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1. クラッシュ(2004)
《ネタバレ》 久々に骨太の群像劇を見た。差別、攻撃性をテーマにした映画かと思いきや、中盤の車の”クラッシュ”から別のテーマも加わった。単純な映画ではなかったのね。人物描写は秀逸で、一人一人の陰と陽両方が描き出されているため、立体感すら感じられた。最初に悲劇的に描かれていたクラッシュも、ラストシーンではどこかユーモラスな描かれ方になっており、弟の言葉にあったような”人間って面白い”ことを深いレベルで描いた作品のようだった。[DVD(字幕)] 8点(2011-07-31 21:57:54)
2. グリーンマイル
《ネタバレ》 神秘的な超能力は「は?」って感じだし、善キャラ悪キャラがはっきり分かれてるのが作り物っぽくて鼻についた。けど、リアルなところも多く、ネズミの国があると信じてた男に死刑の直前に「そんなのウソだ」って告げる残酷さは、私のサド性をピンポイントにつついてきた。言葉だけであんなに暴力性を感じるシーンもなかなかない。あと、主人公の人間くささが印象的。優しさと厳しさと柔軟さがバランスよいけど、ナイーブで死刑執行にいつまでも慣れきってしまわず、悩む。こうして主人公は、私の理想の男ナンバーワンの座を獲得したのです。6点(2004-07-05 20:18:09)
3. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 いい話だと思うけど、全体として印象に残るものは少なかった。一番よかったのはエンドロール!美しくて前向きで孤独な雰囲気に、やっぱ成長ものはロードムービーだよなあ、見たいなあ、なんて次のレンタル屋行きが楽しみになった。同じ車線を通行する車が一台もいなかったのも、ナニゲによかった。
あと、喜んで助手席に乗り込む彼!それから、教授ケンカのあと仲直りの時に、ロビンが宝くじの話持ち出した時、数学が「そんなん当たらねーよ。この階段に雷が落ちるくらいの確率じゃねーの」って言うシーン。アメリカ人っていつもこんなに頭の回転早い皮肉っつうかジョークっつうか言ってんのかな、楽しそうだな~。なわけないか。
7点(2004-03-04 01:51:41)《改行有》
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