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1. ガントレット
《ネタバレ》 ずいぶん昔に見た覚えがあるけども、今観るとストーリーが単純で
黒幕があっさり分かってしまうけども、やたら筋が複雑で一度観た
だけでは理解できないものが多い最近の映画の中で、なんか気楽に
観ることが出来てほっとさせられるような映画でした。
それにしても、まあドンパチやりすぎですね。
何年か前に、副大統領候補になった元準ミスアラスカのサラ・ペイリン
が全米ライフル協会の集会で「鉄砲の弾は高価なものです。だから
警告射撃などで無駄にしてはいけません。悪い奴らには警告なしに
どてっ腹にぶち込んでやりましょう」と演説してたのを思い出します。
あんだけ撃ちまくったら、警察の年間予算などあっという間になく
なってしまうのではと心配です。[地上波(吹替)] 6点(2020-05-08 12:53:51)《改行有》
2. カサブランカ
《ネタバレ》 ボギー一人がカッコ良くて、ラズロ夫妻はパッとしませんでしたね。特に旦那はどうみても反ナチスの筋金入りの闘志とは感じられなかった(バーグマンは評判通りの美しさでしたけど)。もともとがニ流俳優(ボギーもバーグマンも人気の出る前)によるB級のロマンス映画として作られたわけで、色々とB級の安っぽさが見え隠れするのはやむを得ないところではあります(こんなにヒットすると分かっていたらもっと金をかけて作れば良かったのでしょうけど)。イルザの残した別れの手紙の文字が雨の中でにじんで行くシーンやドイツ将校の歌うラインの守りがラ・マルセイエーズにかき消されてしまうシーンなどの名シーンを生んだやはり名作と呼ばれることはある映画だと思いました。ところで、ボギーが何度も使う「Here’s looking at you」を「君の瞳に乾杯」と最初に訳した人はなかなかのシャレ者ではありますけど、この原語のフレーズを外人女性に使っても日本語のフレーズほどには相手に対するインパクトはないでしょうね。「そんな昔のことは…」ももっと盛りあがった場面でバーグマンに対して使われているのかと思ったら、全くの端役の女(バーグマンに劣らず美人でした)に投げやりに使われているだけでした。ちょっとこの日本語訳の両方のフレーズが日本では一人歩きし過ぎているようです。6点(2004-10-31 17:27:11)
3. 華麗なるギャツビー(2013)
《ネタバレ》 翻訳本は数ページで挫折、1974年版が封切られた時に
ギャッツバイゼーションなる言葉まで作って大々的な
広告宣伝が打たれた記憶がありますが、結局未鑑賞。
その内容は長い間不知のものでした。
今回ようやく2013年版を鑑賞してその内容を知ったの
ですが、正直「なんだかなあ」という感じ。
要するに、貧しい家庭に生まれためちゃくちゃ野心家
の青年が、上流階級のお嬢さんに一目惚れし、彼女に
ふさわしい富を手に入れ求愛したが、思いは叶わず
撃ち殺されましたとさ、っていうお話としか思えない
のですけど、ここでの評価の高さはなぜ?
富と名声が全てであるというアメリカ社会に生まれ育っ
たわけではない極東の島国の人間には理解不能なのかも
しれません。
デイジーが男が命がけで求めるような女性に見えない
のが致命的ではありますが、CGばかり使うのではなく
各登場人物のキャラをもう少し丁寧に描いてほしかった
気がします。
原作本について、深読み読書会か中田敦彦君に取り上げ
てもらって分かりやすく解説してほしいです。[地上波(吹替)] 5点(2021-01-02 17:12:29)《改行有》
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