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1. クワイエット・プレイス
《ネタバレ》 大きな音を立てたら、聴覚が研ぎ澄まされた盲目のエイリアンみたいなやつに食い殺されるというシンプルな作品です。
そうなるに至った背景や前置きは極力削いで、謎の生物と格闘する家族だけを描こうとしているので、作品としては短くまとまっていて見やすかったです。
で、こういうジャンルって必ず見ている人をイライラさせるもどかしい要素が不可欠なのですが、今回は家族に非協力的な反抗期の聾唖の娘、この状況で妊娠から出産までしているお母さん、が話を展開させる人物でした。
やはり、音を立てられないという制約を設けてしまう以上、無理のある展開もありましたが、単純に映画としてテンポが良く画面に釘付けだったので全体的には好感触です。
娘役の子が家族に全く似ていないのと、2に繋げるようなモヤッとする終わり方で締めたのが気になるところではありました。[DVD(字幕)] 7点(2020-08-17 12:59:59)《改行有》
2. グレイテスト・ショーマン
ミュージカル映画はあまり好き好んで見るたちではありませんが、めちゃくちゃ王道なストーリーだと思いました。
イギリスの階級社会の理不尽さと、さらにその枠組みからすら除外される「フリークス」と呼ばれる人間との心の交流を描いた作品。
細かいことは気にしないテンポのよさが心地良いですね。
バーナムとチャリティが結ばれた理由とか、部屋に引きこもるフリークスの人を説得するシーンとか、新進気鋭の劇作家さんがサーカス団のメンバーの子に惚れちゃうところとか、バレエで心折れてた娘が辞めずに続けて成功してたところとか、本来なら丁寧に描いても良さそうな部分を徹底的に、はしょっています。
だから、見る人が見たら、「え、何でそーなるの?」と突っ込みたくなるのかもしれない。
でもそこを勢いで補えるのがミュージカルなのかなと。
実際、ミュージカルのシーンでは何度か涙しました…。
めちゃくちゃ王道だと思ったのは、挫折→成功→挫折→大成功→大挫折の流れを丁寧に追いかけているところです。
様々な問題が作中で描かれていましたが、あまり根本的な解決に至っていない部分も多く、映画的にはすっとしない感じもありました。
例えば、英国女王にすら見世物集団を認めさせたバーナムではありますが、もっとも因縁のある上流階級はチャリティの父親です。
父親を見返すことは最後まで叶わず、「娘は逃げ帰ってくるさ」の言葉通りになってしまう。
まあ最終的にサーカスを復興させて嫁を戻してたので何かしらあったのかもしれないけど…。
細かいことはいいか![映画館(字幕)] 9点(2018-04-13 07:21:57)《改行有》
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