みんなのシネマレビュー
Yuki2Invyさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123

21.  アンテベラム 《ネタバレ》 うーん…社会風刺的な側面を抜きにすれば、結局「オチ=2つの話をどうリンクさせるか」のクオリティに全てが掛かってくるという作品かとも思うのです。が、個人的には率直にソコの出来はイマイチ(=幾らナンでもド直球すぎるでしょ)という感じに思えましたかね。重ねて、トリック自体のクオリティと、またエデンのお話が徹頭徹尾陰惨極まりないコト、或いはヴェロニカのお話の方とて(社会風刺的なフレーバーがごく強めという意味で)終始居心地はかなり悪いモノであるコト、ソコら辺も含め、やはりちょっとシンプルすぎる(⇒その上にシンプルに終始ネガティブすぎる)という感じに思えたのですね。言い方を変えると要は、別にそんなに長くない映画なのに観ていて妙に疲れてしまった…ケド種明かしでもあんましスッキリできんかった…と。映画自体のクオリティはかなり高度につくり込まれていたとは思うのですケドね。[DVD(字幕)] 5点(2022-07-18 01:43:42)

22.  雨の日は会えない、晴れた日は君を想う 《ネタバレ》 でもゆーて、ワリかし無くはない方のハナシじゃないケ?と思ってしまいましたが、あくまで私におけるこの既視感の理由は先に『永い言い訳』を観ていたからでした(でも『永い言い訳』の原作小説の刊行と本映画のトロント映画祭での発表はドンピシャで同年なので、どっちが先…というコトではなさそうですケド)。ただ、アッチに比べると今作の方がだいぶん繊細で曖昧、かつ少し「分かり難い」話ではありますかね。取り分け、アッチがごくシンプルにポジティブな過程を終始辿ってゆくのに比して、今作はそーいった側面も備えつつも(=ナオミ・ワッツと彼女の息子のお話の部分)かなり終盤深くまで本質的にはネガティブな展開をし続け、一方でオーラスでは主人公はふと吹っ切れた様にも見える…という点においてはそんな感じかとも思います。 まあ個人的には、彼を捕らまえていたのは一種の「罪悪感」とゆーか、ないしは自身に対する怒りだとは思うのですよね。ソコを、物質的・表面的に満たされた生活で見えなくなっていた種々のコトを刮目して見い出した結果、色々と(=自分も他人も)許すコトが出来た…という様な話かなと理解しました。ただ一点、どーにも共感がしにくかった…とゆーのが、ゆーて彼がこ~んな派手な自暴自棄に陥っても(ある種)OKだった…というコトの理由は、やはり物質的に満たされているから、ですよね。ある面で非常に「大人気ない」とゆーか、言っちゃあ私には「金持ちの道楽」的なコトにすら見えましたよ(偉そーなコトを言って申し訳ないですケド、皆そんな余裕なんて無い中で頑張ってんだよ!と)。やはり個人的には、ちょっと本質的には共感できなかった…という作品になってしまいますかね(ごく残念なコトですケド)。[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-13 00:52:26)《改行有》

23.  アベンジャーズ(1998) 《ネタバレ》 イギリス人て、こーいうの好きですよね(まあ今作はアメリカ資本のよーですが)。紳士が慇懃に澄ましておちゃらけるとゆーか、ある種「国民的ジャンル」てな感じでもあります(初期の『007』とかも結構似た様な雰囲気だったかもなあ、とも)。ただ、今作はそれら類似品の中でもゆーて確かに失敗作な方ではあるかと思うのです。正直ワタシ自身もかな~りツマランかったですね。 色々と心当たりは思いつくのですが、一個目はやっぱちょっと中途半端 or どっち付かず、ではあるかも知れんですね。つまり、コメディとスパイアクションの両方を並列に成り立たせよう…としてるのがまるで上手くいってない…とゆーか。コメディはコメディで(クスっと出来る箇所も全く無くはねーですが)ワリと総じてシンプルにスベり散らかしてますし、一方のアクションは(コッチは描写ソレ自体は中々どーしてそこそこのクオリティかつゴージャスな箇所も散見されるのですが)その内容としてもクソ単純な筋なのにコレも総じてナニがどーしてそーいう状況になってるのかがワリと全編でサッパリ分からない…という稚拙な展開運びで、結論、意外なまでに「ナニを観せられてるのか分からない」という映画になってもーてますのよね。多分ですが、のっけから明らかにマジメな映画とは言えない質感でオッ始めたのですから、ごくコメディの方に寄せるべきではなかったのでしょーか(で、アクションの筋の方もよりふざけた感じにして全体の雰囲気と整合させた方が好かったかと)。全体としてはチャンとコメディなのだけど、随所で挿入されるアクションが意外と高品質…とゆーヤツだったらもっとお得な感じだって出てくるじゃねーですか、と。 もう一つ、今作は往年の名作ドラマのリバイバル…らしいにも関わらず、元ネタの良さ・コンセプトとゆーのもまるで伝わって来ないのですよね。ソレは結局、ナニが好きだったから今作を企画したのか(ナニがやりたかったのか)→そのやりたいコトってのが製作当時の世間にも受け容れられる様なモノだったのか…とゆーのがまるで検証できない(できてない)というコトだと思うのですね。元ネタは6シーズン161話もあるのですから、コレだってもうチョイ何とか出来たのではねーか…と思うのですケドね。 レイフ・ファインズにせよユマ・サーマンにせよ、そしてショーン・コネリーだってぶっちゃけ全盛期に近い時分のキャスティングですよ。この豪華キャストを擁していながらこのクオリティとゆーのは確かに残念ですよね(重ねて、アクションとか部分的にはチャンと出来てるんだから、やり様に依っては素晴らしいシリーズものにさえ為ったかも…とだって思ったりしてね)。[インターネット(字幕)] 4点(2022-04-24 22:03:25)《改行有》

24.  アス 《ネタバレ》 社会風刺的な側面も容易に汲み取れるものの、お話としては正直大したモンではないと思うし(全体的に整合性もやや微妙)何よりちょっと「古臭い」のだよね(昔の『世にも奇妙な』とかで如何にもやってそーなお話…とゆーか)。だとすると、このテンポの重さ+尺の長さはちょっと「無駄に」という感じがまずはしてしまうのですよ。それに、ジェイソンが自身のドッペルゲンガーと対峙するシーンとあとオーラスには多少は仕掛け(トリック)が在ったかとも思うのだけど、シナリオの他の部分は相当にシンプルなスリラー的展開に留まってもいる…とも思ってしまうのですね。結論的には選択肢は2つ、もう少しだけお話にアイデア(=ヒネり)を効かせるか、それが無理なら出来の悪くないショック描写を活かしてよりシンプルに90分で駆け抜けた方が好かった…のではないかと思いましたね。 ただ一点、肝心のドッペルゲンガー達は中々高度に異常性を醸していてその雰囲気自体、つまりはソレを表現する役者の演技は全然悪くなかった(むしろ見応えが大いに在った)とも思うのですよ。特に女性陣、ルピタ・ニョンゴとエリザベス・モスはどちらも非常に好かったと思いますね。ソコに1点加点して、この評価とさせて頂きますです。[DVD(字幕)] 6点(2022-04-12 22:22:44)《改行有》

25.  アンビュランス(2022) 《ネタバレ》 元々観ようとは思ってたのですが、前週に映画館で見かけた予告編がかなり好い出来だったので初日に参上しましたです。撮影の凝り様がなんかスゴそうだった…とゆーのがモチベーションなのですが、結果的にはその点は期待以上でしたかね。 とゆーか今作の撮影は確かに諸々とエポックメイキングなレベルでスーパー!で、むしろちょっとモ~やりすぎ感すら覚えた…てのが本音ですね。マジで、カメラを大人しく動かさずに撮ってたシーンはほぼ皆無と言って好いのではないでしょーか。その「動きながら」とゆーのも手ブレとかではなくて(否、手ブレまくるシーンも多々ありますケド)ごく滑らかに意図を持って力強く動き回る…とゆーのが多かったですし、加えてカメラ構図もほぼほぼが「上から」か「(かなり)下から」+接写の超多用、てな具合で、結果的に普通の映画でよくある大人しい・落ち着く画ヅラとゆーのがとにかく少なかったと思います。そして肝心のアクションシーンではその傾向が更に強まる(ガッシャガシャ動きまくるカメラ+もはや極端な構図)のに加えて、ドローンてこんなムチャな飛ばし方できんの?てな感じで超速で飛び回ってキリモミ回転してるかの様な空撮も大量に放り込まれ、率直にココまでアトラクションぽい映像てのは今まで観たコトなかった…と思いましたですね。技術の進歩とゆーのをひしひしと感じたとゆーか、凄かったです。 いちおう、2005年のデンマーク映画のリメイクとゆーコトなのですが、アクション的展開としては(物理的には止まろうと思えば止まれるんだケド「事情」が有るので)止まらない(し、実際に作中2時間近く殆ど止まらない)救急車…という点では多分に『スピード』ぽくもある話です、が、アクションのレベルとしてはアクション・スリラー的とゆーよりはプチ戦争映画に近い…てな位にコレも(部分的には)やりすぎな感じです。加えて、前述どおりのユニークで(重ね重ね)やりすぎな撮影の所為もあって臨場感・躍動感(パワフルさ)とゆーのは総じて極めて高度なので、アクション的見応えとゆーのも単純に史上屈指と言っても好いレベルかと。少なくとも観て損は無さそうな作品…だとは言って好いかと思うのですね。 ただ、何度も言わせて貰った様に色々と「やりすぎ」な系統の映画なのも確かで(流石は御大)、まず尺自体も長めな上にアクションも前述どおり長時間続きっパ!なので、ソコでこんなレベルで映像が動きまくるってーとモ~酔うな…とも感じました(私は観終わって疲れ果てたダケで済みましたが、実際に調子崩した人も居るカモな…と)。また尺の話をするなら重ねてアクションは一回始まったら2時間(ほぼ)止まらないので、その部分はメリハリを欠いて単調でもあった…とも言えます。あと、色々とやりすぎタイ!が為にシナリオで無理をしてる箇所もまま在るのでして、結果突っ込みドコロも正直少なくはないですね(話の端緒の銀行襲撃だってアンだけの重装備+多勢で攻め込んでいながらちょっと手際悪すぎ&プラン自体がポンコツすぎ…とも思えますし、あの瀕死の警官だってどー考えても途中で下ろそうと思えば下ろせたろ…とか、走行中の手術のあたりはモ~言うまでも無く…とか)。地味に、作品の好み・評価自体も人に依って結構高度に割れるヤツ…てな気もしてますね。 とは言え個人的には、とにかく映像のユニークさだけでもまず観て損は無いかとは言いたいです。もう一つ、登場キャラの「目的意識」という意味での人間ドラマ的内容とかにしても、タイトルが「救急車」なダケあって実は「人を救うコト」という共通テーマ的なモノがチャンとあったりもして、ソレ自体まあまあ洒落てるとも思えましたしソレを感じ取れるとラストの展開とかもそこそこジーンと観れる…てな気もしました。結論、やりたいコト自体はこの上無くハッキリしている作品ですが、同時にマイケル・ベイ作品としては完成度とゆーのも比較的高い方だと思いました(率直にかなりオススメです)。体力に自信のある方は、ぜひ映画館でどーぞ。[映画館(字幕)] 8点(2022-04-01 12:29:52)《改行有》

26.  アンチャーテッド 《ネタバレ》 ゲーム原作とのコトですがソッチはやったこと無いです。映画としては、あまりお話に中身があるタイプのアクションでもなくて基本的にはアクションシーンをただ眺めてゆくというシンプルな娯楽作ですかね。んでアクションの中身としては、序盤~中盤は謎解き系でややチマチマした感じですが、終盤はそこそこ派手(とゆーか如何にもゲーム的な…という感じのチョイ荒唐無稽な質感)でユニークさ・面白みはある程度備わっているかと。全体としてその分量も悪くはないので、まずまず手堅い方の作品かと思いました。 他に好かったと思われる点は、まずはシンプルに役者のクオリティ。トムホ君は相変わらず爽やかでしたし、何よりやっぱアクションに「精一杯頑張ってる」感が出てくるのが好いですね(ごく素直に応援してゆけるとゆーか)。彼もまたナチュラルにコミカルな雰囲気を纏っている俳優さんかなあ~とも感じるのですが、相方のマーク・ウォールバーグも今作では常にどこか素っ惚けているとゆーか、彼ら2人のおかげで作品全体がごく微笑ましい(可笑しみの在る)悪くない雰囲気に仕上がっていたとも思われます。悪役では、まずアントニオ・バンデラスは個人的には今作でも好みの雰囲気だったのですが(ネタバレすると)チョイ無駄遣いでソコは少しだけ無念です。でも一方で、ラスボスのタティ・ガブリエルさんは(初見でしたが)ごくユニークなルックス+存在感も中々で率直に素晴らしかったと思いますね(今後に期待ですかね)。[映画館(字幕)] 7点(2022-02-26 21:12:15)《改行有》

27.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 今作を改めて観ても思うのはその影響力、と言いますか。この作品におけるジャック・レモンの仕事とゆーのは(まあ別に「今作の」彼に限ったコトでもないのかとも思いますが)、実にそこら中でソレを彷彿とさせるモノに出会うなあ、というコトですね。よりフィジカルな喜劇であるチャップリンを別にすれば、「笑い」を志す者がシチュエーション・コメディとして今作以上に観ておくべき作品とゆーのも他にあんまし無いのではないでしょーか(まあこれはもはや、別にお笑いの分野のクリエーターに限るべきコトでもないのかも知れませんケド)。 限り無く「普遍的」な(=時代を超える)クオリティを備える作品だと感じますが、強いて言うなら登場する男どものクズさ加減とゆーのには少しばかり時代を感じる、というトコロですかね。シェルドレイクなんて、今どき例え民間企業でもちょっともう許されないレベルのモラルの無さに思われます。まあコレとて(特に日本では)ここ最近ようやく少し向上しつつある、という部分かとも、つまりごく最近はそう思われるよーになったということなのカモ、とは思いますケドね。[DVD(字幕)] 9点(2021-10-06 18:05:47)《改行有》

28.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 なるほど、ジャンル分けするならSFかホラーか、という作品に感じられるのは確かですが、描こうとしているSF的概念にせよそれがもたらす一種の恐怖にせよ、かなり抽象的で曖昧なモノなのですよね。その意味では、邦題がちょっとイケてないかも知れませんね。原作小説の邦題が『全滅領域』で原題が(+映画の原題も)『Annihilation』なので、映画の邦題も無難と言えば無難なのですが、繋げちゃうとなんか…もうチョイ物質的で多少チープめなSFにも見えますよね。 ただ、そーいう作品としては中々細部まで好く出来てたのではないでしょーかね。肝心なトコロが抽象的、とは言ったものの、映画の入りは結構フツーのSFに見えなくもなくて、ただそこから続いてゆくひたすら緩慢なテンポや、起承転結がイマイチ感じられないただただ不穏な展開運びが次第次第にどこか寒々しくて血の通った感じのしない異様な空気をつくり上げてゆき、ラスト、灯台付近で映像的にも異世界感を一気に炸裂させてどこか違う次元へと連れ去られる様な、とゆーのが実に爽快だったですよ。そのラスト付近の映像表現もかなりユニークで「美しい」モノだったりで、その面でのお得感もかなり高度でしたし。 確かにオーラスの「瞳」の描写はちょっとよく分かりませんでしたが(個人的には蛇足に見えます)、総合的にはかなり楽しんで観ることができました。ナタリー・ポートマンの品格も(ある種ちょっと「お高く留まった」本作には)非常に効果的だったと思いますね。[インターネット(字幕)] 8点(2021-09-19 23:09:18)《改行有》

29.  哀愁の花びら 《ネタバレ》 芸能界を生き抜こうとする3人の女性の成功と挫折を描く…のですが、特に終盤は見せ場の連続で、その意味ではゴージャスとゆーかダイジェスト的とゆーか。個人的には、ちょっと感情の流れや人間関係の移り変わりの描写が足りないとゆーか雑に感じられ、非常にエモーショナルなシーンが続くワリにあまりコッチには伝わってこないとゆーか、やや上滑りなよーにも思いました。主役3人以外にも登場人物が多すぎる、というコトでもないですかね?(題材の若干ながらのチープさを含めて)確かに映画よりはドラマ向き、という話なのかとも大いに感じます。いっちゃん主役のバーバラ・パーキンスがまるで存在感が無い(他の2人に食われてる)つーのも、確実なマイナス要素であります。[DVD(字幕)] 5点(2021-09-08 14:44:09)

30.  悪魔の赤ちゃん 《ネタバレ》 本当に生まれたて(生後0日)の赤ちゃんがマジでヤバい超デンジャラス殺戮モンスター、という有りそうで無かったアイデアはいくぶん斬新だとも言えるが(紛うコト無きナチュラル・ボーン・キラー)、作中で実際に赤ちゃん(の人形)を動かして通常のホラーに仕立てるだけの技術や能力や資金源は今作のスタッフは持ち得なかった、とゆーことで、直接的なショック描写が殆ど皆無の本作は結論的にはホラーとしては極め付けに地味で、正直コレはもーちょっとキツいというレベルすね(今サラ観ると特に)。 とは言え、流石にそっちの方だけでは映画に為らんのも悟ってはいたよーで、なのでそーいう怪物赤ちゃんを産み落としてしまった両親の苦悩・それでも芽生える赤ちゃんへの情、といったヒューマニティなモノを描き込んでゆくことで何とか間を持たせようとしてる…のだケド、それも正直ごく終盤まではあまり巧いコトいってなくて、序盤・中盤がこれまたちょっと退屈レベルの許容値を超えている感じ、でもある。ただ、ヒューマニティ溢れる最終盤はそれなりに観れなくもないし、救いが無いうえに実に不穏なオーラスも決して悪くはないとも思った。うーん…根本のアイデア以外にも、もう少しだけ展開・演出面で見るべき良質な工夫を施すことが出来てれば…という感じすかね。[DVD(字幕)] 4点(2021-08-08 18:22:27)《改行有》

31.  アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ 《ネタバレ》 元ネタとゆーのは、トマトが人間を襲う!というトンデモにして、当時は実際にトマトを動かして人間を襲わせるという技術が無い(んでやる気も無い)コトが原因でストップモーションアニメみたいな手法を用いた、それが逆に非常にシュールでユニークな映像をつくり出した(が故にカルトになった)という作品であった。本作においてはその点、ドーナツが人間を襲う!というトンデモも、今どき結構簡単にCGで実現できてしまうので、結果的に実際に観たコトあるとは言わないケドでも観たコトあるよーな気もする程度のありふれた映像になってしまっており、要はフツーに(とても)つまらないホラー・コメディにしかなっていない。低予算よろしく、含まれるエロ・グロ・ギャグの低級ホラー三銃士たちもいずれも極めて薄味でチープさも極まりない。紛うコト無きC級、としか言い様の無い出来かと。 そもそも、原作リスペクトな描写だって一つくらいありましたかね?言ってるワタシも元ネタの内容って殆ど記憶に無いんですケド、あんまり似てるシーンは無かったよーな気がしてます。ああ、一つだけ、今作にも『キラー・ドーナツの歌』的なテーマソングがありまして、キラードーナツキラードーナツひたすら連呼するトコロはチョイ似てますわ。ロック調で地味に意外とイイ曲なので、皆さんも是非歌ってみてください。[インターネット(字幕)] 3点(2021-05-31 18:29:37)《改行有》

32.  アメリカン・パイパイパイ! 完結編 俺たちの同騒会 《ネタバレ》 正に同窓会、というか、特に話に重大な内容がある訳でもトンデモ展開がある訳でもないのです(あくまで昔と比べたら)。要するにただ、彼らの「その後」を楽しもう、という作品だと思います。なので、コレを観るなら過去作をちゃんと観てから、というのは絶対条件かと思いますね(私も1~3までしか観てませんが)。 それでもシリーズの醍醐味たるおバカ下ネタは(少しマイルドになってはいますが)十分に健在で、随所でクスクスと微笑みながら観れますし、役者もゴージャスに勢ぞろい、かつみんな実に楽し気にやっていて、こっちの方面でも観ながらホッコリとできることは請け合いです。みんな成長・老成したな、という感じですが、スティフラーだけは相変わらず…と言いたいトコロですが彼も少しだけは成長してるなとも感じました。いちおう完結編と銘打たれていますが、20年後ぐらいにもう一回やってもいーんじゃね?とも思いましたね。[DVD(字幕)] 7点(2021-01-16 18:26:27)(良:1票) 《改行有》

33.  悪魔のサンタクロース2 《ネタバレ》 開始から40分間もが前作のダイジェストという極め付きのやる気の無さに始まり、その後の30分間も回想形式でのショックシーンのツギハギと、構成がここまで酷い続編は『サランドラⅡ』以来かも知れない。ただ、一点明らかに前作より優れているのが主役の殺人サンタの出来。そこそこイケメンながら矢鱈とゴツくて、かつ生気の無い目には中々イカした狂気を迸らせており、力技なショック描写の数々も含めて犯人の恐ろしさはまずまず向上している。前作で殺り損ねた諸悪の根源・院長を屠って終わるラスト15分も悪くはない(スカッと)。院長、『マタンゴ』みたいな特殊メイクのゴワゴワ顔で出てくるのだけど、これは意図した演出というよりは、前作で演じてたリリアン・ショーバンから役者が代わっちゃってるからなのですね(これまた手抜きなコト)。[DVD(字幕)] 4点(2020-11-23 14:19:41)

34.  悪魔のサンタクロース/惨殺の斧 《ネタバレ》 クリスマスにサンタの格好をした殺人鬼が大暴れするというあまりに夢の無い顛末が、アメリカでは社会的に許容されず、PTAが大々的に上映反対運動を仕掛けた結果逆にちょっとヒットしたというしょーも無い経歴のある本作、系統としては完全に(この頃腐るほど製作された)スラッシャーホラーである。が、この手のにしては珍しく面白いのは前半という、少しばかり珍品でもある。殺人鬼が如何にしてそう成り果てたのかを丹念に凄惨に描く前半は、かなり強烈な居たたまれなさを伴う見応えが中々に秀逸なのですよね。 しかし、肝心の後半がどーもツマラナイ。結局のトコロ出来の悪さの根源なのが、肝心の殺人サンタ・ビリー君なのだす。とにかく見た目が「真っ当」すぎるのよね(どーも新人俳優のよーなのだけど、けっこう可愛いお兄ちゃんでしかなくって)。殺戮シーンも3か所で7人と若干地味め(+ラストに勘違いで警官が一人射殺して、その後その警官も殺すんで総計9人)。やっぱスラッシャーには狂気迸るホラーモンスターてのが居ないとま~締まらないっすよね。駄作。 ※このシリーズ、1・2だけ昔観てて別に全く面白くなかったのだけど、勘違いで4を観ちゃって「アレ?3観てねーぞ」となって3も観てついでに5も観て、3・4・5だけ本サイトでレビューしてるのがどーにも許せなくって(割と神経質な人なのです)、結局今般1・2をワザワザレンタルして観直すという羽目になった。これだからホラーは嫌なのだ。[DVD(字幕)] 4点(2020-11-23 00:40:13)《改行有》

35.  悪霊少女 《ネタバレ》 ナアアァー!『悪魔少女』と間違えて、こんなポンコツホラーを観てしまったアァ~(嘘) ちょっと違いました。 ノオオォー!『ドーン・オブ・ザ・デッド』と間違えて、こんなスカタンホラーを観てしまったアァ~(これも嘘) 冗談はさておき、本作はロメロの『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』と『ドーン・オブ・ザ・デッド』の合間の年代につくられたゾンビ映画の一作である。この頃のゾンビ映画というのは、ロメロ的ゾンビの「再生産性」という要素の抜け落ちた単なる蘇った死体、というものであることが多い(アマンド・デ・オッソリオの『エル・ゾンビ』シリーズなどにせよ)。名作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』が内包するエポックメイキングな要素にどこか触発されてはいるものの、あまりに衝撃的なそのコンセプトに向けて中々全力投球してゆくというまでには至らなかった、という感じだろうか(予算的なことも影響しているのは想像に難くない)。その意味では、ロメロにまとまった予算が必要だというコトを看破し、それを与えて再び『ドーン・オブ・ザ・デッド』を撮らせたアルジェントという人は、こういったイマイチ乗り切れていない後発作品の作者には無い流石の眼の付けドコロを備えていた、と確実に言えるのだろうと思う。 ただ今作は、どちらかと言うとロメロゾンビよりも同じく同時代の『オーメン』の影響をより強く受けている作品であり、邪悪な少女がゾンビを操る、というのが最大のコンセプトである(まあ、ただそれだけの作品であり、他に取り立てて言及するべき見所があるワケでも無いのだけど)。映画としての質はかなり低レベルで、のっけからのあまりに酷い棒読みにはやや新鮮味すら覚えるレベルであるし、ショック描写も総じてチープ極まりない(ゾンビの特殊メイクも相当に雑で、唯一ちゃんと作ったのは腕一本だけなので、アップで映されるのはそればっかである)。クライマックスの大騒ぎが最低映画というほどには酷くはなかったので、一応のこの評価としておくが…[DVD(字幕)] 3点(2020-11-09 17:18:18)《改行有》

36.  雨に唄えば 《ネタバレ》 ジーン・ケリーとフレッド・アステアというのは、剛と柔と言うか、『北斗の拳』で言う所のラオウとトキと言うか。ケリーの踊りにはアステアには無いパワフルさ・アクロバティックさを感じ取れ(躰のナリもだいぶんゴツイですしね)、アステア一派の私としてもこっちはこっちで確実に素晴らしいと思うのですよね。 ミュージカル映画の史上最高とも称される今作、力強い踊りのクオリティについては、確かに他の作品に頭一つ抜きん出ていると言えるかも知れません。ケリーの種々のシーンに加え、ドナルド・オコナーの『メイク・ゼム・ラフ』も高度にアスリートな優れた出来だし、私は終盤の『ブロードウェイ・メロディ』も好きですよ(ただ確かに、冗長と言うよりはちょっと挿入が唐突、かつ脈絡も薄いというのは確かなのだけど)。そして『雨に唄えば』という20世紀屈指の名曲と雨中のその挿入シーンは、これも確実に映画史に残る名場面と言えるのだし。 一点、今作はケリーが絶対的メインで、故に女優が活躍するパート(踊りにせよ演技にせよ)がやや少なめだという点が、好みの問題ではあるが私としては少しだけマイナス。ただ、そうは言っても例えばジーン・ヘイゲンのコミカルで特徴的な演技とかは、これも個人的にはかなり面白く観れますのですけどね。[DVD(字幕)] 8点(2020-09-21 23:15:19)(良:1票) 《改行有》

37.  I am Sam アイ・アム・サム 《ネタバレ》 良きにせよ悪しきにせよ、色々と多々、思わせるトコロのある映画である。ネガティブな話をすれば、まずそもそも状況が不自然すぎないか。サムが6歳までルーシーを育てられたなら(このことがそもそも不自然なのかも知れないが)、それが7歳になると急に問題になるということにあまり説得力が感じられない。あと、結局私はどうしたって、サムにルーシーを単独で育てる能力があるとは最初から思えなかった(なので、物語の大半を占める裁判部分にはあまり感情移入していけなかった)。しかし、だからと言ってあの裁判は一体何なのか。サムの資質が問われているとは言え、社会的弱者に対してあれ程までに配慮に欠けた裁判が行われるというのがあり得るのか。もう一点、サムに親として不足があったとしても、親に必要なのは決して知的水準だけではあるまい。社会にはそれこそ親として相応しくない輩がゴロゴロしてるのにも関わらず、それを野放しにしてこんな茶番を行うことにどこまで正義があるのか、と、少し大人気ないことも考えてしまった。全体的に今作、やや荒唐無稽にも思われる箇所が目立ち、特にこの手のマジメな題材の映画としては少しばかりリアリティを欠き「過ぎる」ようにも思われる。 ただ同時に、優れた点も多々含まれる映画だとも思う。やはりまず演技の質の高さ。総じて主要キャストは誰しも素晴らしいが、特にショーン・ペンの演技は役づくりの部分で実に卓越した仕事だったと思う。その優れた演技の力もあって、サムがルーシーを愛しているという最も肝心な部分には、十分に観客の心を動かすだけの力があったし、私はその部分には十分に感動できた。 ただただ観ていてスッキリと気持ちがいい、とかいう映画では決してないが、そういう映画も偶にはイイかも、という意味ではややお勧めできる。[インターネット(字幕)] 6点(2020-07-28 13:30:43)《改行有》

38.  アップグレード 《ネタバレ》 SFアクションの佳作。アクション面は少し『寄生獣』の様な質感と言うか、人間離れしたスマートな格闘が中々に優れたSF感を醸しており(少し『マトリックス』ぽいけどそれより更にAI的、とでも言うか)、かつ切れ味も上々でかなり面白い。 SF的ストーリー面でも、意外さを狙ったラストは個人的にはそこそこ意表を突いてもらえた感じで面白かった。ただ確かに、ステムがエロンを支配しているという状況の不自然さや、ラストのあんな差し迫った場面でグレイの支配を完全に奪えるなら回り諄いことせずに最初から人格奪っちゃえばいいジャン!とか、ツッコもうと思えば盛大にツッコめるとも言える。そもそも、もう少し尺を取ってキチンとつくり込んだ方がSFとしてはクオリティを改善できた様にも思う。 ただ本作は、そこら辺の整合性をある点で犠牲にしてもスピード感と勢いで乗り切ってしまおう、という映画に思える。そしてその意味では、その「狙い」は十分に成功していると感じる。結果的にサックリ観れるし、観て損することも決して無いかと。普通にオススメ。[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-06 23:14:08)《改行有》

39.  アリー/スター誕生 《ネタバレ》 レディ・ガガは一聴して理解できる真に偉大なアーティストであり、ハッキリ言って彼女の歌が本作の唯一絶対のウリなのである。ただ、あまりに存在感が個性的過ぎるレディ・ガガは正に飛び道具であり、どこをどうやってもレディ・ガガでしかないのだから、そもそも彼女に誰かを演じさせる、ということに無理がある様な気もする。 話の内容としては色々と非常に「浅い」という印象の作品だが、下手に話をつくり込み過ぎずにMV的な作風に逃げたのも、だからそれはそれである意味正解なのかも知れない。その意味でMV的に本作を観るならば、歌の分量、個々の曲自体の出来や歌唱シーンの演出は総じて優れており、その点では満足いく仕上りだと思う。 とは言え、やはり映画としては安直で浅薄な印象の強い作品に思える。評価自体が少し難しい作品ですね。[DVD(字幕)] 5点(2020-05-02 23:58:22)《改行有》

40.  アトミック・ブロンド 《ネタバレ》 スパイものとしては平凡な筋で、しかも正直かなり分かりにくい(意味の分からない無駄なレズネタとかも分からなさを助長する)。しかし、それを補って余り有るアクションの高品質さ。特に打撃が本気でブン殴ってるようにしか見えない大迫力。ハンディカムを戦闘真っただ中に放り込んだかのような撮影も非常に見事。セロン姐さんの頑張りも出色。アクションとしては超オススメ。[DVD(字幕)] 7点(2020-02-22 00:40:12)(良:1票)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS