男。自由で明るい国アメリカに潜む矛盾と挫折。常に現代社会に潜む病巣にメスをいれるアーサー・ミラー。その彼が妻モンローのために役を追加しアレンジしたのがこの作品。大人の美しい女。中身は純真無垢な少女。開けっぴろげで心優しく感情豊か。そのギャップから情緒不安定と見られる。その美貌ゆえに結婚離婚を繰り返す。不安定さが加速する。男たちがそれぞれに傷を抱えるように、彼女も傷を持つ。しかもその傷がモンロー本人が抱える傷と一致しているから演技も迫真をおびる。しかし美しい女の追加は物語をチグハグにし、視点もバラバラでまとまりのない作品にしてしまった。ただこのチグハグさ、まとまりの無さが妙に好き。このチグハグさがモンローその人とリンクしてしまっているからなのかもしれない。馬を捕らえるシーンの右往左往がこのチグハグさを助長しているようで印象に残った。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-18 15:54:12)

24.  暗殺者 文句なしに面白い!と思ったらここでの評価はなんとリチャード・ドナー監督作の中での最低の平均点!!なんで??殺しの世界に見切りをつけたいベテランスナイパーとこの世界でナンバー1を目指す野心の塊のような若いスナイパーの対決。静と動。殺しの美学の対比が対決の中に常に映し出される。ターゲット以外の人間も有無も言わせず殺す非情をサイレンサー付きの銃から出る乾いた銃声が助長する。頭脳戦を内包したあくまでクールな銃撃戦の連続にしびれまくり。全く正反対の二人のようでいて、この世界で生きる男の持つ同じ臭い。同じ臭いを持つもの同士にある、ある意味においての信頼関係。アクションてんこ盛りの中にしっかりと描かれていた。熱い(暑苦しい)二人の男の中での、けして汗を掻かなさそうなジュリアン・ムーアのキャスティングも絶妙。彼女が性的な臭いを発しなかったからからこその絶妙なブレンド。ベッドシーンがなくてホントに良かった。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-11-14 10:56:31)(良:2票)

25.  アンブレイカブル 映画に何を求めるか、何を楽しむかは人それぞれあるだろうが、ストーリーが面白いか面白くないかは好みはあるだろうけど面白いものは誰が見たって面白いし、面白くないものは誰が見たって面白くないものだと思ってたけど、違ったみたい。これは前作『シックス・センス』を勝るほどの面白いストーリーだと思ってたのですが世間の評価はイマイチのようですね。個人的には非常に楽しめた。ストーリーも良いが、その見せ方も秀逸。冒頭に生まれながらに骨折した赤ん坊が映され、列車に乗るブルース・ウィリスが映されるが、黒人と白人とすることで同一人物ではないことを判らせたうえで見せてます。でも両者ともがこの映画において非常に重要なキャラで、その重要さが同等であることを宣言しています。これが最後に効いてくる。何もかもが真逆な二人なんだからオチは当然のオチといえる。それでも驚いた。天から授かった力の封印が家族を崩壊へと招き、力の使用が再生を招くというシャマランの信仰とも言えるテーマが物語を美しくさせ、オチに拘らない映画へと昇華させていると思う。と同時に負の力を持つ悲しき運命に涙する。[DVD(字幕)] 7点(2006-10-25 15:48:59)

26.  悪魔をやっつけろ(1953) 先月にジョン・ヒューストン生誕100年を記念して上映されたもの観ました。名コンビ(ボギー+ヒューストン)最後の作品である今作は『黄金』の「金」を「ウラニウム」に変えて人の欲を描く。といっても『黄金』のようなシリアスな展開ではなくあくまで喜劇。もちろんシリアスな場面もあるにはあるんですが欲に駆られた登場人物たちの滑稽さが前面に出ており、全体的には喜劇として楽しめます。もうすぐ日本公開される『カポーティ』その人トルーマン・カポーティがシナリオを書いてますが、ロケ地(ヨーロッパのどこだか)で撮影が始まってもシナリオが完成せず、ヒューストンやボガートや大プロデューサーとして名高いセルズニックやらがてんやわんや(といってもきっと酒でも飲みながら)撮影毎にシナリオを作っていったのだそうです(って映画館にあったチラシに書いてあったと思う、そのチラシはどっかいった)。そのせいなのか、どこかチグハグさを感じ、それがかえってヌーヴェル・ヴァーグっぽい既存の映画から開放されたような奔放さを醸していて、その奇妙な感覚こそがこの映画の最大の魅力となっている気がします。[映画館(字幕)] 7点(2006-09-19 18:14:20)

27.  赤ちゃん泥棒 《ネタバレ》 コーエン兄弟のコメディの中で一番面白い!まず不妊症という悲しい現実があってもあまりにも浅はかすぎる思考で赤ちゃんを奪うものの、その赤ちゃんをさらに奪われることで奪われるものの苦しさを経験し自分たちの身勝手さを恥じ、本当の親元に帰す、という大筋がしっかりしていて安心感があります。その中に散りばめられた笑いはベタなもの、ひねったもの、毒のあるもの、、と多種多様。かわいい赤ちゃんを介したドタバタぶりの中でただ一人和やかな表情を見せない超強力殺人ライダーの超越キャラと漫画チックな描写がきっついスパイスとなり「ドタバタ」と「ほのぼの」の中に強烈な違和感を残しており、そのことで作品自体も個性的に仕上がっています。一度この殺人ライダーの登場を夢で予言しているので、ラストの正直者は救われるという夢もたんなる夢と消化されずに心地よい余韻を残してくれます。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-02 13:52:18)(良:2票)

28.  暗黒への転落 《ネタバレ》 すでに大スターだったボガートが自ら設立したプロダクションによってプロデュースされた作品。しかし従来のハリウッド映画とは明らかに異にする作風は、スターありきの映画に嫌気がさしていたボガートと新進二コラス・レイの映画思想が一致したからだろう。若者が暗黒の世界へと転落してゆく様はそれまでの犯罪映画のようなドンパチアクションではなく、後のトリュフォーの『大人は判ってくれない』を彷彿させるような繊細かつ詩的に描かれる。裁判でのボガートの直接的なメッセージがスター映画を引きずってはいるものの、弁護士ボガートに負けず劣らず検事の応酬に迫力があって全然キャラ負けしていないし、判事の背中の汗を映し出すあたりも芸が細かい。判決を受けた若者が執行の日に連れて行かれるときに後頭部が剃られているのも演出の細やかさを象徴している。[DVD(字幕)] 7点(2006-05-22 14:21:43)

29.  アパッチ砦 後の『黄色いリボン』『リオ・グランデの砦』とともに騎兵隊3部作と言われる。軍人としての頑なな規律重視の態度と冷淡なまでの先住民蔑視を、強烈に印象づける独裁的リーダーが主人公であるにもかかわらず、娯楽映画として高い水準で楽しめたのは、アパッチ族に敬意を表し、話し合いによって問題を解決しようと試みるジョン・ウェインの存在があり、その彼が本質的にリーダーとしての信頼を皆から得ているということが伝わるから、というのが大きい。また、男のドラマに固執せず、女たちの、砦における生活の柱としてのたくましさと優しさを見せてくれたことで、より接しやすい作品となっている。しかし独断により部下もろとも壮絶な死をとげた事実を美談として伝説に昇華させるラストのくだりに、騎兵隊はあくまで国のために戦う軍であることをまざまざと見せつけられる。シリアスな題材に悲惨なシーンを削らずに娯楽映画として成功させたジョン・フォードはやっぱり凄い。[映画館(字幕)] 7点(2005-06-28 16:21:44)

30.  アメリカの影 役者に全てを委ねる(任せる)ジョン・カサヴェテスの原点となる作品はやはりというべきか即興映画だった。タイトルが示すとおり、根底には人種問題というアメリカの影があります。しかし描かれるのは兄の夢、弟の青春、妹の恋。けして人種問題を前面に出さない。迫害の場面があるわけでもなく、黒人蔑視の言葉があるわけでもない。三人の物語の背景として当たり前のように影が存在するだけ。その当たり前に存在するものを空気で見せる。三人の葛藤は特別なものではなく、誰もが持ち得る葛藤として描く。しかしやっぱり背景には影がしっかりと存在する。即興とは裏腹の綿密な計算がなされたであろう演出と即興ならではの生々しさが同居した素晴らしい作品です。7点(2005-03-14 12:01:52)(良:2票)

31.  アニー・ホール 突然こちらに語りかける(おぉ!ゴダールだ~、でもちょっとしつこい)。 過去の回想シーンに現代の人達が立っている(おぉ!これは面白い)。 分割カット(ちょっと面白い)。 本音の字幕(いいねえ)。と、けっこう遊んでる。この頃からアレンはコメディアンの部分が薄れ映画作家の色を濃くしていきます。初期作品や最近の作品と比べるとちょっと小難しさを感じるところがありますが、様々な演出の工夫がうまく機能した良い例ではないでしょうか。この作品、凝った演出やアレンの独特なキャラとしゃべりが目立つが細部にわたってすごく丁寧に作られています。特に恋愛における男女の気持ちの部分で。一番好きなシーンはロブスター(?)との格闘&記念写真のシーンかな。その好きなシーンがパートナーが変わっても出てくるのがすごくせつなかった。アニ-との出会いのシーンのトンチンカンな会話も良かった。凝った手法と映画館での会話にSTING大好きさん同様ヌーベルバーグを感じました。7点(2004-08-03 12:54:40)(良:2票)

32.  アマデウス 舞台劇『アマデウス』の映画化であって事実を追求した映画ではないと監督自身が語るように、サリエリのモーツァルト殺害説にはあまり信憑性はないようです。サリエリがモーツァルトの出世を妨害したという証言はあるそうですが、反対にモーツァルトがベートーベンやシューベルトまで指導したというサリエリに嫉妬していたという話まであります。事実を追求した映画ではないとはいうものの、5歳でメヌエットを作曲、8歳で交響曲、12歳で2つのオペラとミサ曲を作ったというモーツァルトの天才ぶりや奇行が目立ったという変人ぶりはしっかり描かれていました。その変人にして天才のモーツァルトを演じたトム・ハルスは素晴らしかった。背面弾きというんでしょうか、あんなこと普通できませんよ。サリエリ役のF・マーレイ・エイブラハムと共にかなりピアノの特訓をしたのだと思われます。 そしてこの映画の醍醐味はなんといってもこの作品を彩るモーツァルトの数々の名曲でしょう。曲づくりにおける天才ぶりはサリエリにしか解からなくとも、音楽が単に素晴らしいということは凡人の我々でも感じることができます。天才が長年に渡って作り上げた名曲たちを一気に聞かせるんですから、こんな贅沢な映画はないですよ。この名曲たちが映画の評価を押し上げているというのは言わば反則技です。しかしこれも素晴らしい選曲があって初めて映画と一体となるのです。豪華な衣裳やカツラも見所です。7点(2004-06-04 14:54:36)

33.  アンタッチャブル 実際はネス自身も賄ろをもらい汚職にまみれていたと聞きます。この映画ではネス率いるアンタッチャブルを完全な善玉として描いているところに単調さを感じますが、娯楽に重きを置いた作品なのでしょうがないか。とは言え、モリコーネのかっこいい音楽で始まり、デニーロの貫禄の演技、有名な階段シーンでのガルシアのかっこ良さ、そしてドラマティックでわかりやすいストーリー、十分楽しめました。7点(2003-04-25 12:45:28)

34.  アイランド(2005) 《ネタバレ》 ジョージ・ルーカス『THX 1138』の世界観に後に映画化もされたカズオ・イシグロ「わたしを離さないで」の設定を加味した感じ。といってもマイケル・ベイですから設定は設定としてあってもその設定からそのアクションにはいかんだろうってところも無理矢理にアクションへと向かわせる。その荒っぽさがなんとももったいなくもあり、痛快でもある。スピード感溢れるカーアクションはもうこの人の十八番。あらゆる角度から堪能できます。残念なのがエロいボディラインを見せ付けるスカーレット・ ヨハンソンのそのエロさを活かせていないこと。せっかく意図的に押さえ込まれた性欲が芽生えようかという展開があるのだから(なかったっけ?)このエロい体を活かさない手はないのに。 [DVD(字幕)] 6点(2011-09-28 14:02:43)(良:1票) 《改行有》

35.  青いドレスの女 《ネタバレ》 現時点で平均点4.08点(私の投稿前)。うーん、そんなにひどかったっけか。見てる間じゅうポランスキー『チャイナタウン』がちらちらしたのを覚えている。今改めてさらに思う。どちらもハードボイルド。時代は少し違うけどどちらも昔の設定。場所はロス。謎の女は被害者の顔を持つ。政治がからむ。社会問題もからむ。・・・。『チャイナタウン』を絶対意識してると思う。原作通りなのだとしたら原作が『チャイナタウン』の影響下にあるのだろう。とまあそんなわけで『チャイナタウン』が大好きな者としては、同じ匂いを持つこの作品もその雰囲気だけでけっこう酔えちゃったりするのかもしれない。その雰囲気に似合わないドン・チードルのぶっ飛んだキャラも悪くない。「からくり」を見せることに寄り過ぎの面があるし、その「からくり」自体が若干幼稚な面も、またその顚末もまた幼稚(政敵の弱みのなんたるばかばかしさ)ではあるが、私の中ではじゅうぶんに及第点。[DVD(字幕)] 6点(2011-02-09 16:17:01)

36.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 いやはや、マトリックスだったわけですね。アイデアの勝利だ。そのアイデア以上にサスペンスに満ちたシナリオがうまい。そのサスペンスを大いに堪能させてくれる演出がうまい。どこから見ても怪しいレイ・リオッタの存在もサスペンスを盛り上げる。人格統合の舞台がなぜモーテルなのか(しかも大雨!)は、精神科医が多重人格について検察官や刑事たちにレクチャーしながら同時に観客に説明するという同じシーンをもつヒッチコック『サイコ』のパロディなのかな。モーテルってのはアメリカ映画のホラー・サスペンスの定番的舞台でもあるのでなんとも言えんけど。てか、あのレクチャーのほうがパロディか。展開がスピーディなので今どきな消費型作品の様相もあるんだけど、サスペンスがしっかりしているので2度目3度目も楽しめると思います。まだ試してませんが。[DVD(字幕)] 6点(2010-05-28 15:39:31)

37.  アサシン(1993) 元々『ニキータ』自体がハリウッド映画を模したような作品なのでこれをハリウッドでリメイクするとなると相当派手なものが出来上がるんじゃないかと思ったが、派手なようで意外に地味で堅実な演出をするジョン・バダムのおかげで無難な佳作に仕上がった。ブリジット・フォンダが個人的に好きなのでけっこうポイント高いです。ニキータはめそめそしているのが良かったのだが、アメリカ女は強さを前面に出す。終盤の対決がいかにもハリウッド的展開なんだけどけして悪くない。舞台がアメリカ(しかも旅先の殺しのシーンもオリジナルのベニスに対しニューオーリンズ)というだけでどこかサバサバとした爽快感が漂う。『ニキータ』のほうが印象的なシーンが多いが、全体のバランスでは『アサシン』に軍配をあげたい。[DVD(字幕)] 6点(2009-10-28 15:26:35)(良:2票)

38.  熱いトタン屋根の猫 明朗快活に見えるアメリカの表層の下にうごめく心の闇に光を当てるテネシー・ウィリアムズの戯曲を心の闇を描かずに映画化してしまっている。自殺した親友に対する同性愛的感情から生まれる葛藤という心の闇を描かずに。当時は当然タブーだったんだろうから仕方ないんだけど。親友の死のショックと親友と自分の妻に何かあったのではという嫉妬に置き換えてなんとなくまとめているがちょいとムリがある。ムリがあるんだけどそこはなんとかしなくちゃいけなく、親子の問題、兄弟の問題、夫婦の問題をからめて筋が通るようにしているのは苦肉の策としては合格点なのだろう。兄嫁のあんまりなキャラに辟易しつつもエリザベス・テイラーのもうなんて言ったらいいのか、要するに色っぽいというかいや全然セクシーなことしてないんだけど内からにじみ出るような若妻臭というんでしょうか、ってそう書いちゃうとものすごくエロいけど、そうじゃなくてもっとこうなんちゅうか、、、、たまらんね。[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-09 17:36:18)(良:1票)

39.  アウトブレイク 《ネタバレ》 ウイルスやら怪獣やらをやっつけるために軍が町ごと消しちゃうってのはもうお決まりのパターンとして登場するのだが、この作品の公開当時ではお決まりというほどではなかったし、いきなり冒頭部で前触れ無しにアフリカの村を焼き尽くすというシーンを持ってきて観客に軍の非情っぷりを見せつけているのが功を奏し、なかなかどうして、ドキドキと楽しませてくれる。ご都合主義に走るのはハリウッドのお約束なんだし別にいいのだが、でもたしかにこの終盤の展開はちょいとやりすぎ。山に放した野生の猿が早々に見つかるのもアレだが、その前に宿主が猿だと判明する過程がご都合主義に過ぎる。ムリヤリな見せ場としてのヘリの攻防戦はまあいい、というかけっこう気に入っている。爆撃の阻止と指揮官拘束というご都合主義は許せる、というかむしろ天晴れ。[DVD(字幕)] 6点(2008-09-10 14:50:59)

40.  アラバマ物語 黒人差別の激しいアメリカ南部において、偏見を持たず弁護士という仕事をこなし、二人の子供たちとは常に正面から接し、諍いの避け方をさりげなく見せ(近所のおばあさんとのやりとり)、いざというときには誰よりもたのもしく子供たちを守る(狂犬のシーン)。まさに理想の父親がいる。子供たちが黒人たちの中に違和感なくまぎれて裁判を傍観する姿や、父と黒人被疑者が町の人たちに取り囲まれた際の子供たちの行動は、子供たちの理想的な成長と理想的な親子関係を見せている。そしてそのことによってさらに理想の父親を確固たるものとしている。当時としてはかなり繊細に扱われるべきテーマを含んだ社会派でありながら「理想の父親像」を前面に描くことで受け入れやすい作品となっている。個人的には理想的すぎに感じるけど、当時のアメリカ、ましてやハリウッドにしてみれば、これくらい完璧なヒーローでもいないと作る側も観る側も受け入れられなかったのかもしれない。 異常者として恐れられるブーの逸話は差別の根源を描いていると思われる。話さないからわからない、わからないから怖い、怖いから攻撃する、という人間の持つ弱さゆえの悪循環。「ナントカ(忘れた)という鳥は殺してもいい」、コレも偏見かもしれない、ということか、、。 いい「話し」だし、演出も巧みなんだけど、差別される側の悲壮感というか、人間のおぞましさというか、ダークな部分をあえてオブラートで包んだような描き方にちょっぴりの不満。[DVD(字幕)] 6点(2006-01-19 15:27:23)(良:1票)

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