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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ガントレット 《ネタバレ》 今さらながら観ました。家が壊れるほどの銃撃の雨とか「俺たちに明日はない」のパロディみたいな場面が何度も繰り返されてさすがに食傷気味の感はありますが、漫画的なつくりとして楽しめます。バイクを拝借した暴走族と貨物列車で再会とかはちょっと無理筋の面もあるし、ヘリが高圧線にかかってとかも偶発的要素が強過ぎ。しかし女とモテルでの時間潰しをセックスレスで過ごしたけれど連帯感を強めたとかイーストウッドらしいところです。最後に市庁舎まで乗り上げた場面で警官たちが尊敬のまなざしで迎えるところはプレデター2の最後のシーンそっくりで米国人好みなのでしょうね。[DVD(字幕)] 6点(2012-10-23 17:23:43) 2. 影なき狙撃者 《ネタバレ》 この映画は劇場公開時に時間がなくて見逃したのですが、評判が悪かったせいか以後の上映がほとんどなくてやっとDVDで観ることができました。この映画にしても「ブラック・サンデー」にしてもフランケンハイマーの映画は時代を先取りしているためか毀誉褒貶もあったりして興行的にいま一つのところがあったのは残念なことです。映画中の主人公の母親などは50年代の世相では女性が政治の世界に進出するなど米国でも考えられなかった時代で、そこにヒラリー・クリントン並の意欲のある女性が「モグラ」と言う屈折した形でも野心を満たしたいと思うのはあり得ないことではなかったと言うのでしょうか。この映画がオズワルド事件よりはるか前に構想されたことは注目すべきでしょう。ちなみに日露戦争当時に陸軍参謀部で親日派の馬族を組織化してゲリラ戦を行ったのですが、これは映画の原題とは直接の関係はありません。[DVD(字幕)] 7点(2010-02-10 16:08:51)(良:1票) 3. 眼下の敵 《ネタバレ》 この映画を最初に観たときに強い印象を与えられたのは爆雷の深度調整中に発射命令が出されたために手に負傷した部下を艦長が船室に見舞うシーンでした。戦場においては射撃の指令が出たなら仮に味方が射線上に見えても撃つのが原則であり,艦長にも射撃手にも落ち度は無いわけですが,それでも娑婆での職業が時計工であり,恐らく小さいときから修業を積んで熟練工となった夢を絶たれたことを知って何も言えない艦長から戦場の残酷さを教えています。[映画館(字幕)] 7点(2008-06-30 23:53:03) 4. ガンガ・ディン 《ネタバレ》 ノーベル文学賞作家キプリングの詩を題材にした映画です。この映画の製作された当時には植民地時代のインドを題材にした映画が多く作られていますが,この詩は英国植民地軍の下働きであった現地人少年兵の活躍と死をテーマにしたもので,最後はこの詩の朗読で締めくくっています。これでも当時の時代には精一杯現地人に好意的な映画だったのでしょう。戦後しばらくしてから日本でも公開されていますが,戦時中の米軍艦船での定番だったそうです。[映画館(字幕)] 7点(2008-06-26 11:51:47) 5. 華氏911 《ネタバレ》 民主党応援の選挙向けと言えば身も蓋もないけれど、ドキュメンタリーとは少し違うように思えます。一番興味深かったのはブッシュ大統領がフロリダの小学校で児童と絵本を見ている時間にちょうど事件が勃発したのだけれど、それが時間を合わせて映し出されていることで、まさに現代のどこにでもカメラのある時代を象徴しているのですが、これも含めて権利関係の面倒な現代に、よくこれだけをスクラップブック化した映画が作れるとも思いました。逆に言えばスクラップブック化への承認を得られた映像だけが集められていることで、これがこの種の映画のひとつの危うさも意味しています。しかし歴史の証人の一つとなる貴重な収集ではあります。6点(2004-10-03 20:11:35) 6. カラーパープル(1985) 《ネタバレ》 アリス・ウォーカーの本(日本語訳)を読んだことがあってこれを見たのですが、やはり原作とはかなりイメージが違いますね。「やなこった」の一言で運命が変わるところなどは当時の米国の現実だったのでしょうが、それでもかなり奇麗ごとに描かれているのではないかと思います。それにしても米国にはこの種題材を映画化できる女性監督とかっていないのですね。印象に残ったのは二人のブランコのシーンだけ。7点(2003-09-03 01:13:38)
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