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プロフィール
コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  クワイエット・プレイス DAY 1 《ネタバレ》 うーん……流石に、コレはもうちょっとホラーだと言って好いのかどーかすら…… 確かに、私も個人的に、一作目は傑作と言って好い出来だったかと思いますし、ソコから続く三作目までの展開の仕方も(ある種)オーソドックスとゆーか、メインコンセプトに加えて描かれるのは「局所的なシチュエーション」「最初の一匹目をどう倒すか」から⇒二作目だと「(キャラに付属する)ストーリーの続き」「(所謂)安息地への脱出」とか⇒そして今作で見られるトコロの「スケールアップ=大都市でやってみたら?」とか「騒動の(そもそもの)端緒」とかって、その辺は嘗てのゾンビ映画の発展の仕方にも酷似してるってヤツだな~とは思うのですよね(⇒またある種、非常に手堅い手法だな…とは思わずには居られないのですよ)。 しかし、今作は少なくともその「スケールアップ」が為されてる…だろうと大いに期待して観にいったものの、結果的にはそれが全然そーではなかった…とゆーか、寧ろ圧倒的にココまでの三作の中でもごく非常に地味だったとゆーか、特に終盤はよ~分からん人間ドラマを描いて時間を潰してた…みたいな感じで個人的な感覚として全く以て「ホラー観た」感とゆーのが無かったんすよね。思うに、結局このシリーズってホラー的に「怖いシーン」とゆーのが、タイトル通りに「静かなシーン=ひしと静まりかえったシーン」にしか為り得ないってコトであって、だから根本的にスケールアップが難しい…って方のヤツだったのではねーかなと⇒結局、その静かなシーンの中で動いてるのは=動かせるのは一人二人三人…位に留めて置かざるを得なくって、だからスケールアップとゆーても単なる背景画像の切り替え=バリエーションに過ぎなくなっちゃうのではねーかなと。 重ねて、ホラーとは思えない極めてまろやかなる100分を過ごしてしまうコトになってしまって、チョイ迷いましたが(低めに寄せて)この評価としておきます。重ね重ね、まあまあ好きなシリーズだったんすケドね……[映画館(字幕)] 4点(2024-06-29 01:00:49)
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2.  黒いジャガー 《ネタバレ》 何とな~く、当時ヒットしたのはまァ分かるな~てな感じの悪くない出来にも思えるのです、が今今に観直すとちょっとあまり盛り上がらないかもな…みたいな感覚もありますかね。今作もブラック・ムービーの嚆矢の一つってコトではあるよーで、登場人物(勢力)は総じて黒人の方々が主体って感じではあります、がまずソコに無暗に人種的対立を捻じ込んでいる訳でもない様にも見えていて(=メインのバトルは黒人勢力の三つ巴!みたいな感じだし)その意味でもより娯楽的にシンプルに観てゆける作品だって気もしてますかね。肝心の主役、黒人私立探偵シャフトの(キャラやルックス含めての)総合的な魅力も、個人的にはまずまずではなかったか…と感じます。ただ、お話の内容&描写のレベルはごくクラシックなクライム系のソレ…とゆーか、重ねて現代ではクライム「アクション」とまで言っちゃうのは厳しいかも…みたいな感じでもありますかね。再び、クラシックなソレとしてノンビリ暇な時に観るなら、決して悪くはねーかも…とは思えました。[インターネット(字幕)] 5点(2024-03-08 15:21:24)

3.  グリーン・ナイト 《ネタバレ》 中世イングランドの物語詩『ガウェイン卿と緑の騎士』を映像化した作品です。そもそもソレ何?てハナシをするなら「アーサー王伝説」のスピンオフみたいな感じでしょうか、主人公の騎士ガウェインはアーサー王の甥、という設定ですかね。そのお話の内容自体は、かなり高度に寓話的な…とゆーか随所に教訓めいたモノが散りばめられた物語にはなってまして、全体の構造自体はそれでもシンプルですが⇒細かいトコロは(現代的な感覚からは)ちょっと辻褄が分り難い…みたいな感じでもありますね。でも正直、そのお話の内容そのものとゆーよりは、どっちかちゅーと映像や音楽の方にこだわり抜いてるごく本格的な方の雰囲気映画…てのが表現としてはよりしっくり来る感じです(たぶんもう、アート系に片足突っ込んでる…と言っても全然好い方のヤツかと)。それでも、テンポはまたワリとまったりしてるのですがソレも相まって描き出される荘厳で重厚な空気感(世界観)とゆーのは、率直に中々のモノだったと思いますね(ある種、非常にA24ぽい…とも)。なのでそーいうのがお好みな方になら是非、という感じです⇒私自身は、かなり好きな方のヤツでした。[DVD(字幕)] 7点(2023-12-24 17:35:53)

4.  グランツーリスモ 《ネタバレ》 どだいクルマにほぼほぼ興味が無い人種なので(⇒免許は持ってるケド教習車しか運転したコト無い)、当然モータースポーツにも疎いですし+原作のゲームもやったコト無いですし、だからそもそも今作が(思ったよりワリと結構な範囲で)実話だ…とゆーのが全然理解できてないままで観に行ってしまったのですね。しかしソレでも、カーゲーマーとゆーのは(あくまでシミュレーションではありつつも)概してその運転時間=プレイ時間がトンデモないから、その経験値を武器に現実のレースに挑んでゆくコトだって出来るかも…という根本的な映画のコンセプトについては難なく理解できましたし、その部分でチャンと「一捻り」があるから(こんなシンプルなレース系スポコン映画で+映像技術の進歩を唯々見せつけるのが目的だ!みたいなヤツでも)いちおう娯楽作品としては十分に成立していたかな…とも思いました。とは言え、共感もし易くて観易い…とゆーて相っ当にベタベタな話ではありますね。特に、各種「フラグ」が随所で立ちまくってく様子なんかは、まるで効果音でも付いてるかの如く…といった感じでしたですよね(次に何が起こるか手に取る様に分かってまう…) 重ねて、ベタなストーリーですが映像の出来も全然悪くないので、車好き向けの娯楽コンテンツとしては全然上々なヤツだと思います⇒公開のタイミングも好かったですかね(もし競合があったらこのシンプルさだとそりゃ厳しくなる+ちょっと雰囲気『トップガン マーヴェリック』にも似てるのでまだその余韻がある今時分がタイミングとして最適だったかもと)。ただし、ニ点ほど指摘したいコトがありますね。一つは、コレは単に私が(前述どおり)モータースポーツに疎いからだとは思うのですが、主人公がアカデミー卒業後に参戦したレースってのは一体どーいう位置づけ(ランクづけ)のモノなのでしょーか?+ソコからいきなりル・マンに出るコトになるのですがル・マンとゆーのは出ようと思えば出れる…というヤツなのですかね?(スミマセン全くココら辺の知識が無く…)⇒ソコがもうチョイ分かり易いと好かったな~という単なる個人的な希望ですね。 もう一点、乗り物映画は4Dだ!というコトで池袋で鑑賞しましたが、今回の4Dは特に序盤~中盤の「椅子の動き」がちょっと雑だった様な気がしました。あんな舗装の綺麗なサーキットで走ってて⇒でこんなに横にグラングラン揺れる?というコトでして、イマイチ主人公の車の動きともリンクしてないので臨場感が乏しかったです。まあ、高い追加料金取ったうえであんまり椅子が動かないのもソレはソレで微妙…かとも思うのですが、少なくとももうちょっとメリハリがあると好いな…と(=本当に車が揺れた時だけ大きく椅子が動く様に)。でもしかし、流石にラストでル・マンのレースに入ってからは(荒っぽい展開にもあまりならなかったので)気持ち好く走行してるドライブ感の方が大いに感じられて+風も気持ち好くて十分に楽しかったですケドね⇒池袋だとScreenXの三面マルチプロジェクションでもあるので、その点での臨場感は(終始)好かったと思います。[映画館(字幕)] 7点(2023-09-18 14:57:41)《改行有》

5.  クライモリ(2021) 《ネタバレ》 うーん…往年の良作シリーズ待望!のリブートなのですが、結論的にはシンプルにかな~り違うお話になってしまってまして、正直コレだったら別作品としてやった方が…てのは私も大いにそー思うトコですね。何つーか、森に潜む「奇形」の殺人一家…てのが結局、20年前ならイザ知らずキョウビはも~コンプラ的に若干アレな…というコトかな、なんて思ったりもね(結局その部分=敵集団の属性の変化ってのが本リブートのいちばん大きなポイントだったかな、とも)。 ただ、この「変化(変更)」てのがまた結局、自ら意図したポジティブな・前向きなモノだったよーには到底見えないとでもゆーか、やっぱり随所で効果的には働いてない(むしろ逆効果だ)とも思えてしまってますのよね。重ねて、敵がやや大袈裟な集団になったコトで(コレも随所で)粗が出てリアリティを欠く場面が目立っている様にまずは思いますし、お話の方とて畢竟大袈裟にならざるを得なかったケド⇒かと言って大した捻りも無い⇒ので無駄に冗長・ローテンポになってしまってる様にも思いますし、んでナニより全編通しても(物理的にも設定的にも)「凄み・過激さ」とゆーのが増せているなんてコトもなく比較的マイルドな質感にチンマリと纏まっちゃってるとも思いますし………あとは個人的なハナシですが、私が期待していたのはコンセプト不変でも時代相応の映像的アップデートが成されてる…というごくシンプルなコトだったのですケド、ソレも正直微妙でして………結果的には過去作の安直な「名義借り」にしか見えなかった…とゆーコトでも~一点引いちゃおうかと思います。無念。。 主演のシャルロッテ・ベガちゃんは(名前の通りに)メッチャ可愛いのでワリと今作も期待していたのですが、残念ながら作中の役柄的にただ可愛い…という女のコではなかったのでして、なのでか正直あまりルックスにも際立つモノは感じられずソレも残念でしたかね。個人的にはむしろもう一人の方のエマ・デュモンちゃんが(見た目的には)可愛かった様な気もします。まあ、結構序盤でアッサリ惨たらしく死んじゃうのでソレも若干残念ではあったのですケド…[DVD(字幕)] 4点(2022-10-07 13:04:02)《改行有》

6.  グレイマン 《ネタバレ》 正直、ライアン・ゴズリングよりはアナ・デ・アルマスの方を目当てに観に行ったのです(なにしろ『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が食い足りなくて)。で、結果的にはごく非常にシンプルな作品でしたが、またごく非常にシンプルに爽快で面白かったですね。確かに、この作品を家のモニターでしか観れないとゆーのは如何にも勿体無い話だと思います(もはや人類の損失かと)。上映劇場は限られているかと思いますが、皆さんも是非。 とて、お話の内容としてはごく極めてオーソドックスで、かつ具体的な展開運びに観るべきポイントとゆーのも特に全く無い(=いつもの流れ)という感じです。要は、ほぼアクションの数珠繋ぎと言うべき「片側に寄りまくった」アクション作品であって、ただしそのアクション自体の質、そしてそれ以上にその「物量」とゆーのはかなり凄まじいモノでしたね。聞いたら製作費2億ドル!はネットフリックス史上最大(『レッド・ノーティス』と並んで)というコトらしく、ただ今作に関しては「正しいカネの使い方」だったかな…と思います。キッカリ2時間の作品ですが、アクションの投入箇所が非常に多いためテンポや密度は(普通のアクションの)3割増しくらいな体感でした。重ねて、スピーディで爽快でかなり楽しめましたね(かつアルマスちゃんをはじめ役者さん達もごく手堅く頑張ってらしたので)。 ただし一点だけ、ドラマなのか映画なのかは分かりませんがごく強力に続編の製作が期待されているだろう作品ではありまして、要はこのハナシ、今作だけではしっかり終わってくれませんのですよ。その意味では、ラストだけは率直にごくボンヤリ・ヨレヨレと(ココだけ)かな~りモヤっとしたまま終わっていく…という感じでして、コレは流石に少なからず残念に思われるトコロでありました。評点にしても実は相当に迷ったりもしたのですが、単純に面白かった(楽しめた)のは確実…なので結局ここまで上げておくコトにしましたです。続編を楽しみにしてます(配信限定とかになったら泣きますね)。[映画館(字幕)] 8点(2022-07-23 20:59:51)(良:1票) 《改行有》

7.  喰らう家 《ネタバレ》 (恐らくは)要するに、劇中の1979年から遡るコト120年前、この「家」の持ち主だった一家とゆーのが何らかの禍々しいトラブルを経て悪魔と成り果て⇒家に取り憑き⇒以降30年ごとに生贄を求めて蠢き出す…という悪魔系ホラーなお話だと思うのですね。ところが、その中で実際的にやりたいコトとゆーのは(実は)スプラッタ系の血ミドロ描写なのであって、終盤は意外なホド結構やりたい放題!てな感じにそーいうのが矢鱈と放り込まれて来るのです(ココはも~血飛沫スプラッシュ!てなモンで)。悪魔系でかつスプラッタ…とゆーのも別に全く前例が無くはなかったか、とも思うのですが、ココまで派手なのは流石にあんまし記憶に無いですね。その意味では、多少なりとも物珍しさ・ユニークさってのを抱きつつ、そこそこ面白くも観れた…と言ってもまァ過言ではないかと。 ただね~ジャンル要素としてのショック描写の出来はともかく、お話の進め方・展開運びは率直にかなり稚拙とゆーか、正直最後まで観ても色々とよ~分からんのですよね。まずこの話にはある種、主人公勢+悪魔連中+30年ごとに生贄を捧げて災厄を回避したい街の人々、という三つ巴の対立構造が在るのですが、結局のところクライマックスでは街の連中が多勢を恃んで雑に攻め込んで来た挙句⇒悉く悪魔の方に返り討ちの血祭りに上げられちゃう…というコトで、まずとにかく彼らがナニをどーしたかったのかがまァ分からんのですよね。あとは、主人公夫婦てのには息子が亡くなって間もない(=霊的現象を息子と結びつけちゃう)という属性が付加されていて、結論的にはソコが彼女ら2人が最後まで生き残ったトコロの理由にも見えるのです…が、ソレもナニがどーいうコトだったのかが(ワリと)サッパリ分からなかったり…てなモンで。他にも結構ツッコミどころ自体は相っ当に色々在る…とも言えますし。 でもまァ、ソレもある意味、悪魔系ホラーなのにやりたいコトがスプラッタの大盤振る舞いだった…というコトの「弊害」だとも思えますケドね。要は、ラストにブッ殺す犠牲者数を確保するのが一番難しかった…というコトにも思えるのですよ。普通の「屋敷」系の悪魔ホラーだと、主人公の家族その他は当然用意できるとしてもそれ以外にそんなに沢山登場人物なんて足せませんものね(味方が多すぎてもナンの意味もねーですから)。このシナリオの歪さは、その面からの「歪み」なのかな、と。[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-31 03:10:37)《改行有》

8.  クライシス2050 《ネタバレ》 もし、映画の面白さ・見どころの有無の具合を数値化できたとして、ソレを製作費で割った値でランキングをつくったなら、洒落や冗談ではなくマジで、ワリとブッ千切りで今作が史上ワーストだ…という気がしますですね。今回、似てると噂の『さよならジュピター』と(念には念を入れて)見比べてみましたが、今作に比べればアレなんて(アレさえも)甚だ可愛いモンだとすら思いましたよ(まあ、アッチは「詰め込み過ぎ」ですが、コッチは「それすら無い」という系統ですケドね)。私だってこーいう映画もそこそこ観てきてる…て自負も在りますケド、確かに本作は個人的にも超・ド級ではありました(流石、今どきDVD化もされてないダケはあります)。 正直、どこがどう駄目なのかを事細かにレビューに書いてやるつもりで息巻いて観てたのですが、観終わる頃には息も絶え絶え・精根尽き果ててソレどころではない感じです。一点だけ言いたいコトが残ってるとしたら、コレもマジで今作のドコに製作費が70億も掛かったのか、てコトですね。例え主演がチャールトン・ヘストンで、その他キャスト・スタッフもハリウッドの本物で、音楽なんてモーリス・ジャールで、あとはなんかのメカデザインをシド・ミードが担当してた、としても、コレに(=このクオリティに)そんなに大金を要した…とゆーのは俄かには信じ難いのですよ(VHSの画質なので細かいトコロのつくり込みが伝わらなかった…という可能性はあるにしても)。大きな声では言えねーですが、ちょっと犯罪の臭いすらする気がしますですね(ぼったくり or 横領・背任の類い)。[ビデオ(字幕)] 0点(2022-05-02 22:33:20)(笑:1票) 《改行有》

9.  クライ・マッチョ 《ネタバレ》 流石のイーストウッドでも90歳を越えてくると如何せん老いは隠せず、かなりヨボヨボと頼りなく見えましたね。そーすると必然、お話の方もややヘナヘナしちゃってるとゆーか、必ずしも緊迫するシーンが無いとも言えない映画なのにどーにも全体的に弱々しくてキレが無い…のですね。登場キャラも総じてそんな感じで少なくともスーパーマンやスーパーヴィランだとかいったカロリーの高い奴は出て来ない=ごく普通の人しか出て来ない、という映画だと言えるかと。加えて、特に序盤は単純に脚本が雑で安っぽくもありますね(例えば、お母ちゃんがイーストウッドをベッドに誘うシーンとかはいくら何でもそりゃご無体な…てか)。 ただ、後半はそれでもワリと面白く観れていた気もします。結局のトコロ今作はイーストウッド主演で撮るべき映画だったのか?とゆーのが最大の論点になっている気もするのですが(一番最初はシュワちゃんで撮ろうとしてた…と聞いて驚愕してますケド)、その「意図」とゆーのはある程度(個人的にはチャンと)感じ取れた…とでも言いますか。年寄りって、人生経験豊富なだけあって意外と結構ハイスペックだったりするんだよな~とは常々思っているトコロであります。なんか色々器用だったり知識も豊富だったり、あとは枯れて丸くなったが故に人間の取り扱い(特に子供)とかなんかも更に達者になった、てコトもあったりするかと(もちろん年を取ってむしろ剣呑になってもーてる…て人も居るとは思いますが)。そーいった熟年の魅力というモノが今作では大いに感じられたとも思いましたし、ソコはイーストウッドが(主演まで)務めたコトのひとつの意味であったのではないかな、と。個人的には印象はまずまず悪くない映画でありました。[映画館(字幕)] 6点(2022-01-19 17:11:22)《改行有》

10.  黒い司法 0%からの奇跡 《ネタバレ》 裁判もの・ヒューマンドラマ・人権もの、どのジャンルの作品としても非常に「手堅い」という印象。ややオーソドックス・一本調子すぎて少し捻りが欲しい、という気もするが、別に悪いコトでもないかと。つくりとしての特徴はその重厚さ。間合いが非常にゆったり取られていて、これは特に本事件の困難さ(無罪を勝ち取るまでの道のりの遠さ)を体現しているモノなのだろうと感じる。そして、そのローテンポをこれも静かで真摯な演技で繋いでゆく俳優陣の理知的な仕事も素晴らしかったと思う(マイケル・B・ジョーダンには惚れ惚れとしてしまいました)。諸々、間違いの無い良作だと言えるでしょう(青少年の教育向けとか特に)。かなりオススメ。[インターネット(字幕)] 7点(2021-10-24 14:41:58)

11.  グッバイ、リチャード! 《ネタバレ》 孤独ですねえ、リチャードは。今作では死を宣告された後の彼しか描かれてゆかないのですが(エキセントリックかつシャレオツに自暴自棄に陥ってますケド)、恐らく彼は(家族も含めて)あまり他人に興味が無い、という人物だったのだろうと容易に想像できるのですよね。ラストで彼は妻と娘に遂に別れを告げるのですが、二人とも実にアッサリした反応だったのが逆に印象的でした(それは心が通じ合っているから…というコトでもないよーに見えて)。少なくとも、彼に病を告白されて後はしばらく彼を救おうと奔走したダニー・ヒューストンとは、接し方がだいぶ異なる、というか、フツー家族ならもっと取り乱すなり何なりするよね?つーか。 正直途中までの私の印象は、好くある「死期を迎えて自分の人生を見つめ直す」系の映画でしかなくて、ユニークさというのがあまり無いかな、とも感じていたのですが、今作がナニを描きたかったのかはラストでだいぶ繋がりました。このニヒルさは決して悪くないと思いましたし、後から思い返せばそれを表現する・そーいう男のキャラを構築するデップの演技はかなり上質だったと思います。彼のギャラは決して安くないと思われますが、それに違わぬ流石な仕事ですね。まあまあ。[DVD(字幕)] 6点(2021-10-20 00:07:57)(良:1票) 《改行有》

12.  クォ・ヴァディス(1951) 《ネタバレ》 古代中華のいわゆる「三王」、夏・殷・周の最後の王はいずれも、悪い(とされる)妃に誑かされて国を滅ぼした。このお話はつまり、神話的類型と不可分である中華古代史の特性を表していると同時に、歴史愛好者にとってのささやかなる希望的観測、即ち、古の人の世に王者たりし男というものは、その人の為に国を滅ぼすという程に深く女を愛するということが可能だったのかも知れない、というひとつの芳しい可能性を包含しているとも言えるのだ。 古代史の中に生きる人々からは、概して、より直情的で純粋な感情を感じ取ることができる。それは彼らが、過去から現在に至る過程で人類が身に付けてきた複雑な倫理観・価値観をいわば脱ぎ捨てた状態に在るからであろう。そして、人が人をただ純粋に愛し抜くには、今の世界もまた複雑すぎると言えるのかも知れない、とも思う。 本作は、キリスト教的価値観に応える部分を除けば、極めて単純な男女の愛の物語だ。尚且つ、男と女が互いに恋に落ちることの理由には何らの説明も為されない。これは、世界がよりシンプルで本質的な史劇の中だからこそ可能となることであり、そして、そこに無造作にも描き出される愛の結実にはまた、却って現代劇では得ることの出来ないひとつの高度な純粋性を感じ取ることが出来る様にも思われる。 最後に一言。史劇にこそ、描かれるべきは人の正しき在り方である。宗教的な価値観の表出に傾注しがちなこのジャンルの作品として、原典の持つその部分のテーマ性を決して疎かにしなかった本作には、個人的には非常に好感が持てるのである。[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-08 20:49:43)(良:1票) 《改行有》

13.  クワイエット・プレイス 破られた沈黙 《ネタバレ》 さあ、二作目は(前作と違って)どーいう話になるのかな?(ダークでシリアスな人間ドラマか、背景ストーリー面の驚愕展開か、はてまてモンスターの新種登場か?)と思っていたら、拍子抜けするホドに前作のまんまという超・シンプル続編でアリマシタ。。。 とは言え、最初にちょっとだけ「あの日」の状況が描かれたり、終盤には(やっぱりつーか)生存者の平和な村(島)が出てきたりはするのです。ただ基本的には前述どおり、モンスターから逃げ回りつつ最終的には一発反撃カマして終わり、という前作とまるで同じ話だと感じるのですね。まあしかしながら、やっぱりスリラーとしては状況設定が秀逸すぎますね。二作目なハズなのですが、この高度な緊迫感には全く慣れたというコトがなく(今回事前に一作目を観直してるにも関わらず)、普通に最初から最後まで超引き込まれっぱなしでしたし、単純に非常にスリリングに楽しめました。随所のアクションのギミック自体は中々上質なモノ揃いだったとも思いますし、やはり映画館の大スクリーンで観た、というのも大きいのだと思います。 ただし一応、前作よりは評点は下げておきます。その理由は、しつこいですが今作は殆ど一作目と同じ様な話で「進化」という観点では高評価とはし難いこと、加えて、中盤に船着き場で襲ってきた集団というのが一体何者なのかよー分からん、という点に単純に疑問があるためです。とは言いつつ、そーいう難しいことを考えずに気楽に観て大いにビビりまくるべき映画、だとも言えますケドね。とりあえず映画館で観てみて!(たぶん損はしないから!)という感じですかね。[映画館(字幕)] 6点(2021-06-30 22:51:05)(良:1票) 《改行有》

14.  クルエラ 《ネタバレ》 まず、シナリオの出来がまま高いです。クルエラの生い立ち、デザイナーとしての異能と、その狂気の源泉、と(前日譚として)必要とされる要素を無理なく自然に繋ぎ合わせ、同時に見せ場もふんだん+テンポも良好で、やや長めの尺ながら無駄とゆーのが殆ど無い濃密な時間を楽しめました。難癖を付けるなら、クルエラ自身は「復讐」という意味では本作でも罪を犯していきますが(序盤、生きるためにコソ泥をやってんのは置いといて)、結局「根」はそこまで悪人でもないかも?と見えかねない部分は、スーパーヴィランの誕生譚としては少し違和感として残る、というよーな気もしますケド。 ただシナリオがいま一歩90点だったとしても、他方でひとつ美術面は確実にそれを超えてゆく、というクオリティでありました。なんと言っても肝心の衣装が実に素晴らしい。クルエラ或いはバロネスのデザイナーとしての能力というものにリアリティを与えているというか、これのおかげで本作は単なる娯楽映画になっていない(部分的には芸術映画の風をも纏っている)という様にすら感じました。流石、二度のオスカーを誇るジェニー・ビーヴァン女史のこれも卓越した仕事であると同時に、商業作品でこーいう部分のつくり込みにここまでこだわってワンランク以上に優れた結果を出せるとゆーのが如何にもディズニーらしいとも思いますね(毎度トンデモなくゴージャスな製作ですこと)。 もう一点、音楽がこれまた素晴らしかったのですね。劇中の年代が70'sに設定されており、劇伴は基本的に当時のパンクロック楽曲で構成されていますが、まずそれが「権威」に挑戦・反逆してゆくというクルエラのアナーキーな特性にもマッチしていましたし、レトロな聴き心地自体も非常に興味深い、というものでした。サントラを買おうかと思ってますデス。[映画館(字幕)] 8点(2021-06-16 21:46:06)(良:2票) 《改行有》

15.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 作中で描かれない「何故こーまでの事態になってしまったのか」の部分の整合性はいったん置き、あくまでこの特殊な状況が生み出すスリルを楽しむべき作品だと言えます。その意味では、とにかく非常に高度な緊迫感が本当に全編通して維持されるというのが、ホラー・スリラーとしては純粋に超一級でした(特に初見、映画館で鑑賞した際はスゴかったですね)。適度にコンパクトな90分という尺も極めて適切だったかと思います(この緊迫感で120分だと、ちょっと疲れすぎる、というか)。 続編が公開間近ですが、1作目はこの状況の面白さ・ユニークさだけで十分にシンプルにお話を展開してゆけたトコロを、今度はどのように進化させるか、が見所かと。アメリカらしく、これもシンプルにバトルアクション方面に派手さを求めてゆく、というのがありがちな道かと思いますが、予告の感じを見る限りそーでもない様な気もしています。いずれにせよ期待。[インターネット(字幕)] 7点(2021-06-10 09:59:25)《改行有》

16.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 映画としての質感は多少似通っている様には思いますが、重々しいサスペンス・スリラーだった前作とは大きく異なる比較的単純なアクション・スリラーだという点からしても、お話としてはあまり続編であることに意味があるよーにも思えません。なので、その面の繋がりに価値があるのは当然キャラクターというコトになるのでしょうが、これとて俳優も総変わりしてますしキャラ設定・雰囲気自体もいくぶんの調整が入っている様にも思われ、正直あまり続編を観れた喜びを感じる部分を見出せませんでした。そのクセ、根本的な部分の設定は前作を前提として話が進むので(リスベットとブルムクヴィストの関係性とか特に)、結局前作を観ている人にとってはややガッカリしそうな設えなのに、観てない人にも不親切、というチグハグな作品だと感じられます。一番根本的な部分のマーケティング・コンセプトが非常に雑、というか(とは言え、監督・キャストを続投させられなかった事情がある中で、何が一番正解に近かったのかはよく分からないのも事実ですが)。 一点だけ、前作のマーラ・リスベットには迫力や凄み・クールさも然ることながら、どこかに若さ・幼さだとかガーリーな雰囲気を感じ取れた、そこがまた好かったと思っているのです。今作のクレア・フォイには残念ながらそーいう要素が皆無でしたね(年齢設定自体もやや年嵩になってるよーで)。当初主役に検討されていたのはアリシア・ヴィキャンデルだそーで、そっちだったらまた大いに違った作品に仕上がっていたのではないか…なんとも思いますね。[ブルーレイ(字幕)] 4点(2021-01-26 15:33:04)(良:1票) 《改行有》

17.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 一番素晴らしいのはこの緊迫感ですかね。ここまで全編張り詰めた空気が持続する作品というのも珍しいです。核兵器撃つ撃たない、という特大のスケールのお話を、潜水艦という極限の密室に封じ込めた状況設定にリアリティまで十分に備えるという、非常に優れたコンセプト&題材選びの目の付けドコロだと思います。登場人物の毅然とした態度にもキレ味があり、戦争・軍事映画としての見応えまで持ち合わせていますし、その意味でも秀逸なジャンル作品だと思いますね。潔いハックマンが少しホッとさせてくれる様なラストも中々爽やかで好みです。 オーラス、米軍では今ではこのような問題は発生しないぜ!というテロップがしれっと出てきますが、これは嘘でしょう。戦争というカオスで想定不能な状況下では、様々な場面で今作の様に個々人の決断が必要な場面が発生し得る筈です(直接核兵器を使用する・しないという話に留まらず、間違い無くその引き金になってしまう、という様なキッカケを、という意味でも)。軍令の整備とそれを確実に実行する軍人の育成も重要なのでしょうが、それ以前にそのもたらす影響の甚大さを勘案した軍人の持つべきポリシーというものも不可欠なのではないか、と思われるバカリです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2021-01-06 23:05:53)(良:1票) 《改行有》

18.  クリスマス・キャロル(1992) 《ネタバレ》 名作『クリスマス・キャロル』のマペット総出演による映像化。スクルージ―を演じるのは名優マイケル・ケイン。そもそも、ハートフルとは言っても結構しっとりした部分もある話だし、かつマペット総出演と言ってもさほどコミカル方面に傾注している訳ではなくて展開運び自体はごくマジメに進めている。ただ、それでもやはりマペットを使うことでお手軽にファンタジック感を醸し、かつ柔らかい雰囲気にも仕上がっているのでファミリーで気軽に楽しめるだろう。これも子供に観せるには手堅い出来だし、かつやっぱ子供に観せたい、という内容でもある。クリスマスには、是非。[DVD(吹替)] 6点(2020-12-14 23:23:49)

19.  クライモリ デッド・ホテル 《ネタバレ》 今作は話の内容の方を少しばかり工夫し、ただ森で襲われる、というテンプレートからは若干の進化を図っている。しかし、そっち方面に注力した分、部分的にやや無駄にゴテゴテとした展開運びにはスピード感が無く、いつになったらアクセルを踏むのか、という風にも感じられる。そして何より、結局視聴者はショック描写の出来映えにしか興味が無いにも関わらず、その方面の出来は率直にシリーズでも最低レベル(月並+パワー&アイデア不足)。結論、いったん今作でシリーズが終焉したのもむべなるかな、というクオリティかと。 良い点としては、ロケーションのホテルはそこそこ豪華、かつ設備もシナリオ中に生かし切れていたと思う(些末な事だが)。[DVD(字幕)] 4点(2020-09-30 00:21:06)《改行有》

20.  クライモリ デッド・リターン 《ネタバレ》 まあまあの前2作に比べ、一気にポンコツホラーと化した。いい加減なシナリオ、安っぽいショックシーン、延々続く登場人物たちのどうでもいいゴタゴタと、見飽きた凡作感に満ちている。[DVD(字幕)] 3点(2020-09-28 00:33:15)

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